２０１６年　１２月３１日
時間＝意識

　堀尾省太 『刻刻(8)』<全８巻> （講談社　モーニングKC）（２０１４年）　

ちょっと本を減らすために処分しようと思って、整理をしていたら『刻刻』を読み始めてしまい、結局最後まで読み直してしまいました。面白かった。

今回、新たな感想を持ったというか、２０１６年になって自分が今までと異なる意識を持ったんだなという気がしました。「止界」という時の止まった世界、一種のパラレルワールドで一人で生きることになった樹里を単なる孤独の世界のように以前はとらえていたのですが、２０１６年になって、それが別世界というわけでもない、現実の世界の中にも生じる世界なのだと感じるようになったのです。説明するのはちょっと難しいのですが、人の考えとはこんなにも別々で違ったものなんだということを２０１６年ほど考えさせられた年は、自分には今まで存在しなかった。自分も止界に入り込んだ状態が感覚としてわかると、今回読み直していて思ってしまったのです。何かショックではありましたが。

そこへ、止界に樹里の他にもう一人、ギャルっぽい子が現れ、ずっと止界を出入りしている、何百年？とか年を取らずに生きているとか言うわけです。不老不死的な存在であることを意識するよりも、タバコなんぞ燻らしながら「あんたと話せて楽しかった。さよなら」って感じで気楽に分かれていくのが、それこそが“時間”というものか？と気付かされたように思ったのです。

“時間って、意識なんだ”という感覚。

２０１６年に読んで良かったと感じた本でした。

これ、『番外編』も出ているのですね（Kindleだけで単行本は無し？）。　読んでみたい気もしますが、説明的な部分が出てきて、自由な解釈が制限されてしまう恐れもあるなと思ったので、読まないでこのままでいいかなという気もしています。



２０１６年　１２月２８日
「デカワンコ」の脚本家キター

　　　　　　　　　　　１２月２８日　https://twitter.com/hidetsugu_ito
　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　１２月２８日　https://twitter.com/rock_a_berry
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.sanspo.com/geino/news/20161227/ido16122705030001-n1.html

おおっ！　こぶしファクトリー「ＪＫニンジャガールズ」の脚本は、ドラマ「うちの子にかぎって」、「七瀬ふたたび」（蓮佛美沙子）、「デカワンコ」の伴　一彦氏ではないですか。　これは期待大ですね。



１２月２８日　モーニング娘。'16 佐藤優樹についてのお知らせ

　http://helloproject.com/news/6249/

まーちゃん
いくらでも待てるから、早まった決断などせぬように、じっくりゆっくり治療に取り組んでほしい。




２０１６年　１２月２４日
ブルー・エアロプレインズが再び来るか？

　１２月２１日 【ハロ！ステ#200】　https://www.youtube.com/watch?v=wEMMGUH7g34


かえでぃー（加賀 楓）が‘１６のメンバーに１３期新加入として紹介されるシーン

このシーンばっかり、もう３０回以上リピートして見てるけど、それでもまだ泣けてしまう。

いろいろと複雑で儚いしあわせの感情が溢れ出る。



ももちの名曲　その８　「白いTOKYO」 （ZYX　２００３）

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　↑ Click

この季節、ももちの名曲といえば、やっぱこれ。ハロプロ全体でも屈指曲のひとつ。

ま、村上　愛さんの代表曲となった感も強いですが、後にBerryzも℃-uteもよく歌っていたようです。

最近あまり歌われていないんじゃないかと思いますので、冬のハロコンで久し振りに新しいZYXで披露したりするのも一興じゃないかと。

私が選ぶならメンバーは、矢島舞美、嗣永桃子、宮本果林、牧野真莉愛、野村みな美、小関　舞、かな。



　
The Blue Aeroplanes 「Access All Areas」 (2015)

ブルー・エアロプレインズ。

あまり日本では知られていないバンドです。イギリスではそこそこ人気のあったバンドだと思いますが、おそろしく日本での知名度は低い。

例えばです、おそらくブルー・エアロプレインズよりもJames、ジャズ・ブッチャー、ディーゼル・パークウェスト、マイティ・レモン・ドロップスなどの方がギター・バンドとしてはずっとよく知られている。最近ではボ・ディーンズも再評価があったりしたので知られるようになりましたが、まあブルー・エアロプレインズに関しては下手するとスナップ・ドラゴンズとかと大して変わらないぐらいに知名度無いというか、名前は知っていても聴いたことが無いという人が多いかもしれない。

しかし、このバンド、めちゃくちゃカッコイイんですよ。個人的にはある種の（大所帯的）ギター・バンドの理想を成すというぐらいに好きです。

ふいにLIVE盤が去年あたりに出まして、素晴らしいんですよ、演奏とか。ニール・ヤング＆クレイジー・ホースのクレイジー・ホースが実はイギリス人のバンドだった！みたいなガッチャガチャしたよれ感にシャープさが混じるという、でたらめな噛み合わせがいいんです。（ちょっとミーコンズみたいな感じもあり）

どうやらポツリポツリと活動続けていたのか、再結成したのかわかりませんが、アルバムはたまに出てたりしまして、２０１７年にも新譜が出る噂もあり、何だか楽しみになってきました。というか、２０００年代以降に出てるアルバムも聴いてみたい。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　The Blue Aeroplanes - Breaking in my Heart



２０１６年　１２月１７日
ただただ普通に好きな２０１６年の１０枚　その②　「 Melt Yourself Down　」


Melt Yourself Down 「Last Evening On Earth」 （２０１６）

そもそも「Melt Youｒｓｅｌｆ Ｄｏｗｎ」って、ジェイムズ・ホワイト（＝ジェイムズ・チャンス）の曲名にあったわけですよね。（「CONTORT YOURSELF」をリモデルしたような曲じゃなかったでしたっけ？）

２０１４年にＭｅｌｔ Ｙｏｕｒｓｅｌｆ Ｄｏｗｎとジェイムズ・チャンスは共演Ｌｉｖｅを敢行しています。そして２０１６年に入って、ジェイムズ・チャンスはＮｅｗ Ａｌｂｕｍ（「The Flesh Is Weak」）を発表予定で（もう発表したのかな？）、それにこの曲が新曲？（新録音？）として入っています。

そう考えると、Ｍｅｌｔ Ｙｏｕｒｓｅｌｆ Ｄｏｗｎは、Ｎｏ Ｗａｖｅの影響から出てきてるＢａｎｄと言えるのか。

ＪＡＺＺ畑が出自と思っていましたが、割とストレートにコントーションズ、ポップ・グループ、リップ・リグ＋パニックの流れを汲んでいると、今回のセカンド・アルバムからは強烈に感じましたね。

むしろここまで真っ向からリップ・リグの発展形できてるのは、このＢａｎｄが筆頭かもしれない。

かなり広範囲なワールド・ミュージックを飲み込みながらも、単なるミックスチャーにおさまらないというか、ミックスチャーが無効化しているが如き雑多性に満ちているのは、芯にこのＮｏ Ｗａｖｅのスピリッツが宿っているからに他ならないという気がします。


JAMES WHITE AND THE BLACKS 「Melt Yourself Down」 (1986)　　↑ Ｃｌｉｃｋ Melt Yourself Down 「The God Of You」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　James Chance & The Contortions 「The Flesh Is Weak」 (2016)



２０１６年　１２月１７日
℃-uteとか居て　楽しかった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１２月９日　　「Buono! 武道館の感想」
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(#37) UP-FRONT CHANNEL Recommend
　　　　　　　　　　　　　　　　　一岡ちゃん「バンドの迫力がすごかったです」　ももち「バンドの迫力ぅ？」　一岡ちゃん「あっ、あっ、あのう．．」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ももち「メンバーの迫力と言って欲しかったなー」


　　　　　　　　　　１２月１４日　https://twitter.com/sei7111
　　　　　　　　　
１４年間をまたにかけるギャグ。　ハロプロ（つんく♂）イズム



最近聴いてる音楽



van der graaf generator 「Do Not Disturb』(2016)
豊永亮/チャールズヘイワード 「ＰＵＮＫ」 (2016)
Various（Geranium Ponｄ 他） ‎「Syde Tryps Five」
Kaleidoscope 「Sidekicks Sessions 1964-1967」
Dave Jackson & The Cathedral Mountaineers 「Red Fin Sunset」 (2015)

ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターは学生の頃に２，３枚買っただけで、あまり聴いて来なかったのですが

珍しく新譜は聴いてみたい気分にかられ、３０年ぶりぐらいでアルバム買いました。ジョン・グリーヴズとかを聴く感覚（ジョン・グリーヴズは、ある意味ちょっとＰＯＰなところもある）とは違い、もっと淡々とブルースやフォークから遠く離れて来た遠い地点に居るという気がしました。かえって普通？と思うぐらい。

でありながらプログレが抜けていないんですよね。プログレの魂を感じるというより、プログレ臭という感じで。ファンの人には何言ってるんだ（怒）と馬鹿にされそうですけど。でも愛聴しています。

チャールズ・ヘイワードは豊永亮というギタリストとのセッション盤が新譜として出ました。ヘイワードらしい熱いバトルが繰り広げられていて最高のやつです。ギターの方はギター・ノイズでインプロヴィゼーションをかますというよりは、かなりリズミカルで、印象でいうならデレク・ベイリーのように独立している感覚よりは本当にセッションで会話するスタイルに近いし、リズム志向が強い分、Ｎｏ Ｗａｖｅに近いアプローチになっていると思います。それがヘイワードにとって、「ＰＵＮＫ」という表現になっていたのではないかと。

https://twitter.com/xtcfans

アンディ・パートリッジが自分のＴｗｉｔｔｅｒで取り上げるＦａｖｏｒｉｔｅ Ｓｏｎｇは７０年前後のイギリスのバブルガム・ソングやサイケ音楽が多いのですが、最近あげていたのがGeranium Ponｄというバンドで、最早当時どんな扱いだったかなど全くわからない、初めて知った名前だったのですが、Ｙｏｕ Ｔｕｂｅで４曲ほど見つけることが出来たので聴いています。過去にこの４曲をおさめたコンピレーションＣＤが出ているものの、５年そこらで既に手に入りにくい盤になっています。個人的にこの頃のイギリスの音楽は胎教で聴いてたんじゃないか？と思うくらい自分にしっくりきます。

同じく、アンディがＴｗｉｔｔｅｒにあげていたのがカレイドスコープ。このバンドあたりはＸＴＣ好きの界隈ならアンディに与えた影響など、その重要性は常識の範囲でしょうね。アメリカにもカレイド・スコープ（デヴィッド・リンドレーが所属したバンド）がいますのでややこしいですが、勿論アンディはどちらも聴いてはいたでしょうが、ＸＴＣの血肉になっているのはイギリスのバンドの方です。

とか偉そうに書きながら、実は私はカレイドスコープを殆ど聴いたことが無い。ついに取り組んでみることにしたのですが、中古盤屋で安かったのでカレイドスコープのサイケ期（１９６７－７０）ではなく、その前のビート・バンド期だったＳｉｄｅｋｉｃｋｓ期（１９６３－６７）のコンピレート盤買ってしまいました。これじゃ全然参考にならない。しかもセッション記録でまともなマスター盤も無いのか音がシャーシャー言ってやたら悪い。

ですが、これはこれで、ビートルズの時代を想起させるものではなくて、モッズやスウィンギング・ロンドンの黎明期をあらわしていて非常に面白い、内容も良い。モッズとサイケが混じる感覚って何ともいえないものがありますね。クリエイションとかもそうかもしれませんが。

もう１枚は、元Ｔｈｅ Ｒｏｏｍ、元Benny Profaneのデイヴ・ジャクソンの現在のユニット、The Cathedral Mountaineersのアルバムです。私はとにかくこの人の歌声が好きなので、追っかけております。フォーク調のゆったりした曲が中心で女性のコーラス隊が絡む、どこに需要が？と思うような音楽になっています。

考えようによっては、あがた森魚のようなことをやっているという風に解釈することも可能なのかもしれません。

ですが、こういう活動が出来ている、というのが今のイギリスの非常に良い方向に向かっている状況をあらわしていると思います。小さなキャパでもレナード・コーエンのようなタイプの音楽で活動することも出来、ＣＤも出せるということです。ブリット・ポップ１色、ビートルズ症候群だった時期からかなり回復が見られると私は思います。




ももちの名曲　その７　「消失点 -Vanishing Point」 （Ｂｕｏｎｏ！　２００９）

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　↑ Click　

夏焼　雅さんのソロ代表作と考えてもいいぐらい、この曲はもう夏焼さんの曲として認知されていると思うのですが、本来はBuono！の曲で、他の二人も歌割りがある３人の曲です。嗣永桃子さんのパートもあるのです。まあただ、この曲はやっぱり夏焼　雅さんが歌い継いでいってもらいたい名曲です。

たぶん私はこの曲を聴く時は、夏焼さんが一人で歌った時のLive映像で聴きます。

しかし、だからといって、嗣永桃子さんや、鈴木愛理さんが歌うのは要らない、というわけじゃない。

それぞれの「消失点 -Vanishing Point」が生まれる。　当然二人もそれだけの力量を持った歌手です。（ただ、夏焼　雅さんほどの歌手はなかなか．．．なかなかです）

ももちが一人で歌うこの曲も聴いてみたいのです。何か、ももちが歌うとブルース・フォークの匂いがただようような気がします。

はぁー。Buono！武道館ではこの曲は歌われなかったので、来年はどこかでお願いしたいですね。

「消失点 -Vanishing Point」が私はほんとうに大好きなのですが、この曲のインストナンバーも入ったBuono!のインストゥルメンタル曲集のCDが存在しまして、これは自分もちょっと頑張って手に入れましたけども、同時に松原正樹のギター・インスト集にもなっていて、ユニークながら、Buono!ファンなら必携のCDです。

「Buono！CRUISE」（２０１１）　
↑ Click　「OVER THE RAINBOW」

松原正樹さんは、今年亡くなってしまった（2016年2月8日 ６１歳）のですが、私は学生の頃、FMの「クロスオーバー１１」とか聴いたりして日本のJAZZ・フュージョンの音楽もけっこう好んで聴いていた時期があり、マライアとか井上　艦、渡辺香津美、山下洋輔一派などなど親しんでる中で、松原正樹も聴いていました。

ソロでアルバムを発表するとともに、松田聖子など８０年代のアイドル歌謡曲などは軒並みバックで弾いていたというぐらい、実は私の年代は知らずに松原氏の演奏を耳にしています。

だから、案外体に染みついちゃってるレベルで、自然と抗えない感じになっているところがあります。

Buono!が、松原氏でインスト集が作られたというのは偶然ではなく、一種のオマージュにあたるだろうし、単なる企画ものにとどまらぬクオリティで、聴きごたえもあるんですよね。

松原正樹 「PAINTED WOMAN」 (1983)
↑ Click　「NIGHT SCANNERS」



２０１６年　１２月１２日
モーニング娘。'16コンサートツアー秋～MY VISION～@日本武道館　【13期メンバー決定】　

うっわぁ。かえでぃ－来た。　アップフロント凄ぇーー。やっぱ惚れるわ。

　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/minatatu
　　　　　　　　　　　

モーニング娘。‘１６　１１人の総決算。　“全員が仲の良い”というイズムから一歩踏み出した、一人一人が立つことで、結集した時の総合力が一気に上がるという“全員野球”的Visionを示したのが今回のツアーであり、譜久村聖の打ち出したモーニング娘の形ということなのだと思う。一人一人の見せ場が全員に幾度も訪れていたのが印象的。　一つの時代を形として結実させるのってたいへんなことだと思う。

モーニング娘。‘１６を譜久村期と名付けてもいいんじゃないかと思うぐらい。

あの譜久村ダッシュから道重の意志を継いでここまで持ってくるとは。９期、１０、１１期は完全に戦士になっていたし。　‘１７になったら加賀さんが入ったことで火花が散るという時代を迎えるんじゃないかという予感があります。　Next Stepは、いよいよ外へ向けての戦闘態勢だね。



２０１６年　１２月１１日
確かな腕を見せる　フレデリック・シェンデルフェール
「ファスト・コンボイ」 （フレデリック・シェンデルフェール　２０１５年　仏）　録画

フランス映画は妥協が無いというのか、平気で何の衒いもない、作りたいだけの映画作りますね。

日本にこういう映画があるか？と考えると、今は無い気がする。観客に何か分かりやすいものを提示しないと「何の仕掛けもない」などとケチつけられそうな、日本の映画はそういうところにビビッてるところがあると思うし、何かと意味を付けて、新しい事でも打ち出したみたいな箔をつけたがる。

成熟しているという点では、間違いなくフランスの映画界の方が成熟している。（勿論、成熟だけが全てではないので、日本の優れた特徴というのもある筈だと思いますが、この、何も仕掛けない映画が撮れる成熟度に関しては、日本の映画界は劣っていると断言していいと思う）



７人の運び屋チームがペアを組んで連携で仕事をこなしている。それぞれが好き勝手にべちゃべちゃしゃべりながら高速道路を走り、国境をめざしている。下らないことを話していたり、事態が急転してパニックになり悪態をつきまくったりしている中で、メンバーの頼りになるかどうかや、頭の良さや、人の良さが見えて来る。　この映画は、７人のキャラクターが静かにあぶりだされる、それが最大の見どころだと言ってもいいぐらい、それ以外は特にアクション映画として見世物を観客におもねって用意したようなところは無い。

必要十分な、あってしかるべきアクションシーンが丁寧に織り込まれているだけだ。

やたら手榴弾にこだわる男が、要は手榴弾が使いたいだけだった点や、偉そうに夢を語る男が仲間を見下しているように見えて、実はちょっと頭は弱い方で、メンバーの中でイニシアチブを取ることなどなく、仲間の死にさめざめと泣くような人の好い奴だったりするのが、そう思うならそう思えばいいぐらいの不親切さで描かれる。

日本未公開。DVDにもなっていない映画だけれど、私はこういう映画が見たい。そのためにWOWOWに入ってるのだし、WOWOWはこういう映画をわかって取り上げてくれる。

ちょっとスノッブを気取ったような書き方をしてしまったが、とにかくやっぱり、こうして取り上げたり、書いたりされるようなことがないと静かに消滅していってしまうものが、実際にあると思うのです。





１２月１１日　「Ｊ－ＭＥＬＯ」（元々の放送は８月）でモーニング娘。‘１６が１１人体制でのピークに達していた

昨日、「J-MEＬO」でモーニング娘。‘１６が「What ｉｓ Ｌｏｖｅ？」、「Ｏｎｅ ａｎｄ Ｏｎｌｙ」の２曲を歌ったのですが、完全に最高点に達してましたね。大体１年で仕上がるのですが、現在での１１人での完成目標のピークにまで到達したんじゃないかと思いました。　

飛びぬけたエースと言える歌手が存在しない現在の１１人ながら、グループの歌唱としては、モーニング史上でも最高なのではないかと私は思っています。

もう一つの特徴として、特異なタイプのセンターを複数擁するというのも今のモーニング娘。‘１６の面白いところです。牧野真莉愛さんをセンターに置くと非常にしっくりくるというのが一つありますが（しかし、これも２０１６年になってようやく真莉愛はセンターに到達したわけです）、そもそもが、他のグループでは絶対に有り得そうにないないのがまーちゃん（佐藤優樹）のセンターです。しかし、実はこれほど本来ハロプロ的な事はないのです。ハロプロだからこそ、まーちゃんがセンターになるべきです。そこには熱狂が待っている筈です。　もう一人はリーダーふくちゃん（譜久村　聖）です。このセンター。これがけっこうヤバイ美しさなのです。これもモーニング娘では今までありそうでなかった姿です。　この３人がセンターを取った時のパフォーマンスは必見です。センターが突出するのではなくて、センターが変わることでグループのカラーが一変するぐらいのグループとしての機能性が、’１６は極めて高いと思います。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　モーニング娘。'16 『What is LOVE？ / One and Only』



２０１６年　１２月１０日
ただただ普通に好きな２０１６年の１０枚　その①　「 Ｆｏｒ Ｔｒａｃｙ　Ｈｙｄｅ　」

２０１６年は本当に普通に好きになれる音楽が多い年でした。

今年になって感じたこととしてはそれぞれ小さいことかもしれませんが、

１．新譜が出て買おうとしたらアナログしか出ていないという事態に遭遇するケースが増えた。アナログと配信が先で、ＣＤは一番後で、というような。

２．数年前にサカナクションがＬｉｖｅ仕様のノリやすいだけの音楽に飽きたというようなことを言ったり、アジカンが音楽に政治を持ち出すなというＴｗｉｔｔｅｒに噛みついたりするようなことがあってから日本の音楽の間口が広がり始めたような気がする。（関係ないようで関係あるような感じで）

３．西寺郷太、安　富歩といった人たちが書くマイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンなどの批評文が、インディー・ロックを中心に書いていたライターの人たちにも先端批評として受け入れられる状況になってきている。（宇多田ヒカルも同様の状況になってきていると思う）

４．ロックのヒエラルキー的なものが最早全く通用しなくなりつつある、というか、なった。（パンクやオルタナティヴ、アンダーグラウンドが極北側として崇められるような８０年代までにあった幻想が完全に希薄化した）

５．アメリカのインディー・ロックの凋落が激しい。アイデンティティを見失っている気がする。逆にイギリスはアイデンティティの方向性が非常にしっかりしている。

私の印象です。

　
Ｆｏｒ Ｔｒａｃｙ Ｈｙｄｅ 「Ｆｉｌｍ　Ｂｌｅｕ」 （２０１６）

Ｆｏｒ Ｔｒａｃｙ Ｈｙｄｅ　は、出たばかりのファースト・アルバム「Ｆｉｌｍ　Ｂｌｅｕ」がすごく良かったです。

私ですらトレイシー・ハイド（「小さな恋のメロディ」）の世代ではありませんが、下手すると世代の人たち（７０年代前半に思春期だったような人たち）の孫にあたるぐらいの年齢の子たちが、何故バンド名にトレイシー・ハイドを選んだのか？　　理由のない適当な選択だったかもしれませんが、何かそこに理由が生じているような気もします。　１９８０年代をスルーして過去に飛びたい気分でもあるのかもしれないなどと考えたりします。Ｖｏの子が似てるから？かもしれないけど。（因みにトレイシー・ハイドはイギリスの女優さんで、「小さな恋のメロディ」では、メロディという名前の女の子を演じた。原作はアラン・パーカー）

青春期にこだわって曲を作りたいというのがバンドのコンセプトらしい。

良い残響音を持っている。出来るだけ潰しながら、にも関わらず狙いはクリアな方向、というアンヴィヴァレンツな感覚を実現しています。アコースティック楽器の使い方がアメリカには無い感覚です。ここで比重がイギリスにあるのがわかる。

意外とガチャガチャしていて、ギターが３本あるぐらいに感じる。ギター３本は私が一番好きな蒼いロック・パターンです。


↑ Ｃｌｉｃｋ　　For Tracy Hyde 「Her Sarah Records Collection」　　　　　　　Ｒｉｖｅｒｓｉｄｅて



２０１６年　１２月１０日
なるほど　３世代

　　　　　　　　　　　　１２月3日　https://twitter.com/kentarotakahash
　　　　　　　　　　　

朝本浩文プロデュースの文字を見つけただけでそのCDを買っていた時期もありました。

Ram Jam Worldにもすごい期待した。　実際、期待を裏切らない音楽を聴かせてもらえた。

復帰を待っていた人でした。　ご冥福をお祈りします。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click

リトル・カーナ&ヘモ  「 マイ・フレンド」 （１９９６）
Ram Jam World 「ラフ・アンド・レディー」 （１９９７）
KOTONE 「daytoo」 （１９９６）
宝生 舞 「赤い鳥」 （１９９８）


　　　　　　　　　　　　　　12月8日　
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　http://mainichi.jp/articles/20161208/k00/00m/040/081000c

私もこういう意志を持つということに関しては考えています。






Sky 「Sky2」 （１９８０）　　　　　　　↑ Click　Sky 「Toccata」

私は当時、これ買って、けっこう聴き倒しましたねぇ。　本当に何でもかんでも聴いてました、１９８０年の私。

Skyとかを聴いてね、シャカタクとか出てきたらけっこうなめてかかったりして。レヴェル４２とか見下したり、何だったんでしょうか？　

アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアのスーパー・ギター・トリオ。これも１９８０年でした。（アルバム・リリースは１９８１年）

渡辺香津美を凄いと思ってね。カシオペアとかスクエアを馬鹿にする、というような。

そんな時がありました。　

渡辺香津美は確か、山岸潤史、石田長生とアコースティックのトリオを組んで、パロディ的な感じでやってたことがありました。筒井康隆や山下洋輔の系列で、音楽に笑いの要素が入る、クレイジー・キャッツや大滝詠一らと並べて渡辺香津美の音楽を批評するのも価値ある試みだと思うのですが、これはやり始めたらYMOとかも入ってくるし、大変な作業になるでしょうね。その割にあんまり喰いつく人は居ないかも。

← Click 「Fantasia Suite」
Al Di Meola、John McLaughlin、Paco De Lucia 「Friday Night In San Francisco」 （１９８１）



２０１６年　１２月　４日
なるほど　３世代で孫がプレスリー来るか　



　
Wild Horses 「Wild Horses」 （１９８０）　　　　　↑ Click 「Faceｓ Down」

雑誌「CROSSBEAT　YEARBOOK ２０１６－２０１７」を読んでいたら、R.I.Pのページでジミー・ベインの名前を見つけました。今年の1月に亡くなっていたとは（１月２４日　６８歳）。

ジミー・ベインといえば、元レインボーということで名前が残っているのかもしれませんが、私はワイルド・ホーシズのメンバーとして記憶に残っています。何しろ、高校生になって、友人に誘われて初めて外タレのLiveに行ったのがワイルド・ホーシズ。客の入りは大したことはありませんでしたが、当時といえばニュー・ウェイヴ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタルの四天王として、アイアン・メイデン、デフ・レパード、ガール、ワイルド・ホーシズと呼ばれていた存在で（今から思うとヘヴィ・メタルと冠するには？な顔ぶれでしたが）、ルックス面でけっこう期待されていたバンドではありました。

アルバムを出したのが１９８０年でした。

そうそう、ジミー・ベインはその時点で３３歳になっていて、それなりのキャリアでしたが、相棒のブライアン・ロバートソンは同じくキャリア組ながらシンリジィでデビューしたのが１８歳の時で、ワイルド・ホーシズを立ち上げた時はまだ２４歳とかそのぐらいだったのですな。シンリジィがスコット・ゴーハムとのコンビでツイン・ギターが売りになっていて、そのハーモニーをそのままワイルド・ホーシズも受け継いでいた感はありました。私は今でもたまーに聴きたくなることがあります。


「CROSSBEAT」では他にもトニー・コンラッドやナイジェル・グレイが亡くなっていたのを初めて知りました。

年間ベスト・アルバムの発表は特に興味をひくようなものはありませんでしたが（フランキー・コスモスが２７位に入っていましたね。）、NEWSのコーナーで、フリートウッド・マックが年内に新アルバムを完成させ、２０１７年にワールド・ツアーを行う動きがあることを知り、興奮がMaxに達しました！

ふ、フリートウッド・マックが日本に来るかもしれないぞ！！　しかもクリスティン・マクヴィーまで復帰している。

まあまあ、世間的にはただの懐メロ・リユニオンバンドのイメージかもしれませんが、私はとにかく一番来日を心待ちにしているバンドなのです。

楽しみです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
『CROSSBEAT YEARBOOK 2016-2017』 （シンコーミュージック）　　　　　Freetwood Mac



　　　　　　　　　　　11月30日　https://twitter.com/sei7111?lang=ja
　　　　　　　　　　

はまちゃん　一徹！



なんとなく、好きな映画監督や懐かしい感じの人達を「テレビドラマデータベース」やWikipediaで調べていたらけっこう面白い発見ありました。あくまでも自分にとって、ですが。

皆元洋之助　監督

データが２０１５年４月で止まってるんですね。（「駐在刑事２」）

近年は、年に１本程度のペースでドラマを撮っていて、徐々に減ってきているようです。

劇場映画では、「舞妓物語」（１９８７）１本だけだったかと思いますが、私はTV二時間ものでの「花吹雪美人スリ三姉妹」のシリーズが印象強い。　コメディータッチに独特のノリがある、ちょっとジョルジュ・ロートネルの系列に属する人だと思っています。

西村　潔　監督

西村監督といえば、映画「黄金のパートナー」（１９７９）での繋がりもあって、TVでは藤　竜也や三浦友和の主演ものがけっこうあります。私は９３年に亡くなるまでの終盤期の２時間ドラマは大体録画してました。

出来れば録りこぼしたものも機会があればチェックしていきたいと思っていますが、中に紺野美沙子（「黄金のパートナー」のヒロイン）主演のドラマが１本あるのですね。

「かけぬける愛」（１９８５年　赤川次郎 原作）。これは見たいなぁ。

あと、いろいろ調べていたら、東宝ニューアクションで注目を受けた時に、千葉真一が西村監督に興味を持って、いろいろ仕事を持ちかけたことがあったことがわかりました。

もとは１９７５年の「燃える捜査網」あたりから始まってますが、１９７８年に「想い出の海辺　パパ、ぼく死にたくない！！」という非アクション系のドラマも千葉主演であります。

１９８０年、「東京大地震マグニチュード８．１」は、笠原和夫が脚本に参加。特撮が川北紘一、助監督が中島紘一で主演千葉真一でなかなか豪華だったようですが、私は見ていません。

池田敏春　監督

池田監督は映画の仕事が取れなかった時期に「超星神グランセイザー」といった特撮ヒーローものの演出をしたことが知られていますが、TVドラマは殆ど撮っておりません。２時間ドラマを２本演出していたのが記録されていましたが、そのうちの１本が、紺野美沙子主演、本間優二！も出演していて、原作・脚本が石井　隆の名美もの。この「夜に頬よせ」（１９８８）は貴重じゃないですか。見たいなぁ。

最近、気になっている監督といえば、柏原寛司　監督

少し前に公開されたらしい「キリマンジャロは遠く」（２０１６）という映画を片桐竜次主演で撮影。これは彼の俳優生活４５周年を記念して作られたようですが、他にも次の映画の予定があるみたいで、ノワール作品をずっと手掛けて来た人なので、注目しています。　マイナーなので（脚本家としては「探偵物語」や「危ない刑事」などで押しも押されぬ大御所ですが）なかなか見る機会が無いし、DVDも出ないのが残念です。

監督第１作目の「猫の息子」（１９９７）だけがDVD化されています。

私は「危ない刑事」は好きではないので１，２話分ぐらいしか見ていないのですが、柏原寛司、西村　潔、両氏は、ざっくりと「危ない刑事」の脚本家、演出が代表作とされることが多い。

ちょっと違うんだけどなぁという気持ちが自分には勝手にあります。

この「キリマンジャロは遠く」には長谷直美（「大追跡」（１９７８））も出演しています。あと宮脇　健（旧芸名　宮脇康之）とかの懐かしい名前も。

　

他にもいろいろ見ていたら、高橋洋子さんが何と！　「パイレーツによろしく」（１９８８）以来２８年ぶりに女優復帰という「八重子のハミング」（２０１７）という映画がひかえていることを知りました。監督　佐々部清。主演は升　毅で、ちょっとどんな映画か想像つきませんが、２８年ぶりってすごいですね。８８年、３５歳で女優の仕事はストップしていたのを、これからは続けていくということなのか．．．？

私は一時期、完全にファンだった方（TVドラマ「おおヒバリ！」１９７７〜７８の頃）なので、嬉しいです。

表舞台からは退いたのかなと思っていたのですが、今年になって小説も出していたとのことで、今後の活動が気になります。　

　　
高橋 洋子 『のっぴき庵』 （講談社）　　　　　　　　　　　　　　　　「八重子のハミング」（２０１７年　公開）



ANGERMEの笠原桃奈さん中学１年生が、ラジオ「ハロドラ」で選曲したのは、エルヴィス・プレスリー「明日に架ける橋」。

　 ← Click
Elvis Presley 『エルヴィスオンステージVol.1』（That's the Way It Is）30th Anniversary Edition

サイモン＆ガーファンクルのカヴァー「明日に架ける橋（Bridge Over Troubled Water）」は、プレスリーのアルバム「エルヴィスオンステージVol.1 （That's the Way It Is）」(1970)に収録されていますが、これはエルヴィスのLiveドキュメンタリーを映画にしたもののサントラで、この曲はスタジオ録音したものにLiveの観客の声を重ねた疑似Live音源になっています。

私は３枚組のデラックス盤CDを持っていて、そちらには完全なLive音源も収録されています。桃奈さんがリクエストしたのは通常のスタジオ＋Live音源の方だったような気がしますが、ラジオから聴こえてきた感じがどちらとも違っていたような気もします。プレスリーは音盤化されたものが沢山あるので、この曲も数バージョンあるのかもしれないし。

このLiveではギターがジェームス・バートン。ベースはジェリー・シェフ。バック・ヴォーカルにはザ・スウィート・インスピレーションも参加しています。

ハロドラは先週だったかもプレスリーの「サスピシャス・マインド」が掛かったし、アリアナ・グランデやブリトニー・スピアーズと並列で聴くというのも私には新鮮です。


最近のワンショットはこちら
　　　　　　　　　　　　　　　
もう１枚
　　　　　　　　　　　　　　　
そして
ももちの名曲　その６　「愛には愛でしょ」 （Berryz工房　２０１０　夏焼　雅とのデュエット曲）
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click

ももちってBerryz工房において絶対的な存在だと思うんですよ。存在感すごいですよ。

だから、思ったんです。ももちが芸能人を引退することでBerryz工房の再集結は無くなるだろうと。

ですが、実はももちが居ないとBerryz工房は成り立たないのか？と考えると、これは、居なくても成り立つんです。

何故かと言えば、Berryz工房は一人一人が全員絶対的な存在だから。　そもそもそういう集合体なのです。

おそらく、ももち無しでBerryz工房が動き出すことは無いと思う。そういう気持ちを持たないグループだろうから。でもふとした拍子に、居なくても簡単に残りのメンバーで集まれちゃうのもBerryzの“らしさ”だろうと思う。キャプテンが「Berryz工房は永久に不滅です」と言ったのは、案外そういうカラっと乾いたベリメンの気質をとらえてるんじゃないかなぁと勝手に想像したりします。

そうは言っても、こういうももちとのデュエット・ナンバーは封印されることになるでしょうね。だから、ももちは来年の６月までに必ずどこかで、この曲を雅ちゃんと歌ってくれるのではないかと思います。



一体誰が買うんだ？　ゼーガーとエバンズ　の編集盤　この２０１６年に


Pickettywitch incl. Polly brown & Sweet Dreams 「That Same Old Feeling: The Anthology 1969-1976」
Zager & Evans 「In the Year 2525: the RCA Mastｅｒｓ 1969-1970」
ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムス 「ロジャー・ニコルズ・トレジャリー[デモ&CMトラックス] 」　（12月21日発売予定）
加藤和彦 「URC レア・ライヴ・コレクション 1968-1973 」　（発売延期？）

ピケティウィッチはもう何枚もＣＤ出てるし、自分も持っているけれど、今年出たＣＤは２枚組でポーリー・ブラウンのソロも含めて５２曲。コンプリートの勢いで。誰が買うんだ？と思うけれども、それを言ったら、「西暦２５２５年」のゼーガーとエバンズなんて、どこに需要があるんだか、全くわからない。これをどうしようというのか？　凄いなと呆れながら、でもこれ、今の６０歳ぐらいのおじいちゃん、おばあちゃんの家に行ったら、レコードがあったりするんだよな、カーペンターズやショッキング・ブルーに混じってさ。　それを孫が聴いちゃったりして．．．　

ロジャー・ニコルスとゼーガー＆エバンズを同列に語ることは９０年代なら有り得なかった、だけど、２０１６年の現在、ロジャー・ニコルスと加藤和彦とゼーガー＆エバンズを並べて、むしろゼーガー＆エバンズはニコルスと加藤和彦の接戦上に居ると考えることも可能だという気がしている。

つまり、ゼーガーとエバンズを聴く価値は、ある、と。

そうでもないか。

　
↑ Ｃｌｉｃｋ　Zager And Evans - In The Year 2525 (1969)



う〜ん、ジュール・ヴェルヌの本もどんどん出るなぁ。　　嬉しいけれども．．．．

ジュール・ヴェルヌ 『名を捨てた家族: 1837 ― 38 年 ケベックの叛乱』 （彩流社）

・　ジュール・ヴェルヌ　〈驚異の旅〉コレクション　　全五巻　　株式会社インスクリプト
　　　　http://www.inscript.co.jp/verne



２０１６年　１１月２７日
ＣＤ　手に入りにくくなったな

最近ちょっと気になってる音楽


Dream Wife 「Ep1」（２０１６　12 inch Analog Single）　　　　　　↑ Click 「Hey Heartbreaker 」

絶対アメリカのロス辺りのバンドかと思ったらロンドンのバンドだって。

ここまでシンプルなところまで持っていけてる新しいバンドが出て来るとは。


Pretty Vicious 「Cave Song Ep」 （２０１６ 10 inch Analog Single）　　　↑ Click 「Are You Ready For Me」

これもアメリカのバンドだと思ったんですよね。整っててミドルクラスっぽい、これもロス辺りにいそうでしょ？

南ウェールズの出身だって。蒼くささを隠さずにいる感じが好きになりました。


Hazel English 「Never Going Home」 （２０１６ E.P. [12 inch Analog]）　　　↑ Click 「It's Not Real 」

こちらはオーストラリアのSSW。いや、これは実にオーストラリアっぽい（ニュージーランドにも通じる感覚。Go-BetweensからBatsまで連なるギターバンドの系列ですね）。

時々ポツンと出て来るよね。ハミングバーズとかFrente!、Killjoysなんて昔いました。

このギターサウンドは何故かニュージーランドとオーストラリアからしか出てこない。

ですが、活動拠点はカリフォルニア州のオークランドとのこと。（ニュージーランドの、じゃないんだ）　この音色が消えないように頑張ってほしいと思いますが．．


Fat White Family 「Whitest Boy on the Beach」 （２０１６ 7 inch Analog Single）　　↑ Click 「We Must Learn to Rise 」

別に選んだわけでもないのにこちらもアメリカではなく、イギリス　サウスロンドンのバンド。

自分の好みが自然とそっちへ行ってしまうのか？　それともアメリカが余ほど低調でめぼしいのにぶつからないからか？

ローファイながら音響的に美意識が高いところがイギリスらしい。


Terry 「Hq」 （２０１６）　　　　　　　　　↑ Click 「Chitter Chatter」

オーストラリアのいくつかのバンドのメンバーが集まったユニット？　ちょっととぼけた感じはあるけれど、音楽的にはこれもローファイながら練られたアレンジを聴かせる。いい曲が多い。


Laura Groves 「Committed Language」 （２０１６ 12 inch Analog Single）　　　↑ Click 「Pale Shadows 」

ケイト・ブッシュみたいな感じがあるから、サリー・オールドフィールドとか、イギリスのトラッドがルーツにあるタイプの。これは聴いて直ぐイギリスだろうなと思ったけど、やっぱりイギリスだった。なにげに今のイギリスって充実してきてませんか？　こういうタイプもいるんだ。ルーマーとかアデルが出て来る下地があるということか？　広い裾野が出来上がっているのかもしれないという気がする。

特徴的な歌い方（ケイト・ブッシュとかShelleyan Orphanのようなテクニカルな歌い方を思い出すような）なのですが、創り込んではいない。たぶんこういう人たちは自然にトラッドのルーツが備わってるからじゃないかという気がします。


The Wave Pictures 「BAMBOO DINER IN THE RA」 （２０１６）　　　↑ Click 「The Running Man 」

このバンドは知らなかったけど、けっこうベテランのバンドでした。やっぱりイギリスのバンド。

もう１０枚ぐらいアルバム出してんの？　

聴いてるとなんかイギリスの演歌バンド？みたいな趣き。　ヴォーカルの人の歌い方がJAZZではなくムード歌謡の方に振れてしまったヴィック・ゴダードという感じで聴いててついつい笑ってしまう。

ビリー・チルディッシュがプロデュースしたりしてるらしい。まあそれじゃメジャー・シーンには出てこれないだろう。　すごい面白い。


Warren Ellis 「Mustang（オリジナル・サウンドトラック）」 （２０１５）　　　↑ Click 「Lale's Theme」（ without Nick Cave）

次はウォーレン・エリスという人で、「ムスタング」という映画のサントラ盤の音楽を担当していたのを聴きました。この人はDirty Threeの人で（昔、１枚CD買ったことがある）、ということはやっぱりオーストラリアの人。ニック・ケイヴ＆ザ・バッド・シーズのメンバーにもなっていて、近年はニック・ケイヴとよくいっしょに作品を作っているらしい。ヴァイオリンを弾くことが多いようです。他にピアノやギターも。

このサントラが、妙に良い。ヴァイオリンとピアノがメインのインストゥルメンタル。自分の場合はこの音楽にＪＡＺＺを感じます。あのリップ・リグ＋パニックがやっていたような感覚。

実はこのウォーレン・エリスを聴いたことでリップ・リグとＴｈｉｓ Ｍｏｒｔａｌ Ｃｏｉｌが繋がった感じがしました。


Gurr 「In My Head」 （２０１６）　　↑ Click 「Moby Dick 」

今度は女性デュオなんですが、ドイツの人。

なんかねぇ、あれっ？　こういう人たちって昔アメリカにいくらでも居たよね、とか思ったりしたのですが、今のアメリカにはひょっとするともう居ないかもしれない。　そんなことを、今年はフランキー・コスモス（フィービィ・ケイツとケヴィン・クラインの娘さんですよ）に若干失望して、ふと思った。　期待が大きかったということもあるけど、やらなくていいところで創り込んじゃってるな、という気がしました。それはちょっとしたエコーの掛かり具合とかだったりするのだけど。


Carla dal Forno 「You Know What It's Like」（２０１６）　　　↑ Click 「What You Gonna Do Now? 」

最後に、この女性は、オーストラリア出身なのかな？　Ｆ Ｉｎｇｅｒｓというバンドの人で、ドイツ　ベルリンでソロ・デビューとのことで、インダストリアルな音処理なんかもあって、ノンコマーシャルな音ですが、ゴシックとか耽美的な感じの方には流れない。Ｙｏｕ Ｔｕｂｅで見ていたら何故か関連動画にヴァーナ・リンド（Virna Lindt）が出てきて。関係ないとは思いますが、成程、通じる部分あるかもと思って、ついでにヴァーナ・リンドも久々に聴いたら、えらい良かった。


あれっ、とうとうアメリカ出てこなかった。　何か居ないの？


こぶしファクトリー　３連発　行きます！

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　↑ Click　こぶしファクトリー『辛夷の花』

これで、こぶしファクトリーのデビュー・ファースト・アルバムが名盤であることは決定したな。

ハロ！プロ グループのファースト・アルバムは飛びぬけた名盤が多いことは、ハローが好きな人の間ではよく言われていることですが、こぶしにこんな曲を歌われちまったら、いや、また、こういうグループの誕生の仕方があったのかよ、と。　違う形というのが、まだ出て来るんですね、と脱帽の気分になりました。

こぶし　凄ぇー。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　こぶしファクトリー 「押忍！こぶし魂」

こういう曲をカッコよく見せることが出来る　野村みな美さんや浜浦彩乃さんらにハロプロの、怨念（デビューできないかもしれないという恐怖の時間が長い。そこを耐え忍んできた子たち）を乗り越えてきた研修生魂（だましい）を強く感じます。

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　こぶしファクトリー 「かわいい彼」

やっぱりメロンの曲は異常にブチ上がる！

頼むから何とかこぶしのＬＩＶＥの舞台に大谷さんと村田さんを招んでやってほしい。

いっしょに歌うことは、こぶしにもものすごくプラスになると思う。メロンってファンに対しての主導権の取り方というのが、とんでもなく強力だと思うので、ＬＩＶＥを引っ張るというやり方はこぶしのメンバーにも参考になると思う。

　こぶしファクトリー 「辛夷其ノ壱」【初回生産限定盤 Ｂ】　１１月３０日発売
「かわいい彼」カヴァー　所収



見過ごされた　この完成度　（ＰＯＰは細部に宿る）

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　スマイレージ 「同じ時給で働く友達の美人ママ」 （２０１０）

関係はないのですけども、先日(11/23)行われた「SATOYAMA & SATOUMI 音楽祭2016 in 三浦」で、カントリー・ガールズはＨＩ－ＦＩＮの「海岸清掃男子」を歌ったらしい（嗣永、山木、森戸、船木）。

「同じ時給で働く友達の美人ママ」で福田花音さんのセリフを聴いていて、そういえば「トング片手にかっこいい」は花音のセリフだったんだなと、思い出し。


　　　　　　　　　　　　　　　　１１月１２日　　https://twitter.com/suzuki_saeko
　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　１１月２１日　　https://twitter.com/suzuki_saeko
　　　　　　　　　　　　　　　
ええっ！
　　　　　　　　　　　　　　　急性骨髄性白血病で闘病中の D-Dayの川喜多美子さんを応援するイベント

D-DAYの川喜多美子さんの病気のことを知りませんでした。回復を祈るしか出来ませんが、一ファンとして、祈ります。



２０１６年　１１月２３日
フルーティーズ

ももちの名曲　その５　「もっとずっと一緒に居たかった」 （Berryz工房　２０１３）

　　　　　　　　　　　　　清水佐紀さん　11月22日　25歳誕生日　おめでとうございます
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　↑ Click　

以前にも書きましたが、私がBerryz工房の曲の中でも特に偏愛する１曲であります。

Berryz工房のいろいろな意味での高低差が信じ難いような調和を見せた一つのメロドラマ・ミュージカルで、４分の中に２時間分の映画の場面が凝縮されているように感じます。

ももちが居ての菅谷梨沙子。梨沙子が居てのももち。めまいがするような感覚。

実際のところ梨沙子の曲だと言ってもいいこの曲で、ももちはメンバーを割って中央奥からセンターへ上がってくるわけです。この構図が有り得ない！とも思うのですが、この二人は天才の領域で何か呼応する部分があった。Berryz工房とは菅谷梨沙子、嗣永桃子という二人の天才が、本来なら全く出会う可能性の無いところで出会ってしまった。そういう物語でもあったと、この曲を歌う姿を見ると思うのです。



　伊藤典夫翻訳SF傑作選 『ボロゴーヴはミムジイ』 (ハヤカワ文庫SF)

おおっ！　ヘンリ－・カットナーがハヤカワSFの文庫に！

と思ったら、伊藤典夫のアンソロジーだった。

一時期、伊藤典夫氏と浅倉久志氏が二人とも浜松に住んでたというエピソードがわけわからんけどすごかった。

フリッツ・ライバー、フレデリック・ポール、ジョン・ブラナー。このクラスが並んでいる感じも面白い、というか、SFって、独走状態で世の中に通用しているという特殊なジャンルだとつくづく思う。

普通、これって「目玉商品が無い」っていうラインナップだよね。ところがむしろ、「やるな、お主」みたいな見方をする人の方が大勢を占める。

作品のクォリティー的には強者ぞろいの好アンソロジー。

ただ、やっぱり、誰か２００篇余あるというヘンリー・カットナーの作品を全部訳してくれる狂った人出てきてください。



見過ごされた　この完成度


↑ Click　S/mileage 「女ばかりの日曜日」 （２０１０）

二人づつで歌とコーラスに分けるところがあるじゃないですか。そこの完成度がすごい。

チップマンクスもびっくりというか。　壁みたいになってるし。

「いい服はやぁっぱ高い。　ああ、仕方ない」という詞が　なぜかは知らぬがやたら好き。

ハロプロの曲はとにかく細部に宿っているものがやたらに多い。そこがXTCと似ているところ。

「ラン・ラン・ラ」と入るところも歴史を背負ってるし、「イエイエーイ」と言っちゃうところも、やっぱりこういう入れ方してくるんだと思ってゾクゾクする。New Wave/Power Pop マナーも極めて正確（間違ったものを加えてしまうということが無い）。



２０１６年　１１月２０日
パワーアップ！

ももちの名曲　その４　「All For One & One For All」 （H.P.オールスターズ　２００４）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　H.P.オールスターズ 　「 All For One & One For All 」 （２００４）

２００４年、ハロー！プロジェクトオールスターズの曲として作られ、当時の時点では、Berryz工房とハロプロキッズ（後の℃-ute）で参加となっている。

１５年という歳月について考えてしまうが、新しく人が現れては去っていくハロー！プロジェクトの在り方に、ももちも組み込まれていくのかと思いながら、その考え方を自分の中で打ち消そうともし、松浦亜弥さえ今はもう歌っていない。藤本美貴でさえ歌うことが無いのだと気付いて、何が最善なのかどうかなどわからなくなる。

私はまだ辞めないという和田彩花や生田衣梨奈を最大限に支持するし、ももちの卒業・引退発表を受けたような形で発言した浜浦彩乃の「私は３０になってもアイドルをしたい」という言葉を尊いと思う。

ただこれらは全て繋がっていて続いているのだ。いつか壁が打ち破られる時が来るのだ、と思ったりもするし、一方で、これはこれで宿命的な自然の摂理なのかと思わないでもない。



　　　　　　　　　　　11月11日　　https://twitter.com/prse
　　　　　　　　　　



↑ Click アンジー　「ミミズ」　　　　　　　　　　　　　↑ Click　こぶしファクトリー「懸命ブルース」　（最後の桜子がブラボー！）

先日から、友人が作ってくれたCD-Rを聴きながら、それに入っていたグレイトリッチーズの「パワーアップ！」(1983)で女の子のコーラスが聴こえてくるのを、すごく８０年代的なフツーの女の子が非行ともアングラとも結びつかない全く当所の無い自由（不謹慎なぐらいにふわふわしている）、それはまるで自由が無い（「自由」の定義が無い）のと同じ状態でいるというふうに感じました。しかしそれは、何も考えていなかった、のでもなく、単に与えられたものだったわけでもなく、獲得したものだった筈だという気がしています。

何を獲得したのだったか？とずっと考えてはいるのですが．．．

その獲得しようとしているものって、今の音楽界で一番共通しているのはアイドルと呼ばれる子たちの音楽活動なんじゃないかと思ったりします。

　　　　　　　　　　　　　　　

こぶしファクトリーが「青森　夏の魔物」のイベントで本物のリングの上で歌って跳ね、また「懸命ブルース」を歌ったりするのを彼女たちの「自由」の定義が無い中での自由なのではないか（まさにグレイトリッチーズの「パワーアップ！」の中で歌う女の子たちのような）と思うのです。

　　　　　　　　　　　 「グレイトリッチーズ ナゴムコレクション」
こぶしファクトリー 「辛夷其ノ壱」 １１月３０日　発売



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっべ。　なっきぃ めっちゃ可愛ええ。
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　℃-ute 「愛はまるで静電気」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（℃-uteコンサートツアー2016秋〜℃OMPASS〜 ハーモニー座間公演　【ハロ！ステ#193】）

℃-uteの新譜。今更言うこともありませんが、国民的名曲です。

とりわけ「愛はまるで静電気」が素晴らしい！　℃-uteならではの彩り。何故萩さんとなっきぃが必要なのかがこの曲を聴けば、見れば、わかる。　「夢幻クライマックス」で、萩さん（まいまい）が歌うところがあるじゃないですか。大森靖子さんが、まいまいをイメージして作ったであろうまさに彼女の極めて特徴的な声が聴けるのですが、℃-uteの自然体（何故か？のぐだぐだ感）がリラックスした状態で出る「愛はまるで静電気」がの方がむしろ℃-uteとしては高度なレベルに位置する。　勿論「夢幻クライマックス」という高難度の曲は、℃-uteのポテンシャルを知ったうえで研ぎ澄まされたように上位レベルで構成され、℃-uteの実力を押し上げる重要曲ですが、℃-uteの何が素晴らしいかって言えば、それはやはり矢島舞美さんがなっきぃとまいまい側に振れた時に至福が訪れるということなのだと思います。

ま、結局は矢島さんなのですが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Clicｋ　℃-ute 「夢幻クライマックス/愛はまるで静電気/Singing~あの頃のように~」　11月2日発売





Stevie Wonder 「Hotter Than July」 （１９８０）

最近は１９８０年に出た洋楽アルバムを集めるのがちょっとした趣味みたいになってきてしまい、

当時は全然聴いていなかったものにまで手を出し始めているのですが、スティーヴィー・ワンダーのこのアルバムもその１枚です。そもそも今回、初めてスティーヴィー・ワンダーを買いました。

勿論初期の天才少年の頃や、７０年代前半の全盛期の頃の曲も多少はラジオなどで聴いてはいますが、どうもその完成度が自己完結してしまっている印象（それ故に、以降、影響を受けたアーティストが無数にいますが、それはスティーヴィー・ワンダーから発生しているだけのような印象を私は持ってしまっている）が強くて、距離を置いたまま来てしまったのです。

ただ、昨今、音楽全体において、マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーの影響ってとてつもなく大きくて、ビートルズやザ・バンド、ドアーズ、ベルベット・アンダーグラウンドのレベルで語られるわけじゃないですか？　つまりピストルズやストゥージズ、カンやバットホール・サーファーズなんて言っていた批評レベルとマイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーが同じレイヤーで語られるようになっている（ある意味、アンダーグラウンドとかガレージ・ロックとかが無効化してきた為に、今や全て同じ音楽として土俵に上がるようになり、PILやスロッビング・グリッスルとマイケル・ジャクソンの批評軸が一致してしまった）

単純に言えば１９８０年にスーサイドやジョイ・ディビジョンについて語っていた人がマイケル・ジャクソンの音楽性を同じレイヤーで考えるなどということは有り得なかったのが、今ではそうではない、ということです。

スティーヴィー・ワンダーも８０年代には、依然として人気も評価もありましたが、どちらかと言えば下り坂と考えられていた（アーティストからポップスターへ移行していくというようなイメージ）存在で、勿論MTV的大ヒットは飛ばしていましたが、音楽としては、“スティーヴィー・ワンダーは今でも良い”という論調だったように思います。

８０年の「ホッター・ザン・ジュライ」というと「I Ain't Gonna Stand For It」、「Master Blaster」、「Happy Birthday 」などのヒット曲があります。私もこれらの曲はよく耳にしていました。あらためてアルバムとして聴いてみたら、いわゆる８０年代らしさ故に風化してしまったサウンドなどではなく、今聴いても手ごたえのある音楽であることがわかります。むしろ、当時より評価は上がるのではないか。例えば「I Ain't Gonna Stand For It」なんかは、当時ならカントリーのようなアレンジがフュージョンの感覚に近くて軽く見られたようなことがあったのではないかと思うのだけど、今聴くともっと大きいスパンでカントリーの取り込み方と、違和感のあるベース演奏の同居を斬新なアレンジとして受け入れられるようになった気がします。

ただ、これが良い事なのか悪い事なのか？　自分にはまだ容易には飲み込めないところはあるのですが、２０１６年において「ホッター・ザン・ジュライ」はかなり有効な音楽とみなされるに違いないと思います。

Stevie Wonder - I Ain't Gonna Stand For it



会社帰りの電車の中でｒａｄｉｋｏのタイムフリーで「HELLO! DRIVE! -ハロドラ（RADIONEO）」聴いたりしてます。ハロー！のメンバーのリクエストで洋楽が掛かったりして面白いです。

リクエストではありませんが、先日はジーン・ヴィンセントの「Be Bop a Lula 」が掛かったりして、凄く音が良くて、「あれっ、誰かが最近カバーしたバージョンとかかな？」とか思ったりしましたけど、やっぱりオリジナル・バージョンだったのかなぁと気になって、気付いたらTOWERで廉価の４枚組CD買ってました。

Ｙｏｕ Ｔｕｂｅには１９６９年のイギリス遠征の映像がけっこうＵＰされていますね。７１年、３６歳で病気で亡くなっているので、その２年前の映像。音楽スタイルは６０年代末に則したものにシフトしていますが、アーシーな方へ向かわずにロックンロールを貫いてました。

「6 CLASSIC ALBUMS PLUS」
↑ Ｃｌｉｃｋ Gene Vincent on the Isle of wight singing Be Bop a Lula 1969.



そういえば、S/mileageの「ぁまのじゃく」を聴いてて思ったのですが、この曲ってけっこうトッド・ラングレン色が濃いよね。サウンドが特に、とか思っていたのですが、案外メロディも相当にラングレンなんじゃないの？

昔から有名？

もっと言えば、つんく♂はXTCの「SKY LARKING」をスマイレージに被せた？ってことはないよね。

まさかまさかですけど。

　
XTC 「SKYLARKING」 （２０１６　CD＆Blu-ｒay）　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　S/mileage 「ぁまのじゃく」 （２００９）

Todd Rundgren - Love Of The Common Man



２０１６年　１１月１３日
そうじゃない　モーニング史上最高のヴォーカル布陣

　　　　　　　　　　　　　　　１１月10日　https://twitter.com/maasa_0703
　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　http://jonimitchell.com/news/
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　11月11日　https://twitter.com/crimezanmai
　　　　　　　　　　　　　　　　　

私がレナード・コーエンの曲をちゃんと聴いたのは１９９０年。２６歳になってました。

レナード・コーエンを１０代の頃から聴くっていうのは、なかなか居ないよね、と思う。

　Leonard Cohen 「I'm Your Man」 （１９８８）　「LIVE IN LONDON」 [DVD]（２００８）

https://www.youtube.com/watch?v=pNMKIFwak0I

渋すぎるし、大物ではあるけどマイナーな存在ではあったし。自分がコーエンの曲に出会ったのも、

アラン・ルドルフの映画「探偵より愛をこめて」に挿入曲として「Ain't no cure for love」が入っていたからだった。どのアルバムに入っているんだ？と思って、探して直ぐ買った。

実は、その後で、フィル・スペクターがプロデュースしたアルバムもあることを知った（「Death of a Ladies' Man」（１９７７））。

エコー＆ザ・バニーメンのイアン・マッカロクがコーエンをリスペクトしていることも、その頃に知ったのだったか？　トリビュート・アルバムがかなり話題になって、考えてみれば、マカロックやニック・ケイヴ、恐らくはマーク・アーモンドとかも、影響を受けていた歌手は多かったのだと思う。（コーエン死去の報を受けて元バウハウスのピーター・マーフィが追悼の言葉をツイートしている）

　
「探偵より愛をこめて」 （１９９０）

２０００年代末に入って大々的に世界ツアーを始めた。突然？という印象で、当時もう７０歳を超えていた。

Ｌｏｎｄｏｎ　ＬｉｖｅのＤＶＤは自分もたまらず買って見て、恰好良すぎて感動した。佇まいとしてはクールに見える感じなのかもしれないが、こと音楽に対する姿勢としては、私にはブライアン・フェリーと同じく、“変態的なおじさん”だった。最高だと思い、けっこう何度か見た。

今年に入って新作アルバムも出しており、この人も最後まで現役だったのは、やはり偉業だなと思う。

ただ、最後まで現役というのは、当然楽しい、ばかりではなく、相変わらず理不尽さなどとも闘いながらの道程とはなる。私は、デヴィッド・ボウイやレナード・コーエンらが、そうした中で最後まで音楽に殉じたんだなという風には想像する。

　「You Want It Darker」 （２０１６）


ももちの名曲　その３　「Ｇｏａｌ」 （Ｂｕｏｎｏ！　２００９）
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Buono! 「Goal 」 （２００９）

コールドプレイより先なんじゃないか？って。　さすがにそれは無いですが。

ほんとに早いタイミングで作られた楽曲。

コールドプレイの「美しき生命（Viva La Vida）」は２００８年５月に発表され、Ｂｕｏｎｏ！「Ｇｏａｌ」は２００９年２月にアルバム曲として発表された。

Ｂｕｏｎｏ！という非常に特殊なグループ（イギリスの国旗デザインをあしらった衣装や舞台装置が多かった。コレクターズより多いんじゃないか？）が、極めて日本的な（アジア的な）歌謡曲のグループなのだ（それはいかに洋楽がアジアでひっちゃかめっちゃかに引っ繰り返るかの実践）ということを実感し、このたくましいまでの剽窃ぶりに感動すら覚えた。　思わず映像を見て涙がこぼれた。２０１６年に、この曲は既に遠過ぎる感じがした。

ももちがフューチャーされているわけではないが、Ｂｕｏｎｏ！という存在について考える時、この曲は外せない、日本の美しい歌謡曲の一つとして記憶に残る。

僕らは旅の途中で何度もジャンプ繰り返し
「ここにいるよ」って叫んでいる
転んでもなお這い上がり歩き出す
ゴールはまだ見えないけれど

未来の僕に逢えるのならば尋ねたいんだ
流れる空　目の前につづいてるこの道は　ねえ　正しいよね
吹きつける風　君の優しい声を運ぶよ

　　作詞：AKIRASTAR、岩里祐穂

　　作曲：AKIRASTAR

　　編曲：AKIRASTAR、井上慎二郎

ＴＶで、ももちの引退発表のニュースについて、マツコデラックスがコメントしていた。「偉いとかそんなことよりも、℃-uteもももちも居なくなるというのが寂しい」と言っていた。



　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　アプガ　コンサートに集まった元ハロプロエッグを中心とするハロプロ御一行　（机の下に足１本あり）

今週は見るものがたくさんあったんですけど、Juice=Juiceの武道館は、初武道館にしてもはや通常運行という感じ。次も普通にあるけんね感がすごかった。燃え尽きとは無縁というところがあったので、今後も大いに期待。　次の日のUP UP GIRS（仮）は、逆に「武道館」連呼しまくってましたが、武道館をまだ参らせてない（動員４１５８人って言ってましたっけ？）というところにメラメラ来てる感じで、後半から興に乗っての怒涛がすさまじかった。死のマラソンに入るんじゃないかと思うぐらいの終わりそうにない勢いに達していた。

終わる必要などない、という熱気が生まれ始めているようにも感じる。

乃木坂の子やももち、その他、活動を止めていく子も多いみたいですが、Juice=Juiceとアプガの方に私は未来があるように思います。　今週はBSスカパー！で「青森　夏の魔物」の録画放送もあって、見ましたけど、自分はやっぱり「終わらない」ということに感動する。なんか魑魅魍魎みたいな奴（決してけなしてるのではないですよ）が続けているって素晴らしい。これも誰でも出来るってわけではなくて、アプガなんてあの強靭な運動能力を養ってきてのLIVEのカオスがある。「パーリーピーポーエイリアン」、「アッパーレー」、「アッパーカット！」などを延々繰り返したって彼女たちは平然と乗り切りそう。楽しかった。

たぶん、老若男女で狂っていいお祭りとして本来はあって良いものなんだと思う。



最近聴いてる音楽



Mazzy Star 「Ghost Highway」 （２０１５） （１９９４年 Live）

Band Of Holy Joy 「The Land Of Holy Joy」 （２０１５）

Mark And Nicolas Pauls Kozelek 「Dreams Of Childhood」 （２０１５）

THE MONOCHROME SET 「COSMONAUT」 （２０１６）

JOHN HAMMOND 「MIRRORS」 （１９６７）

最近またちょっとサイケのブームの仕掛けが始まってるのでしょうか？　テンプルズあたりが出て来た頃からそうですが、TOYってバンドのサード・アルバムが話題になったりとか、ザ・ブロッサムズとか。

そんな中でMazzy Starがちょっとしたリヴァイバルの動き？　

イギリスだったらMazzy Starに加え、むしろOPALですよね。そもそもサイケ自体、常にリヴァイバルの性格を帯びてしまう代物で、新しく出てきても年輩者には鼻白む思いで見下（おろ）した視線を浴びがちですが、OPALなんかもイギリスでの熱狂に比べ、日本では趣味の音楽ぐらいにしか思われなかった印象でした。ただ、ここはちょっと説明しにくいところがあります。イギリスでのOPALやMazzy Starのとらえ方というのは。　ま、イギリスは頑張ってるな、という印象です。テンプルズやブロッサムズを個人的には特に気に入っているということは無いのですけど。それでも頑張ってるなとは思うのです。

ホープ・サンドヴァル&ザ・ウォーム・インヴェンションズの新譜も今月出ているので、そちらも聴くつもり。

バンド・オブ・ホリー・ジョイはいつになくポップな味わいの新譜が出ました。久々にメジャー・シーンに打って出たという感じの。ところが今まで以上に手に入りにくい感じはあるのですが．．．

コンスタントに作品が出ていることが既に奇跡みたいなもんで。それなりに大所帯なので日本へ来るには採算が合わないかもしれませんが、来年あたり日本へ来れないのかなぁと思います。日本はホリージョイが受ける素地を持っていると思うので。

次のMark And Nicolas Pauls Kozelekというのは、Sun Kil MoonやRed House Paintersで活動している Mark Kozelekという人の兄弟Duoでの作品。たまに聴きたくなるタイプの音楽。

モノクローム・セットの新譜は、どこがっていうのが未だ説明出来ない、言葉が見つからないんですけど、実は「ダンテズ・カジノ」で復活以降での最高傑作なんじゃないかと思っています。レスター・スクエアが居なくなっていて、にも関わらず、です。でもレスター抜きでかつて「ロスト・ウィークエンド」という傑作は作ってますからね。リユニオン的思考が抜けて、ビド達がある程度こだわらずに作ることが出来たというのはあるのかもしれません。私はかなり気に入ってます。

ジョン・ハモンドは初めて聴きました。ロバート・ジョンソンやビッグ・ビル・ブルーンジーらの曲をやってるんですけど、私の聴いた印象では思い切り白人マナーで黒人のブルースに真っ向挑んでいる感じ。すごい形は出来ているのに、実に様になっていないというか、結果的に全然白人じゃん！とか思ってしまったのだけど、そこが恰好良いんではないかと思いました。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　The Band of Holy Joy, Tactless, The Flapper, Birmingham, UK, 19/03/16


牧野真莉愛・佐藤優樹・譜久村　聖・小田さくら

ところで、今年のハロプロについて。５月のANGERMEの「九位一体　田村芽実卒業スペシャル」の武道館Liveは、その完成度と迫力で観る者を圧倒する完璧さがあり、一歩抜き出るぐらいの凄味がありましたが、実は次の日のモーニング娘。‘１６「EMOTION IN MOTION　鈴木香音卒業スペシャル」の方が自分には衝撃を感じる部分があり、やっぱりモーニング娘ってすごいんだなと認識をあらためる年でもありました（何かモーニング娘とはそういう関係を繰り返してる気もしますが）。

とにかく、あの雑然とした感じは何なのだ？って不思議さが気になって仕方ないのです。そこに歌謡曲が渦巻いている気がする。

思うに、今のモーニング娘。‘１６が、歌唱の部分では、モーニング歴史上、自分が一番好きなグループかもしれないと思い始めているのです。

今度１１月２３日に発売されるNewシングル「セクシーキャットの演説/そうじゃない/ムキダシで向き合って」を聴くと、理想的な布陣が出来てるという気がします。譜久村　聖さんが全体的な軸の部分に居ることが本当に素晴らしいと思うのですが、ここへ来て私の中ではついに小田さくらが覚醒したという思いがあります。

ここへ来て、です。ついにさくらが歌謡曲の側へ来たか！と思ったのは。

これによって、さくらと佐藤まーちゃん（優樹）の二本柱が出来上がったという思いです。そして「そうじゃない」で牧野真莉愛がメイン・ヴォーカルに参画。彼女のヴォーカルは２０１５年ひなフェスで「抱いてよ! PLEASE GO ON」を見た時点で「完璧だ！」と思っていたので（個人的にはハロプロの誰のカヴァーも、本家後藤真希さえも上回る出来）、これによってモーニング娘。‘１６に必要だった最後のピースが埋まった気がします。

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　モーニング娘。'16『そうじゃない』 １１月２３日発売

「抱いてよ! PLEASE GO ON」



２０１６年　１１月　６日
もはや　ももちのことしか書く気がしないのだが

ももちの名曲　その１　「ジンギスカン」 （Berryz工房　２００８）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Berryz工房「ジンギスカン」(嗣永桃子Ver.) （２００８）

　
Berryz工房「ジンギスカン」(徳永千奈美Ver.) 　　　　　　　Berryz工房「ジンギスカン」(清水佐紀Ver.)

嗣永桃子さんの代表作を挙げるとなると、私の場合、まず最初に「ジンギスカン」（Berryz工房　１６枚目のシングル　２００８年）が浮かびます。

この曲の中で「ジンジンジンギスカン　 ヘイ ブラザー ホー ブラザー　 ナイス ブラザー ゴー ブラザー　 ジンジンジンギスカン　 ヘイ ライダー ホー ライダー　 ナイス ライダー ゴー ライダー」と歌うところがあります。前半は普通に歌いますが、後半は高音に上がります。この高音を歌っているのが嗣永桃子さん（だと私は思っており）で、何しろこの高音（子供ならでは、ということもありますけども）に度肝を抜かれたのが強い印象となりました。

DVDで各メンバーのソロVerが残っており、歌割りもほぼそれでわかる（１００％正確かどうかは不明）のですが、この高音パートのところを歌っているのは嗣永桃子、清水佐紀、須藤茉麻の３人。Berryz工房の高音部を担っているのは、主に嗣永桃子、清水佐紀、徳永千奈美の３人で、嗣永・徳永のフォーエバーズ（永永）・コンビは高音のテイストが若干似ているところもありますが、「ジンギスカン」では上記の歌詞部分では、前半を徳永が歌っており、後半が嗣永の歌割りになっていて、徳永は歌っていません。

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　ジンギスカン(Hello!Project 2009 Winter ～革命元年～)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（最早ファンの中では「ハイ」と「ホイ」が脳内再生スタンダード）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Berryz工房「ジンギスカン」 （MV）　2008年3月12日発売の16thシングル


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11月5日　https://www.instagram.com/p/BMbLIlyju5o/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11月6日　https://www.instagram.com/p/BMcu14nhXSA/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

カントリー・ガールズの曲は全部名曲説
ももちの名曲　その２　「VIVA!!　薔薇色の人生」 （カントリー・ガールズ　２０１６）

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　カントリー・ガールズ「VIVA!! 薔薇色の人生」（２０１６）

カントリー・ガールズの曲が全部名曲になっている、というのは、いま少し、ももちを軸に置くことで考える必要がある。これは明らかにカントリー・ガールズに嗣永色が反映していることから始まっている。

人により好き好きはあるだろうが、小芝居くさいところが鼻につくという否定の意見等もあるであろうにしても、そこが予定調和に終わらなかったところがBerryz工房の特異点であったし、それがカントリー・ガールズにも受け継がれている。納まるところに納まるような形を取りながら、ストンと斬り落としてしまうのがももちのスタイルだと私は思っています。結果として非常にクールな作りになっている。

「VIVA　薔薇色の人生」は、まさにそういうももちの特色が色濃く出たナンバーではないでしょうか？


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　11月6日　https://twitter.com/motomotohide
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



２０１６年　１１月　５日
ももち

嗣永桃子がカンガル＆ハロプロを卒業、芸能界引退へ　　　（音楽ナタリー）


覚悟はしていたものの、正直、直視したくない現実でした。

嗣永桃子さんの選択を、受け入れるしかないのはそれは勿論、それしかないのですが、

こうなる以外の道もあったとは思うのです。

それが、「しかるべき評価をちゃんとしないと、大きな才能の持ち主も思わぬ方向転換をしてしまう」ということなのです。

優れた才能を持った人が、その自分の才能に気付いているかどうか、案外あやふやなものだということを、私はかつて、LUNAというバンドが思わぬ契約のゴタゴタと評価の無い失望から音楽性の方向転換の道を選択してしまうという悲劇を目の当たりにし、「ちゃんとした評価」は本人の為に必要なのだということを記憶に刻んだのです。

嗣永桃子さんにも、それは必要だったと思います。彼女が関わった名曲が２００曲あまりあります。それは決してハロプロやつんく♂、周りのメンバーによってもたらされた、として片づけられるような事態ではなかった。むしろ嗣永桃子さんの為にこれらの曲は作られた。彼女が居たからこそ、これらの曲は成立したのだということを、本人に伝わるような形で示されるべきだった。

それがあれば、嗣永桃子さんの選択は、変わっていたのではないか？

私は、そう思うのですが、LUNAの時もそうでしたが、これは尊重するしかないし、いつだって、本人の選択が全てなのです。今となっては、そうなのです。

だから、中澤裕子さんのBlogの言葉のように（本当に素晴らしい文章）、祝福して、送り出したい。

ただただショックです。


中澤さんのBlog。勝手に転載許してにゃん。　最後の言葉が素晴らし過ぎて。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１１月５日　http://ameblo.jp/nakazawa-yuko/entry-12216606290.html
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　



２０１６年　１０月３０日
セクシーオトナジャン

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　The Bats - "Treason" (Live in Chicago)

えらいことだ！　もう直ぐThe　Batsの新譜が出るよ！！
Flying Nunからだよ。

　
The　Bats 「The Deep Set」 11月11日発売予定



　　　　　　　　　　　　　　　

PINK CRES.（ピンク・クレス）の新曲「ラスラブ」。もっのすごくキワドイ。ゆえに傑作！！

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　dream - Believe in you （2001）

初期のｄｒｅａｍ。　私はちょっと好きだったんですよね。
日本では、こういう音楽が好きだな。　このｄｒｅａｍのキワドさね。

PINK CRES.が進むべきはこのキワドさの系譜だと思います。歌謡曲の王道のポジション。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　dream - Get Over （2001）

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　セクシーオトナジャン 「オンナ　哀しい　オトナ」 （2005）

そしてキワドさといえば、世界レベルの、セクシーオトナジャン。７０年代前半のアメリカ/イタリア合作映画てな風のテーマ。　屈指の傑作というしかない。　ミキティーが最高なのは当然として、当時はめぐ（村上　愛さん）の方が注目度高かったらしいけど、ここでの夏焼　雅様の透明度は、本来ならばこの時点で気付かれてしかるべきだった。　ただ、雅ちゃんは、こうして巧みに最良の２番手の位置を選んできたようにも思える。




　↑ Click　岡田徹 featuring 3776 /マスカット ココナッツ バナナ メロン　（2016）

岡田　徹 「Ｔの肖像」 11月23日発売予定

名曲「マスカット　ココナッツ　バナナ　メロン」（１９７７）がフューチャリング　３７７６で甦る。
ムーンライダーズ一派の衰え知らず。



２０１６年　１０月２３日
女神

　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Amber Arcades - sessie @ Grasnapolsky 2016

最近、YouTubeでAmber Arcades（アンバー・アーケイド）というアーティストをたまたま見つけて、ちょくちょく見ています。オランダの人で、実際にはAnnelotte de Graafという女性のソロらしいのですが、６月にデビュー・アルバムが出ていて、レコーディングにはReal Estａｔｅのメンバーなどが参加しているらしいです。

音楽的には、例によってちょっと古い例えで言うとＭａｚｚｙ Ｓｔａｒのような、サイケとフォークをややダウナーな感じで表現するようなタイプで、特別目新しいという印象はありませんでしたが、それなりに２０１０年代のアレンジは加わっていて、自在に豪華にもチープにも付け足しが出来ているところは今風にアップデイトされてるのかなとは思いました。

ただ勿論、その自在に付け足しが出来るという状況の中で、方法論というところに一貫性があるように感じて、全体の印象としてはシンプル。少ない素材で作っているという感じがします。

ダウナーな歌い方ではあるものの、意外とビートは走っている、というところが面白くて、ビートからしたら何かＴｈｅ ＢａｔｓやＣｌｅａｎみたいなキウイ・ビート的な走りをしているのも珍しいなと思います。オランダからニュージーランドのビートが聴こえて来た？みたいな。　そこら辺はニュージーランドの影響を受けたアメリカのインディーロックからの流れかもしれませんけども．．．

最近のアメリカのインディー・シーンから出て来る音はむしろビルボードのメジャー・チャート寄りをしている音の方が目立つ気がしているので、Amber Arcadesのバランスは久々な感じで新鮮です。

まずは「Turning Light」という曲がお勧め。


Amber Arcades 「Fading Lines」 （２０１６）




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「True Confessions: the Epic Sessions」　Garland Jefferies

ガーランド・ジェフリーズって。ある意味、他国の音楽ファンがアメリカに求めるものに対して開かれているというよりは、ちょっと内向きなところがあるというか、アメリカ内向きにサービスが行き届いているのだけど、そのサービスぶりが、外から見ると、妙にアメリカに迎合しているように見えるという、口の悪い言い方をすれば、偽物みたいに思えてしまうところがあるんじゃないかなぁと勝手に思ったりしています。実に勝手にそう思っているわけですけど（誰もそんなことは言ってないしね。でも例えば日本では、「本物」として扱われるケースも少ないと思う。だって一般的なイメージとしては「いぶし銀」のように言われていいぐらいのポテンシャル持ってるアーティストじゃないですか？　日本ではそこまで行っていないと思う）

歌い方がちょっと節回しがあってクールな感じではないというのもあるし、この人は変にメロディが書けてしまう（ポップなメロディの曲が案外すらすら出て来るタイプ）のも、得するより損する方向へ向いている気はします。

でも、私は大好きで、最新作のアルバムも買って聴いてますが、本当にもっと評価されていい人だと思ってる。メロディが書けちゃうことを、あんまり悪く言うもんじゃない、と言いたいんですよね。

アメリカにだって、こういう人はなかなかいない。私はガーランド・ジェフリーズって、エルヴィス・コステロが「Ｇｅｔ Ｈａｐｐｙ」とか「Ｔｒｕｓｔ」を作ったような感覚で良質のロックンロールやソウル、レゲエを、必要な要素を残したままで小品料理にして提供し続けているような貴重な存在だと思うのです。日本だと仲井戸麗市ぐらいにあたる人物だと思っているのですがね。

日本で一番注目された１９８０年頃。「Guts for Love」（１９８３）という決定的なガーランド・ジェフリーズらしい傑作（いわゆる本物のロックとか本物のソウルというような形容とは少し異なる、ジェフリーズ的なアプローチならではの）があるのですが、近年はこのアルバムのＣＤも若干手に入りやすくなっています。今は８２年のＬｉｖｅ盤「Rock 'n' Roll Adult」なんかが入手困難になっている。２，３年前にこの時期のアルバムをパッケージ化した廉価ＢＯＸで出ているので、久し振りに「Rock 'n' Roll Adult」、聴きたいなぁとか思います。

調べたらＬｉｖｅのバックのメンバーがブリンズレィ・シュオルツやグレアム・パーカー＆ザ・ルーモアの人達でした。ドラムのスティーブ・グールディングは、今はミーコンズのメンバーだよね。



　
ＡＮＧＥＲＭＥ 「上手く言えない/愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間/忘れてあげる」　１０月１９日発売


　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　アンジュルム『忘れてあげる』

アンジュルムの凄味は、莉佳子がセンター位置に立った時に際立つと思うのだけど、歌としてはエースはタケちゃん（竹内朱莉さん）ですが一歩ひいた位置に来るじゃないですか。その時、存在感においては、あやちょがどこへ来てもドシッと別格のオーラで立っていて、これだけで十分な迫力があるのに、そこにセンター級のスキルメンのむろたん（室田瑞希さん）と、エース級のアイドル性を持ったかみこ（上國料萌衣さん）が４番手的な配置で来るわけですよ。これが何ともすごいと思う。

室田さんて、トップ下で映えるとともに、その贅沢さ（決して地味な存在ではないだけに）に、実際、３列目ぐらいに立っているとたじろぐよね。

この４番手ぐらいにエース・センター級が居る感は、さすがにベリやプラチナ・モーニングにも無かったスケールだと思います。

今のアンジュルムのバランスの中にいる室田さんには鳥肌が立つぐらいカッコいいなと思う時がある。それから茶髪になったむろたんは以前よりさらにヤバい。


いつの間にか発売されてた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ラスト・ラン 殺しの一匹狼」　リチャード・フライシャー　監督

ついでにこのあたりも


「キッスは殺しのサイン」　ラルフ・トーマス 監督
「愛すべき女・女(めめ)たち」　ジャン＝リュック・ゴダール、フィリップ・ド・ブロカ　他　監督
「プライベイト・スクール」　ノエル・ブラック 監督（１９８３）
「天国に行けないパパ」　グレッグ・チャンピオン 監督


最近のワンショットはこちら
　１０月２１日　「アイドルもういっちょ」

やっぱり、注目は　ハロプロ・リーダー　℃-uteの矢島舞美さん ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　１０月２２日　https://twitter.com/tsunkuboy
　　　　　　　　　　　　　　　　　




２０１６年　１０月１７日
Juice=Juiceの超ブリティッシュが再び　　日本で最もブリティッシュなグループ

うがぁーっ！　Juice=Juiceが凄過ぎるぅーーーー

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Juice=Juice『明日やろうはバカやろう』　10月２６日発売

今回のJuice=Juiceの新曲では「Dream Road～心が躍り出してる～」が一番だと思っていたのですが、「KEEP ON 上昇志向！！」のMVを見たら、こっちのがサイコーではないかとなり、その後で「明日やろうはバカやろう」のMVを見たら、さらにこっちの方がサイコーだったので、一体Juice＝Juiceはどうなってるんだ！　ということになりました。

「明日やろうはバカやろう」（何気に「！」が付いてない）は、最初聴いた時はあまりピンと来てなかったのだけど、Fullで聴いたら、超ブリティッシュ！！　初期の「初めてを経験中」や「アレコレしたい！」の頃のテイストが久々に爆発していて思わず興奮しました。

なんかもう死ぬほどカッコ良くて、まいりました。MVもメチャクチャカッコいい。またこの曲でもハロプロはガイコツマイクを使ってるんですけど、これはレトロとかフェイクとかトリビュートとかの感覚なのではなくて、恐竜という怪物としての自覚なんじゃないかという気がしています。一人で暴れている状態になってきてますよね。誰もハロプロについて言及していない（現在の音楽のシーンの独創的な一翼を担っているという言及がメディアで一切無い）状況下で、とにかく追随者が全く存在してないわけですよ。自分たちだけで暴れるしかない。そういうことになっている。

しかも今回、福田まろの詞が一気に進化して、ささくれだちまくっている。すんなり綺麗におさめるところが無く、詞のテンポを好き放題に崩し、要所では何食わぬ顔で韻をふみ、「これだけたくさんの人がいるぜ日本」ていうところは歌いまわしがギッザギザやないすか。周りにブーたれてる詞の内容も、ルーズに諦念がまといついてる感じも出ていて、Rockですよね、これは。「アレコレいろいろと覚えてしまう前に」の字余りの片づけ方がつんく♂のマインドだなって、感動しました。

「ナンでも　　　ライスでもめちゃ美味しいカレー」ってところ。　まろ、天才だな！って思うよね。




２０１６年　１０月　８日
休止の休止　行けなかったぁ

　　　　　　　　　　　　　　　　１０月６日　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　当日、仕事で断念。こういう選択、多いなー。



　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Juice=Juice 「KEEP ON 上昇志向！！」

今回のJuice=Juiceの新曲では「Dream Road～心が躍り出してる～」が一番だと思っていたのですが、「KEEP ON 上昇志向！！」のMVを見たら、こっちもサイコーじゃないですか！　Juice=Juice、とんでもないな。

これはちょっと本気ですごいということを言っておかないと、自分がすごいということに気付いていないメンバーに時期が来たから卒業、なんてことを切り出されたらえらい損失ですよ。もう簡単に辞められるレベルのグループじゃないということを気付かせてあげる必要があると思います。

それにこの曲はバックの音がバカゲているぐらいにガチャガチャしていて素晴らしい。このJUNK感！

アジアが８０年代後半のアメリカのJUNKサウンドを超えるPOPを生み出した瞬間を見たという感じ（サンシティ・ガールズが超えられない壁をJuice=Juiceが突破した、というような？）です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Sun City Girls - Valentines From Matahari
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　

バランス的に全員を前面に出せないところが何とももったいなく、もどかしい。

うえむー（植村あかりさん）は、ハロプロは特別待遇で大事にするぐらいしないと。

先日の「Girls Live」の映像がネットで見れちゃったりもしてますが、あそこのシャッフル・ユニットでやってたグループ。あれをHI-FIN2としてユニット立ち上げてしまってもいいんじゃないかと思います。うえむーとまーちゃん（佐藤優樹さん）をセンターに持ってくるのって、完全に今のハロプロのドリーム・チームです。生田リーダー（生田は絶対必要）でうえむー、まーちゃんセンター、あいあい（相川茉穂さん）と山岸理子さんで、５人くらいがちょうどいい。これでHI-FIN2、いいんじゃないでしょうか？

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　「The Girls Live #137 2016 10 06」生田衣梨奈 佐藤優樹 植村あかり 山木梨沙 相川茉穂 和田桜子 山岸理子 「元気者で行こう！」
　　　　　　　　（なにげにこのパフォーマンス、傑作だよね！　山木さん、パーフェクト）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click 真野恵里菜 「元気者で行こう！」 （２０１０）



最近聴いている音楽



「生活向上委員会ニューヨーク支部」生活向上委員会 （２０１６）
「Wisdom of Elders」 SHABAKA AND THE ANCESTORS （２０１６）
「NEVER ENOUGH 」 パブリック・アクセス・ティービー （２０１６）
「When the Rainbow..」 Kitchen Cinq
「ROCK STEADY 1966-1969」 DERRICK HARRIOTT

突然、生活向上委員会の７５年ニューヨーク録音の音源がCD化されました。近年のハードコア的なJAZZ（例えば The Thingとかのような）と比べて、音が骨太だという印象を受けます。テクニック（スキル）では凌駕出来ない荒らくれというか。でも、これって意外と海外で聴かないというか、日本のJAZZでしか聴いたことが無いような気もする。ウィリアム・パーカーだって、自分たちのアルバムではこういう骨太さは出せていないと思う。

しかし、せっかくこういうアルバムが出たのだから、生活向上委員会、ドクトル梅津バンド、DUBとかのアルバムをここらで一気に復刻してもらえないものだろうか？　大体LPで持ってはいるのだけど、このサウンド（骨太なフリー）は今の人達は知らないんじゃないかと思うので、もっと広く流通してほしい。

メルト・ユアセルフ・ダウン（新作、最高だった！）やサン・ラ・アーケストラのメンバーに名を連ねるというテナ－Sax奏者、シャバカ・ハッチングスの初リーダー作というのを興味ひかれて買いました。こちらはどちらかというとUKのソウルJAZZ系に接点がありそうなクールなJAZZ。ただルーツとなっているものが多岐にわたるので雑食性も強い。ちょっと歌心もあるのがいい。

自分の中ではアメリカのインディーシーンは極度の不振に陥っているというイメージですが（アメリカの場合、なかなか辺境なところの情報がリアルタイムに届かない事情もありますけども）、そんな中で聴いたPUBLIC ACCESS T.V.は、まあ、アメリカの低迷ぶりを象徴するようなしけた古めかしいパワーポップ（下手するとロマンティックスか？というぐらいの。相変わらず例えが古くて申し訳ない）というところかもしれませんけども、精神だけはここらあたりの「腐っても」的な矜持は持ってもらいたいものだという意味で応援したいバンドです。実はかなり気に入ってます。とても人気の出るような気はしませんが．．

Kitchen Cinqは、リー・ヘイゼルウッドの名にひかれて聴いたのですが、メンバーに居たわけではなくて、ヘイゼルウッドのレーベルからレコード出してただけでした。ただ、やはりサーフィン系のガレージ色は出ていて、これはヘイゼルウッドのレーベルの影響力かなという気はします。

Derrick Harriottのコンピレーションものは、１曲聴いたら即ゲット！の最高のブツでした。こんなん聴かされたら、ただひたすら好きだというしかない。抗えません。ためいき　ためいき。


↑ Click　Public Access TV - live on NYC TV - In Love and Alone



２０１６年　１０月　２日
斜めに読むことが出来ない時代

　　　　　　　　　　　　　　　　9月20日　　https://twitter.com/prse
　　　　　　　　　　　　　　　

ハロプロについては、少しダサイぐらいが良いというようなことをつんく♂が言っていましたが、それが身についてしまった強さというか、ダサさを狙いに行くとしても、その許容の境界線というか、そこのチキンレースで勝利出来る強度というのが違う。それがこういうジャケット・デザインにも出ている気がします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このジャケットも好き
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Juice=Juice 「Dream Road～心が躍り出してる～／KEEP ON 上昇志向！！／明日やろうはバカやろう」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０月２６日発売

Juice=Juiceの新曲「Dream Road ～心が躍り出してる～」には、打ちのめされるほど感動しました。こんな２０１６年に、ここまでファイティングな楽曲が現れるとは。ここにレイモンド・スコットが居るんじゃないか？と思ったほど、孤独に最後の民俗音楽を奏で続けているような．．．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Raymond Scott and His Quintet - Ali Baba Goes to Town - 1937



先日、BSスカパー！の「FULL CHORUS」<夏の魔物特集>で、夏の魔物を初めて見たのですが、そこでがっつり歌っていた女の子が塚本　舞さんだったとは気づきませんでした。

どうやらそのつながりからこぶしファクトリーの<夏の魔物>出演が決まったらしく、わけのわからん方向へ向かっているのが面白いなと思いました。

１０月　１日　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/mai_tsukamoto
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１０月　１日　　　二丁ハロ　　　　　　　　　　https://twitter.com/rock_a_berry
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 悪ガキコンビ〜

　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　
　　　　　　「すっちゃかめっちゃか〜」、「This Is 運命」、「チョット愚直に！猪突猛進」という怒涛のセトリ。こぶしのベスト・パフォーマンスの一つ


ｂｏｎｏｂｏｓの新譜を聴いてみました。「２３区」。

ふ〜む。いいのかぁ、評判良いですか．．．．　なるほど。勉強ですね。

流れとしては非常に続いてる感じはある。水曜日のカンパネラが。ゲスの極み乙女。が。星野　源が。そういう流れはあるんだと思う。世界もそういう風に流れているんだろう。

でも、ものすごく７０年代的だという気がするのだ。極上なものに敏感というか。

極上を追うという流れが出来ているから難解でもチャートに上がってくるんだね。

しかし、極上はやはり単に極上というに過ぎない。本当にそれが好きでやっているのなら、幸いあれ、だが。

ｂｏｎｏｂｏｓ 「２３区」 （２０１６）




　　　 Herb Alpert 「Ｒｉｓｅ」 （１９７９）
Herb Alpert 「Beyond」 （１９８０）　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ 「Ｒｉｓｅ」

ハーブ・アルパートは、私は洋楽を聴くようになるごく初期の段階で出会っています。８０年にはもうけっこう好きでよく聴いている。

今でなら音楽史的にはＡ＆Ｍレコードの創設者（アルパートとジェリー・モス）であることが一番重要なポイントとなるかもしれないし、サブカルチャー的にはラジオの「オールナイト・ニッポン」でテーマ曲として有名になったハーブ・アルパート＆ザ・ティファナ・ブラスの「ビター・スウィート・サンバ」（１９６５）が日本では圧倒的に歴史に残る。

ただ、私の印象では、ハーブ・アルパートは８０年頃でもフュージョン系の音楽として依然人気があり、よく聴かれていたと思う。自分がＦＭラジオの「クロスオーバー・イレヴン」などで親しんでいたため、余計に感じるのかもしれませんが。

まあ、当時の典型的なフュージョンの一つと言ってしまえば、実際それだけのことかもしれません。

最近、ティファナ・ブラス時代のアルバムの再発も一段落して、８０年代のソロ時代あたりの再発が始まっているようです。誰が買うのか知りませんが。

私は買いました。聴き直したら、やっぱり、ちょっとユーモアの感じられる作りをしていて、ＰＯＰ職人の系列の人だなと思いました。

（どちらかといえば、１９８０年には「Ｒｉｓｅ」の方がまだイメージとして強かったかな。私は「Ｒｉｓｅ」の印象の方が強い）



２０１６年　９月　２５日
そうか　宇多田ヒカルがすごいのか

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　　Steve Roberts 「Oh Lucinda」 (2015)

元 16 tambourinesのスティーヴ・ロバーツが今も現役で活動を続けているのですね。けっこうコンスタントに作品を出していることを知って驚きました。デビューした頃でも、それほど脚光を浴びたというバンドではなかったですしね。あっという間に消えたって印象でしたから。

オルタナ・フォーク的な曲や弾き語り、打ち込みを絡めた曲まで、際立った個性というのはちょっと足りないかもしれませんが、いろいろ音楽のタイプがあっても総じてシンプルで良いメロディーを書く人だなと思いました。「Oh Lucinda」なんか聴くと、ああ、今でもこういう７０年頃のイギリスらしいポップスを自然に書けてしまうような人がいるんだなぁとしみじみします。

Ａｍａｚｏｎでもダウンロードでなら入手出来るようですが、ＣＤだとレーベルから直接買うしかないみたいです。まあ、ダウンロードして自分で適当にジャケット作れば、ＣＤ買うのとそれほど変わらない物が出来てしまうのでしょうが。

　
Steve Roberts 「What Would You Die For? (Cold Wars Part 2) 」 （２０１５）



ハロプロのファンの中には、実力派となったJuice=Juiceを割と手堅い感じに思っている人が多いような気もしますが、ちょっと違うのではないでしょうか？　私はつんくのコアなつんくイズム的な異彩を最も色濃く継承しているのがJuice=Juiceだと思うのです。ハロプロが絶対失ってはならない一番重要なところを受け持っているのがこのグループなのではないでしょうか？　

ハロプロの中で最も表現に奥行きを持っている歌手、宮本佳林が居るのが最重要であることは勿論ですが、高木紗友希、金澤朋子の二人がJ－POP寄りに流れる資質を持ちながら、つんくイズムのイコンとなっている佳林の意志を尊重して踏みとどまってくれているのが嬉しいです。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　Juice=Juice 「Dream Road ～心が躍り出してる～」 『10月26日発売予定』


最近のワンショット
９月２５日　　　ｇｍ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/shimizu--saki
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

可愛い写真をここに貼り付けたいだけのただのキモヲタになっとるやないか、という声が聞こえてきます。
自覚はあります。その通りでございます。






　Bob Seger & The Silver Bullet Band 「Against the Wind」 （１９８０）
↑ Click　 「Her Strut 」

１９８０年に最もバカ売れしたアルバムの一つですね。日本ではそんなことはなかったでしょうが、アメリカではとにかくバカのように売れるっていう桁外れの存在だったという印象があります。雑誌の広告とかでは嫌というほどこのジャケットは見かけたと思います。レコード店ではどうだったでしょうか？　日本でもプッシュはされてたに違いないでしょうが、何しろアメリカじゃ、あんなに売れてんですから。店でディスプレイはされていた筈です。

私はとにかくこのジャケットだけは記憶にこびりついていますけども、実を言えばボブ・シーガーは全く聴いたことが無い！何となくですが、自分はああいう髭面バイカー風なのにカントリー・ハードロック、みたいな、それとかいかにもサザン・ロックってな感じの巨漢髭面みたいなのをずっと避けてきているような気がします。私の知り得ぬアメリカの原風景というか、絶対自分にはわからない、という気がしてしまうんですよね。

今回YouTubeで少し見てみましたけども、案外日本の音楽ってこういうアメリカの遠そうな部分も、超メジャーというだけで節操なく受け入れていたんだな、日本が学んだアメリカの音楽の音をしていると思いました。

自分はこういうのが本当にわからないのですが、どれだけ縁が無いのかというのは感じました。日本って何の逡巡もなくアメリカのビルボード音楽を全部受け入れていたんですね。



２０１６年　９月　１９日
ここにあるのはロカビリー

９月１２日　　　出るのか！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/nanbaincidents?lang=ja
　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「鬼太鼓座」（加藤　泰監督） [Blu-ray、DVD]２０１７年２月８日　発売予定



　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　↑ Click　カントリー・ガールズ『どーだっていいの』

まだまだ続く　ももちの異常なまでの名曲確率。　

例えば、こうした音楽と同じ俎上に載せたとして、さて、どうでしょう？

　LEARNERS - I WANT YOU TO BE MY BABY

　DEAN CARTER-Jailhouse Rock

　The Residents - Jailhouse Rock

　Elvis Presley - Jailhouse Rock

　浜村美智子　監獄ロック　

　"Rock This Town" - Brian Setzer Orchestra in Japan

いやぁー、負けてないな！　レジデンツとも戦えるな。

　カントリー・ガールズ　「どーだっていいの／涙のリクエスト」 ９月２８日発売

　カントリー・ガールズ 「ライブツアー2015秋冬」 DVD　２０１６年５月１１日発売
５人体制のカントリー・ガールズは、この時点で既に完成に達している。まなかん（稲場愛香さん）の伝説の１枚となってしまうのか？

　カントリー・ガールズ 「ライブツアー2016春夏」 DVD　１０月１９日発売予定
新体制７人ながら、稲場さん休養中（後、卒業）のツアーとなったLIVE DVD。


久し振りにまたベリの禁断症状が．．．

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Berryz工房 『抱きしめて 抱きしめて』 （２００９ Live）

ベリのダンスでは、私は実はキャプよりも好きな人がいるのです。菅谷梨沙子さん。

特に「抱きしめて抱きしめて」での梨沙子は本当にカッコいいので、ぜひご覧ください。

あまりしなやかさとかは無いし、神経の行き届いたとかいうようなダンスとは違うのですが、非常に乱暴なキレを見せるというか、荒々しく投げっ放しにするような動作をこれでもかというぐらい連打する激しさというのが、この方の才能だと思います。見惚れます。




最近聴いている音楽

ザ・ビートルズ 「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」 （２０１６）
It's Immaterial 「LIFE IS HARD & THAN YO」 （２０１６） ２枚組
The Velvelettes 「The Very Best of The Velvelettes」
バブガニューシュ（Babaganouj） 「PILLAR OF LIGHT」 （２０１６）
小島麻由美 「GOLD&JIVE~SILVER OCEAN」 （２０１６）

「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」は、何で今頃出るのか？とも思いましたが、映画絡みのようなことがあるらしいですな。LPで出た時もややいわくつきな感じでした。ただ、デビュー後のライヴ録音として正式と言えるのはこのアルバムだけってことになりますから貴重。私はこのLPだけ持ってる。昔から愛聴盤。

イッツ・イマテリアルはファースト・アルバムがデラックス２枚組で再発。これは内容もさることながら、音も素晴らしいので絶対買うべき。

ベルベレッツは実は今までちゃんと聴いたことがありませんでした。聴いたらこれも素晴らしい。私にはこれもロックンロール。

バブガニューシュはオーストラリアのトリオ・バンド。ギターはちょっとマイ・ブラの影響があるか。解散前のゴー・ビトウィーンズに近い楽曲センスもかすかにですが感じました。

小島麻由美の新譜はEP盤５曲入り。ただし１曲目は１１分あります。「One Piece」の挿入曲。満島ひかりが歌っているバージョンも入っています。もう最高！　JIVE！パレード！キャラバーーン！　編曲が松本　治。
塚本　功、ASA-CHANG、芳垣安洋、梅津和時って、これ以上ない組み合わせだね！

The Velvelettes - These Things Will Keep Me Loving You - 1966
↑ Ｃｌｉｃｋ



２０１６年　９月　１１日
はまたぐれなはジョルジュ・ロートネルばりに面白い

やっぱり　ベリは最高だ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　http://mery.jp/270659?from=mery
　　　　　　　　　　　　　　　　

このページはヤバい。　菅谷梨沙子を並べるのは、殆ど犯罪的な行為である。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://www.instagram.com/p/BKFBk0Tj1LA/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

雅ちゃんには全ての自由が保証されている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/maasa_0703
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.entamealive.com/report/1073/

徐々に舞台の仕事が広がりを見せている茉麻。そのうち自分も見に行ってみようかなと思う。


　　　　　　　　　　　　　　　　　http://helloprocanvas.ldblog.jp/archives/49454109.html
　　　　　　　　　　　　　　　　　

熊井ちゃんは全く変わらないのが嬉しい。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/shimizu--saki/entry-12197656824.html
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

キャプテン　清水佐紀さんは、ちょいちょいこういうエロスを振りまく悪魔的なことをする。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://www.instagram.com/p/BKDL2LeDPy1/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

つくづく思うのだが、ハロプロには千奈美が必要だ。萩原　舞と徳永千奈美はハロプロの最大の強みのひとつである。


　　　　　　　　　　　　　　　　The　Girls　Live - 16.09.08
　　　　　　　　　　　　　　　

最近は、やなみん（梁川奈々美さん）に突っ込むのが生き甲斐のようになっているももちパイセン。待ちきれずフライング突っ込みをしてしまった図。

　　　　　　　　　　　　　　　




ラーセン＝フェイトン・バンド 「ラーセン・フェイトン・バンド」 （１９８０）
↑ Click　 「Who'll Be The Fool Tonight 」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Full Moon 「Full Moon」 (1972)

このバンドも当時の輝きのひとつでした。レコード店でよく見かけたと思いますね。私みたいな洋楽に入ったばかりの人間からすると、彼らのデビューはフュージョン界のアイドルの登場みたいな印象がありました。ラジオで録音してよく聴いてました。

名うてのミュージシャンという情報は持っていたと思いますが、後に彼らが過去に組んでいたグループであるフル・ムーンやソウル・サヴァイバーズが名盤復活のように浮上してきて、結局今ではラーセン＝フェイトン・バンドなどそっちのけで、伝説のバンドの方ばかりが語られるようになっています。

実際、ラーセン＝フェイトン・バンドは思いのほか伸びず、直ぐに全くと言っていいほど忘れ去られてしまったわけですが、何年前からか、レナード・コーエンが大々的にライヴ・ツアーを世界で展開し始めた時に、メンバーの中にニール・ラーセンが居て、びっくりしました。

その頃にはもうフル・ムーンも聴いていて、ニール・ラーセンがどういう人なのかということもわかってはいたのですが、それでも自分にはやっぱり、あのアイドルのアルバム・ジャケットのようだったラーセン＝フェイトン・バンドのイメージが残っていたのです。



Sector ２７ 「Sector ２７」 （１９８０）
↑ Click　 「Not Ready 」

このアルバムは、そんなにレコード店で見かけるということは無かったと思いますが、私は見た覚えがあります。というか、好きだったのでレコード店で探したりしたという気がします。買うまではいきませんでしたが。　トム・ロビンソンのバンドです。トム・ロビンソンといっても３０歳台以下の人には誰だかわからないかもしれませんね。８０年当時まではむしろパンク・バンドの代表格（トム・ロビンソン・バンド）として有名過ぎるぐらい有名でした。いつからかパンクというジャンルの範疇からは少し違うと見做されるようになりましたし、ちょっとファン層もパンクの人とは違っていたんでしょうね。

私はパンクには全然間に合っていないので、トム・ロビンソンを知ったのがセクター２７と同時です。彼は日本語が話せるということもあって、日本で非常に人気が高く、ソロでの来日公演がラジオで放送されたりしていました。客層に女の子が多い印象で（私の知識はこの録音したラジオから聞こえるライブハウスの雰囲気だけが全てではあります）、女の子たちがトム・ロビンソンに話しかけたり、みんなでアット・ホームな雰囲気で合唱したりしているのが好きだったのです。

セクター２７はあまりCD復刻される機会がありませんが、評価の見直しがかかってもいいバンドだと思います。

あの頃、トム・ロビンソンのライヴに通い詰めていたであろう女の子たちは今どういう生活をしているんだろうか？　と思ったりすることがありますね。



９月　８日　　　♡たぐれな。元気すぎる。♡浜浦彩乃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/kobushi-factory/entry-12198108137.html
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

たぐれなが熱中している所作を微笑ましく見つめる浜ちゃん。この３人のおかしさというのは、勿論マルクス兄弟のナンセンスとは似ても似つかないし、比べようもないわけですが、マルクス兄弟って、兄弟で結びついているところなんかがどうしようもなく出ちゃってる部分なんかもあるじゃないですか。（ハーポがやってるメチャクチャがチコやグルウチョにだけはわかる、みたいなのとか）　私は何かそういうところを、はまたぐれなにも感じるんですよね。


　田河 水泡 『滑稽の研究』 (講談社学術文庫)

田河水泡が９０歳前の最晩年に著した「滑稽」に関する探究論文を読んでいます。一言で「滑稽」といっても、コミック、ナンセンス、ユーモア、風刺、比喩など種類は多様で、それぞれの説明付けは案外難しかったりします。笑いのレベルみたいなものを追及し始めると、ナンセンスを極めるような方向を向きがちになるかもしれませんが、ユーモアというのが私は最近、気にかかっています。

ユーモアとはドイツ語ではフモールといい、語源は「湿気（しめりけ）」である。有情滑稽と示す場合もあるように、人情があって微笑ましいという中に、快感が生じること（人間の体内の４種の体液が、いい機嫌、いい気分のような人間の気質を決定することをフモールと定義したような具合に）をユーモアと考えた、と。

人情を、道徳的見地とは異なり、快感と結びつけているところが興味深いと思いました。



２０１６年　９月　４日
地声でいってみよう　Buono!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

２週間ほど中国に出張に行ってました。中国で℃-ute解散発表のNewsを知ることになるとは。

８月２０日　℃-uteからのお知らせ（舞美）　http://ameblo.jp/c-ute-official/theme18-10088966195.html

私は℃-uteには出来るだけ長く活動を続けてほしいし、それが可能なグループだと思っていたのでしたが、発表を知っても意外に驚きはなく、割と冷静に受け止めることが出来ました。それは何故なのか、というのはなかなか言いにくいことではあるのですが、言える範囲でとどめるならば、やはり「そこまでいかない」のがBerryz工房であり、℃-uteであった、もっと言えばそれがハロー！プロジェクトなのだということをこの２年ほどで感じるようになっていたからということだと思います。
この「そこまでいかない」というのは、“そこまで到達しない”という意味ではなく、“そこまでやらない美学”というふうにとらえてください。

℃-uteは無期限活動停止という言葉ではなく、解散という言葉を選んだという意味を噛みしめています。

これは同じ意味のようで（Berryz工房も実質的には解散であり、復帰は無いと考えられている）、実は異なる意味を持つ。

ですが、もしかしたら、やっぱり同じ意味なのかもしれない。ベリキューという極めて異例な集団がどのような物語を紡いでいくのか、℃-uteが「解散」を選んだのは今後の展開に大きな波紋を呼ぶと思います。

Berryz工房の絆とは。

内情とか全く知ることのできないファンの身としては、わけのわからない状態ながら見守るしかないわけですが、キャプテンの清水佐紀さんが常に精力的に動いてくれていることが、いろいろな意味でBerryz工房ひいてはベリキューを繋ぎとめているのを感じています。

　　　　　　　　　　　　　　　

８月１９日　繋がってる　　http://ameblo.jp/shimizu--saki/entry-12191718335.html


そしてこういう二人の画像も。 （けっこうレアなツーショット？）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

８月２９日　なっきぃのBlogより　http://ameblo.jp/c-ute-official/theme5-10088966203.html



へヴぃろーて　「ソラシド　〜ねえねえ〜」 Buono！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Buono! 「ソラシド～ねえねえ～/ロックの聖地」 DVDシングル　9/21発売

はぁ〜。やっぱりBuono!も夏焼さんの声が最高。新グループ　PINK CRES｡（ピンク　クレス）も私が望んでいた方向性に近い感じで期待感しかありません。早く「CD　ジャーナル」誌とかで取り上げてほしいなあ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

そして、お披露目となったカントリー・ガールズ　９月２８日発売のNewシングル「どーだっていいの」がこれまた素晴らしかった！　ロカビリーを完璧に歌謡ロックでベタになぞるのですが、ふなっき（船木　結さん　大阪出身）をメインに持ってくることで、パンチのある浪速のやんちゃな子供のがちゃがちゃ感が出て、この荒ぶれがロックンロールにマッチする。　それにしてもこのグループはももち以外も芸達者が揃ってる。

　　　　　　　　　　　



いい曲だな。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　↑ Click　　Please Breeze / 校庭カメラガールツヴァイ

校庭カメラガールツヴァイ 「Dis dear month of August」 （２０１６）

知らない間にグループ名が少し変わってた。　（元はオウテカからもじって“校庭”ってなったんだってね）

時代が時代なら、じゃがたらと同じステージに立っていられるようなLive空間になってきていると思う。



『昭和40年男Vol.38』 （クレタパブリッシング）

７月に買った雑誌ですが。角川映画の特集って、基本的に角川映画って全部メジャーなんで割と画一的な記事に落ち着きやすいし、そもそも切り口もそんなにないというところを、この雑誌の特集は雑誌レベルを超える量と質で中身は濃く、面白かったです。個人的には何しろ最新のと思われる澤井信一郎監督のインタビュー記事が貴重。「大林宜彦に再び心酔する」とか見出しの感覚も良いなと思いました。

『私たちが愛した80年代洋画』 (タツミムック)

このムック本は買おうかどうしようか迷ってるんですが。表紙に並んでる映画タイトルが「E．T．」とか「スタンド・バイ・ミー」、「トップガン」、「ロボコップとかなってるあたりで、もういいわとげんなりしてきて、読もうという意欲が失せました。まあわかるんですけど、結局そうやって１９８０年代を馬鹿にしてるんだね、という気配しか感じられない。

この前、ブラットパックのことをちらっと書きましたけど、１９８０年代の洋画、特にアメリカ映画の特徴として重要なのは、ブラットパックで出て来た若手の俳優がハリウッド大作でのしあがっていったことではなく、大量の小品映画に出演していたことです。ここを抑えずに１９８０年代のアメリカ映画を語っても何の意味もない。　例えばフランスのネオ・ヌーヴェルヴァーグ（レオス・カラックス、リュック・ベッソン、ジャン＝ジャック・ベネックス、クロード・ミレール、ジャン＝ピエール・リモザン、ビルジニ・テブネ．．．）などとも呼応していたわけだよね。そういう切り口を持たずにジョン・ヒューズを出しても駄目なんです！　ジョン・ヒューズだけで完結したら駄目だということ。　

『1980年代の映画には僕たちの青春がある』 (キネマ旬報ムック)

こちらの本も出たばかりで、まあキネ旬なんで、あくまでも１９８０年代を総括する、みたいな。あまり細かいところまで切り込んでいくような性質の内容ではありません。ただ、この本には畑中佳樹氏の文がありますので、ちょっと見逃せない。まさにブラットパックのことを語ってもいます。




　The Doobie Brothers 「One Step Closer」 （１９８０）
↑ Click　 「South Bay Strut」

ドゥービー・ブラザーズのこのアルバムも彼らの代表作ではないですよね。しかもどちらかといえばこの後、休止のような状態になってしまい、マイケル・マクドナルドのソロ活動などの方が目立つようになっていったわけです。

どのみち、私はドゥービー・ブラザーズもマイケル・マクドナルドもまともに聴いたことは一度も無いのですが、このアルバムだけはやはりレコード店で嫌というほどジャケットを目にして記憶にこびりついています。

ろくに聴いてないとはいえ、これだけのビッグ・ネームであればラジオを聴いていれば望まずとも耳には入ってきます。評価としては初期のカントリーなどを基調とし、リズム・セクションを強調したサウンドの方が高いでしょうし、この１９８０年になると御多分に漏れずドゥービーズもウェスト・コーストのAOR化の波に呑まれて他と似たり寄ったりみたいなことになってしまうのですが、さすがに今聴いてみるとサウンドのクォリティは飛びぬけてる感じはありますね。



　Chris Rea 「Tennis」 （1980）
↑ Click　 「Friends Across the Water」

クリス・レアのこのアルバムはレコード店で見かけたのかどうかは記憶が定かではありませんが、雑誌で見ただけだったのかもしれませんけれども、「テニス」ってタイトルでテニスコートの絵があるだけという匿名性にすごいおざなり感を感じて印象が強く残りました。

当時は曲は全く聴いたことが無く、この人は１９８０年の時点ではまだ無名に近くて、後に売れてイギリスのソロ・シンガ－としてはロバート・パーマーやポール・ヤング、ポール・キャラックらに並ぶ成功者となりましたね。　ピーター・バラカンが高く評価していて、実のところ日本人にはあまりピンときていない感じはあったと思います。サウンドがある程度コンテンポラリーでこれっていう特徴が無いので取っ掛かりが無いというのはありますが、ところどころユニークです。実はけっこう変な音楽やってる人だと思う。何で？って首を捻るようなアレンジが出て来るんですよね。アルバム「Tennis」もちゃんと聴いてみたら目立たないところで妙に変態チックでした。隠れた捻じれPOP名盤かも。



やっぱりこのグループが一番面白そう。　全員。声が好き。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　↑ Click　つばきファクトリー  「私がオバさんになっても」

9月4日　つばきファクトリー、2017年にメジャーデビュー決定　　https://www.barks.jp/news/?id=1000130466

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　司会のまこと（シャ乱Q）、ハロプロ・アドヴァイザー　清水佐紀さんと、9人になったつばきファクトリー



２０１６年　８月１５日
西海岸と東海岸

８月１５日　お姉さんズ　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/shimizu--saki/entry-12189444888.html
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
写真だけのBlogなんだけど涙が出て来る。


８月１４日　福田花音オフィシャルブログ　http://ameblo.jp/kanon-fukuda0312/entry-12190217246.html?timestamp=1471143348
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

まろは強い。　大丈夫。




Tony Sciuto 「Island Nights」 （１９８０） ← Click　秀樹版
↑ Click　 「Island Nights」

ここらで１９８０年のとっておき、代表みたいな人を。トニー・シュートです。

例えて言えば、１９７５年の巨人（ジャイアンツ）で突如エース級の活躍でチームTOPの勝利数（８勝。その年、巨人は最下位）をあげ、一世を風靡した後、翌年よりぱっと消えていった横山忠夫投手のような、味わい深い光彩を放った人です。（例えが古い上にわかりづらいですが．．）

日本の洋楽ポップス好きの間では「アイランド・ナイト」が爆発的に売れたという印象ですが、本国アメリカではそうでもなかったような、故にアメリカで再発の動きとか非常に鈍いというか、アメリカで知ってる人がいないんじゃないか？ぐらいの扱いですけども。勿論日本では強烈に印象付けられている年代が存在します。

大ヒットした「アイランド・ナイト」は実は前の年に先に西城秀樹が歌っていた、というのは当時から知られていたのかどうか、私の記憶は曖昧で、認識としては最近初めて知ったという感じですが、とにかく私も１９８０年はこの曲を本当によく聴いた。好きでした。そして、今でも好きです。



http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/11823

片寄明人氏（ex.Great３）が２０００年にトータスに会いにアメリカに行った時、ミレニアムとフィフス・アヴェニュー・バンドの話をしたら、ジョン・マッケンタイアらは知らなかったんだって。

マジか！！

ネッド・ドヒニーのことも知らなかったという。

（ま、ジョン・マッキンタイアらにピーター・ゴールウェイやネッド・ドヒニーの話するってのも妙な展開ではありますが．．）






２０１６年　８月１４日
ソラシド　〜ねえねえ〜　２

８月　７日
　　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/nanbaincidents?lang=ja
　　　　　　　　　　　　　　　

「ヤング・アダルト・ニューヨーク」（「While We're Young」ノア・バームバックのことだと思うのですが）の音楽って何が使われてたんだろう？と興味が沸いてきてサントラ・アルバムを調べたらこんな曲でした。

Lionel Richie 「All Night Long」
A Tribe Called Quest 「Buggin' Out」
Psychedelic Furs 「The Ghost in You」
Survivor 「Eye of the Tiger」
Foreigner 「Waiting for a Girl Like You」
Paul McCartney, Wings 「Nineteen Hundred and Eighty-Five」
David Bowie 「Golden Years」

なるほどね。わからんでもないけど、ある意味、使い方次第だろうねぇ。

使い方によってその時代の良い空気、悪い空気みたいなものが蘇ってきたりするのだけど、その思い出した「悪い空気」がなかなか再現不可能な郷愁だった場合、貴重なものを味わうことが出来て良かったということもあるので、どんな使われ方をしていたのかが気になりました。

これは良さげな選曲、という気配もあると私は感じました。

　

Foreigner 「Waiting for a Girl Like You 」 （１９８１）

　 「The Psychedelic Furs」 (1980)
↑ Click　The PSYCHEDELIC FURS - 'Heaven' （１９８４）

サイケデリック・ファーズは「The Ghost in You」の他に、映画「プリティ・イン・ピンク」の主題曲となった同タイトル曲とかのヒット・ナンバーがありますが、私は「Heaven」（１９８４）という曲がけっこう好きで、これは聴いてました。

ファーズも実は１９８０年にアルバム・デビューしています。当時の記憶は無いんですけども、イギリス出身でポスト・パンク/ニュー・ウェイヴとして出てきて、エコー＆ザ・バニーメンやU２などのネオ・サイケと言われた動きの先鋒とも言えたのですが、何か売れ線とか偽っぽいような扱いも受けて、あまりパンク/ニュー・ウェイヴ好きの人には敬遠されていた印象があります。いち早くアメリカで売れてしまったというのもあったし。



・そういえば、この前、ラジオ番組でモーニング娘’１６の小田ちゃんが子どもの頃、母親の影響でムーンライダーズとかケイト・ブッシュ聴いてたと言ってました。

・つばきファクトリーがNewシングル出したばかりのタイミングで新メンバー３名の加入を発表。
　う〜む、という感じです。今のバランスを崩して欲しくないというのが私の感想ですが、どうなるのかを見守るしかしょうがありません。




Shaun Cassidy 「Wasp」 （１９８０）
↑ Click　 「Once Bitten, Twice Shy」（イアン・ハンターの曲をカヴァー）

主旨が“１９８０年のレコード店”ですので、音楽の中身というより店内で目についたジャケットの方がメインに来るわけです。

そのため当時は聴いてなかったアルバムなんかも出て来るということになるのですが、次に紹介するショーン・キャシディもそうで、ジャケットの印象だけは強く残っていたものの、曲自体は聴いて来ずに今日に至り、ようやく聴いて、ま、それほど感銘を受けるということもないのが殆どですけど、やはり１９８０年の匂いを強く放つということはあるわけで、決して自分にとって無駄ではないとは思ったりします。

ショーン・キャシディは記録を見ると１９７７年にTOP１０ヒットを３曲も放っていて、一世を風靡したと思しいですが、１９８０年に６枚目のアルバム「WASP」を発表し、それがオリジナル・アルバムとしては最後となっています。

現在では、ポップ・ミュージックの評価の高さとしてはパートリッジ・ファミリーでの活動も含めて弟のデヴィッド・キャシディの方が高いのではないかと思いますし、ショーンの方は忘れられがちな存在かもしれませんが、作品自体は興味深いものも少なくありません。

最終アルバムとなった「WASP」もプロデュースはトッド・ラングレンが担当し、作品としては優れたものになっています。トッド・ラングレンを起用するというのはショーン・サイドからすればラズベリーズやグランド・ファンクでのトッドの仕事が自分の志向する音楽の範疇内にあったのかもしれません。

曲もデヴィッド・ボウイ、デヴィッド・バーン、ピート・タウンゼント、イアン・ハンター、トッドの作曲作を起用しており、もしかしたら当時はアイドルが望みのままにチョイスしたんだろうみたいなちょっと軽薄に思われたようなことなどもあったかもしれませんが、現実においては内容は悪くないと思います。

むしろこのアルバムは再評価が起きてもいい。１９８０年の優れたアルバムの１枚です。



　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　ココナッツ娘 「Halation Summer」 （１９９９）

再評価　必至




America 「Alibi」 （１９８０）
↑ Click　 「Survival」

アメリカのこのアルバムは実際、ラジオで曲を録音してよく聴いてました。とにかく「サヴァイヴァル」という曲が好きで、これは今でもやっぱり好きですね。

７１年のデビューで、７２年には「名前のない馬」で大ヒットを飛ばしており、８０年の頃には既にベテランの域に入っていたのではないかと思いますが、ウェスト・コースト系の多くのバンド、ミュージシャンが７０年代前半にフォーク・ロックやカントリー・ロックなどから入りながら、７０年代末期あたりからはAOR、コンテンポラリー化していくという流れの中で、アメリカも否応なく転向していくのですが、チャート的には一気に下降する時期だったようです。イーグルスなんかもデビューの頃はむさ苦しい山男みたいだったのが「ロング・ラン」出す頃は短髪でこざっぱりみたいな変貌をとげたんですけど、アメリカも「アリバイ」の頃にはニュー・ウェイヴかPOWER POPのバンドみたいな風貌になっていて驚きました。




Al Stewart 「24 carrots」 （１９８０）
↑ Click　 「Merlin's Time 」

１９８０年のアルバム、幾らでも紹介できちゃうんですけども、今これをやることにどれぐらい意味があるのかはわかりませんけどね。

これまでに紹介した人たちはいずれも１９８０年にピークが来たわけではなくて、その前にブレイクがあった人たちばかりでした。ある意味時代の移り変わりで退場の側に回ったような人たちの方です。

アル・スチュワートもそうで、最大のヒットということでいけば７６年の「イヤー・オブ・ザ・キャット」ということになると思います。このアーティストのイギリスらしいリリシズムは日本にも根強い人気があるし、たぶん現在でも熱心なファンは多いと思う。私はこの１９８０年の「２４キャロッツ」でアル・スチュワートを知って、けっこう８０年代半ばぐらいまでは新譜もチェックしていました。

実は今年に入って、あのCD５枚１パックのシリーズで８０年代前半のアル・スチュワートのアルバムを集めたものが出まして、これ、長い間手に入りにくかった「Live/Indian Summer」や「Russians & Americans」なんかが入った、ファン待望のセットもので、待たせたな、という感じです。

アル・スチュワートを聴いておかないと欠落するもの、というのが私はあるような気がしています。非常にイギリス特有なもので、実際こういう流れはポール・ローランドやアソシエイツのようなポスト・パンク以後のイギリスの音楽にも受け継がれています。そういう土壌からティンダースティックスとかディヴァイン・コメディなんかも出て来たと思うんですよね。最近ではどういうのがいるかわかりませんが、きっとイギリスには居ると思います。

　例えばポール・ローランドのこういう音楽にも通ずる。
↑ Click　Paul Roland 「Grantchester Fields」(1990)



　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　↑ Click　Buono! 『ソラシド〜ねえねえ〜』(Buono! [So La Ti Do ~Hey, Hey~]) (MV short Ver.)

３人のロック・ヴォーカルを堪能できる紛れもなき傑作。1分４０秒しか聴けてませんが。

特に嗣永桃子さんは、私はもうロックンロールの歌手だと思っています。しかもスウィングもするという極上の声。あと最近の愛理はすんごいことになっている。この前の℃-uteのシングルはさらにヴォーカルの幅を広げて、何か目覚めたような気がします。夏焼さんは自由だから問題ないし。Buno!は続けることに意味がある。



２０１６年　８月１３日
つんくの「ゆるぎない」

　映画秘宝編集部 『悲運の映画人列伝 ~あの映画人は今』 (映画秘宝COLLECTION) （洋泉社）

なにげにこんな本が出ていたんですけど、びっくりしました。

「ブラット・パック」を取り上げた本ですよ。

たぶんね、３０歳台から下の人には「ブラット・パック」って、意味が分からないだろうしね。

４０代、５０代の人なんかもあらかた、「ブラット・パック」なんてものは無かったことになってしまってると思います。当時、夢中になった人ほど、忘れてしまっていると思う。それだけ一過性の流行に軽くノルぐらいの人たちに人気のあったものだし、だからこそ、そういう人たちはさっと離れてそれっきりみたいになるのですよ。それぐらいのものだというのが、「ブラット・パック」です。

「悲運の」とタイトルがついているから、「ブラット・パック」から紹介されている名前もそうそうたるメンバーです。

アンソニー・マイケル・ホール！、モリー・リングウォルド！は当然のこと、アンドリュー・マッカーシー、エミリオ・エステヴェス、エリック・ストルツ、C・トーマス・ハウエル、ジェニファー・グレイ、シンシア・ギブ！、ルー・ダイアモンド・フィリップス、ラルフ・マッチオ、ロブ・ロウ．．．　この流れの中にマイケル・パレを入れてくるところも素敵です。トム・クルーズとかマット・ディロン、キーファー・サザーランド（いつの間にかね）じゃないという。

黄金のメンバーですね。

この群れの中にいる、マイケル・チミノですよ。そしてルイス・ティーグ！！　ジャック・ショルダー。

このあり方にしびれます。さすが。

ちょっと本のタイトルは残念なチョイスという気もしますが、「映画秘宝」からの本なので致し方ないところもありましょう。



８月１１日　GNO　「自由だな。今回の二人は」（くろっき料理長）
https://www.youtube.com/watch?v=jVUjqn_NRhE

初めて魚をさばく森戸さん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　むろたんのヤバい可愛さに黒木料理長もひとたまりもなく撃沈か

今週の「GNO」も絶好調。　カントリー・ガールズの森戸知沙希さんが魚さばくところをたっぷりと見せてくれる優秀なスタッフ。ほぼ初対面ぐらいのおかまり（「Music+」でカントリー・ガールズはもう何度も見ていたんでしょうが）がさっそく「ちぃーちゃん」と言ってて笑いました。

和田彩花、室田瑞希　アンジュルム・コンビの「お料理教室」は二人が自由に動き過ぎて、黒木料理長も困惑ぎみ。むろたんが可愛さふりまきながらもてきぱきしているのが印象的でした。



「新潮 2016年 09 月号」 新潮社

月刊の「新潮」９月号では、筒井康隆へのインタビュー記事が載っていました。（６月２日にラカクで行われたイベントを再構成したもの。聞き手は佐々木敦）

筒井氏の語った「まずいちばん不思議なのは、人間が生きて動いているってことです。」という、極めて根源的なところまで立ち返ったところから「無限性」について考えたということに、自分は「最も根源的なものは無である」と思いがちだったことに気付いて、ハッとしました。

無限性を追求するって凄いな、と思ったんですが、『モナドの領域』（済みません。未だ読んでません）を書いて、これでもう書くものが無いなと思ったという、自身がカソリック系の幼稚園、プロテスタント系の同支社大学に通ったことで宗教学や神に触れる機会が多かったことから、宗教上の神ではないけれど、「何かいるはずだ」という感覚は持っていたことで、ついに神以上のGODを生み出してしまったと（しかもそのGODは実はグラウチョ・マルクス！）、無限性の極限（？）を書いてしまったのだからもう書くことが無いということなのかもしれませんが、無限性には終わりはない筈でしょうから、またいつ、「書くことがあった」と言って作品を発表しないとも限らない。筒井康隆が「最後の長編」と完全に宣言したわけではないと、私には思えました。



　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑Click　つばきファクトリー『独り占め』

私が一番好きなグループ。そして密かに音楽的には最もBerryz工房に似ていると感じている、つばきファクトリーの新曲が、つんく♂作曲で発表されました。

素晴らしい！　傑作です。　一気にメンバーひとりひとりのポテンシャルが見えて来た気がします。

既に十分良いのですが、つばきの場合は、まだまだ５０％も出ていないぞという大器感がすごい。

浅倉樹々さんと新沼希空さんの潜在能力の高さを想像すると楽しみで仕方がありません。特に新沼希空さんは大事に育ててあげてほしい。本人が自分の能力に気付いていない危なっかしさがあるので。

見れば見る程Berryz感が強くなってくる。個々が独り立ちしているグル－プの感じ。


つばきファクトリー 「独り占め／私がオバさんになっても」 ８月６日会場先行販売



　Night 「Long Distance」 （１９８０）
↑ Click　 「Love on the Airwaves」

これもジャケットだけは印象に残っていて、曲の方は聴いてなかったタイプ。ラジオで１回ぐらいは聴いたかもしれませんが。聴いてみたら予想通りな感じではありました。AOR系ハードロックというか。

調べたところ、アメリカのバンドとなっていて、出身はイギリスのようですが、アメリカでの活動が主という、スーパー・トランプとかフォリナーとか、あの頃はけっこう居たみたいで。

このアルバムがセカンド・アルバムで、最後のアルバムになったようです。

たぶん、今これを聴く人って、まぁ居ないと思いますが。当時だって日本ではどれだけ居たかわからないね。

男女ツイン・ヴォーカルで、いかにもハリウッド映画から流れてきそうな音をしています。アメリカにはこういうのが多かった。


ワン・ショットはこちら。「アプカミ」での夏焼　雅さんの録音風景。
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　アプカミ#29

夏焼　雅新グループ（グループ名未発表）の曲を部分的にですが初めて聴きました。

私は、新グループではDIYの「フォレフォレ~Forest For Rest~」のような曲をやってほしいと漠然と思っていたのですが、けっこう近いタイプの曲が来たので、かなり期待が膨らんできています。

ジャンル的には目新しい感じには乏しいのかもしれませんけども、夏焼さんには合っている気がします。



２０１６年　８月　９日
たぐっ．．　り、竜兵ちゃん　かな？

たぐっちのセトリは完璧としか言いようがない！！
　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/good_p_sato
　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　れなたぐはま
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/keita-suzuki-official/entry-12188570927.html



２０１６年　８月　６日
ソラシド　〜ねえねえ〜

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Modern English - I Melt With You

すごい。モダン・イングリッシュの２０１０年のLive映像。

世界でどれだけ人気あるのか知らないけど（この曲のオリジナル　MVのYou Tube　視聴回数は１０００万回を超えています！）、日本では恐らく過去においても“人気があった”などということは一度も無かったバンド。

イギリスのポップ・ソングの粋（すい）としては、８０年代をつかさどっていたのが実はこういうバンドたちだったなと思います。強烈な個性やスタイルというよりは、地味ながらも当時のムーブメントの基盤を作っていたのは、このようないまひとつ後世に名前を残していけなかった人たちだったんじゃないかな。

私は、７０年代の音楽としてリチャード・トンプソンやジョン・マーティンが語られるような意味で、８０年代においてはカメレオンズやモダン・イングリッシュ、ザ・サウンド、ジ・アソシエイツといったようなバンドは語られるべきなのではないかなと思います。

これがイギリスのベーシックな部分で全くぶれずに存在し続けているということです。

　
Modern English 「After the Snow」 （１９８２）



８月　４日　カントリー・ガールズ 稲場 愛香
　　　　　　　　http://ameblo.jp/countrygirls/entry-12187296025.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

はぁ〜。　ため息しか出てこない。　本人もつらい。みんな辛いだろうな。

ハロ！ステ・ダンス部で新センターをつとめ、演劇女子部の舞台ではヒロインを演じ、ハロプロを代表するメンバーになっていくんじゃないかと期待されていた矢先の出来事。

パフォーマンスでの魅力は勿論ですが、個人的にまなかんに注目するきっかけになったのは、TV番組の「テイバンタイムズ」にゲスト・アシスタントで出演した時の達者ぶりでした。「出来る子」って、目を瞠りました。　アップフロントには残って、病気の様子を見ながら今後の活動を模索するということなので、また見ることが出来る日を楽しみに待ちたいと思います。　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　BS朝日　「テイバンタイムズ」でのハマカーンと稲場愛香 （2015年10月）



そして最近のワンショットはこれ。　はまたぐれな　（a.k.a. Marx Brothers　嘘です）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/kobushi-factory/entry-12187629322.html

浜ちゃん大佐が「セットリストが最高だった」という時。　Berryz工房が乗り移っているのを感じる。
「バッチ来い　青春！」がものすごい好きです。既にしてグループとしてのヴォーカルのグルーヴがすごい。





　Stephen Bishop 「哀愁マンハッタン（Red Cab to Manhattan）」 （１９８０）
↑ Click　「The Story Of A Boy In Love」

１９８０年のレコード店の壁にディスプレイされていた洋楽レコードの記憶。

エディ・マネーもそうだったんですけど、スティーヴン・ビショップも、当時私はほとんど聴くことはなかった人です。ただ、このジャケットの印象は強く残っていました。

本当に趣味の感覚で１９８０年の洋楽アルバムをぽつぽつと集めはじめまして、このアルバムも最近入手して初めて聴いたぐらいの感覚です。ああ、スティーヴン・ビショップってこういう感じだったんだと思ったりしたわけですが、感覚的にはすっと当時の音楽に溶け込んでいくような、そんな感じはありますね。

カリフォルニア出身。ウェスト・コースト。　イーグルスのAOR化した８０年頃のギターの感覚なんかもあります。



８月　２日　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/plan_sequence
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

岸田　森 『不死蝶』　文庫で出るのか。　しかも単行本未収録が追加されるとな！




　↑　Click　Buono! 『Never gonna stop!』 (2012)

Buono！　新曲　8月25日先行発売の発表がありましたが、夏焼　雅新グループも始動で、いよいよ夏焼さんも１年半の沈黙を破って、歌手活動本格再開ですね！　凄いことになってきたなぁ。

愛理もめちゃくちゃ楽しそうだしな。　ハロプロ、歌に燃えてください！　いつまでも歌える、という基盤を築いてほしい。

　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/tozamasan
　　　　　　　　　　　　

夏焼さんやスタッフがオーディションで見ていたところって、そういうところなんだろうね。

夏焼さんのすごいところはそういうところ。　雅ちゃんは自由。


最近聴いているCD


Toddle 「Vacantly」 （２０１６）
キノ・キミノ 「ベイト・イズ・フォー・シッシーズ (BAIT IS FOR SISSIES)」 （２０１６）
SONIC YOUTH 「SPINHEAD SESSIONS」 （２０１６）
Melt Yourself Down 「Last Evening On Earth」 （２０１６）
中村由真 「Splash」 （１９８８）



２０１６年　７月３１日
東京都　　怪獣が出現する理由

７月２０日　相川茉穂（アンジュルム）さんの画力－っ　　これは相当なレベル
　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/angerme-ss-shin/entry-12182580198.html
　　　　　　　　　　　　　　　


今　読んでる本

　
ヘンリー・ジェイムズ 『ボストンの人々』　世界の文学〈第26〉

久し振りにヘンリ－・ジェイムズの本を読み始めて、「小説読んでるなぁ」という充実した気分。

今のところ気分を味わってるだけの状態ですが。何しろ２段組みで５００ページあるので、読み終わるにはこれから２ｹ月ほどかかりそうです。

『ボストンの人々』は、１８８６年の作品。女性解放運動を行う集いのような存在が描かれている。それが女性メンバー間の同性愛に発展するなど、政治以外の社会の変化全体も視野に入れながらの、文明の考察を試みたフィクションになっており、恣意的になるよりも、むしろ観察に留まるように意志を働かせているところがヘンリー・ジェイムズの特徴だと思います。
　　
荒川洋治 『過去をもつ人』　（みすず書房）

無性に荒川洋治を読みたくなる時があり、この作家はなかなか文庫化されないので、いささか高価な単行本を買わざるを得なくなるのですが、仕方ないのです。単行本の中でも高い方の値段です。

読む人が少ないのでしょうか？　非常に広範に渡り教養が身につくという点で、本当は学生が気軽に読めるようになると、本当に良いのではないかと思うのですが。

　　　　　　　　　　　　 笠井潔、野間易通 『3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs』 (集英社新書)
山内昌之 『中東複合危機から第三次世界大戦へ』 (PHP新書)　　

私は最近はもう佐伯啓思は読まなくなりまして、精神的な面で何か方向性を示唆されるよりは、もう少し現状を単に状況として読み取った上で、“状況への応対”というのを考えたいという気持ちになっています。それは、自分だけは飲まれずにぶれない生活を全うできればいい、という考えとも違って、状況の悪化は食い止めたいという気持ちは勿論あるのですが、現状を間違ってるか、正しいかではなく、変化を生むことをめざす、ということです。

そういう点で、山内氏のような“イスラム圏から見た描写を日本人が試みる”という客観とも主観とも言い難い視点が面白いと思うし、いっしょに読もうと思っている野間易通氏（しばき隊という、自分にとっては必ずしも共感には結びつかない運動者）、つまり自分にとって主観にも客観にも結び付かない人物の意見（もともと、音楽雑誌のライターだった時代には親しみもあったライターでしたが）を読むということもしたい。

　　　　　　　　　　　　 「東京人 2016年 08 月号」 （都市出版）
小野俊太郎 『ウルトラQの精神史』 (フィギュール彩) (彩流社）　　

先日、またまた中日新聞に、ウルトラマンのスーツの中に入っていた（スーツアクター）古谷敏氏へのインタビューが載っていて、ウルトラマンが人間のような感情を示すというような露骨な表現は避けるようにしたが、演技の中で、感情の部分を気持ちとして込めるようにはしており、ジャミラの時にも複雑な思いを込めるようにして戦ったつもりというようなことを言っていて（済みません。記憶だけで書いておりますが）、これは完全に相川茉穂さんに伝わってるなと思いました。相川茉穂さんが気付いたのが“何故、この怪獣は日本に出現してしまったのだろうか？”ということだったんじゃないかと思います。

そして、それは正に今、考察が始まろうとしているのです。


７月２８日　【Girls Night Out#27】　アンジュ室田・佐々木カチカチ山、SFCで大変身、モー娘。譜久村・尾形で鯛めし、お知らせ 他！
https://www.youtube.com/watch?v=dbMoUPJQ5ag


　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　夏焼さんにこれやる　莉佳子最強！

何しろ、「GNO（Girls　Night Out）」が今最高に面白いです！　

一番良い状態でナチュラルに出来ている番組だと思います。

　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　ホワイトスネイク Ｔシャツの佐々木莉佳子さんと、いろいろとヤッバい可愛さの室田瑞希さんです。（アンジュルム）


７月２８日　１９８０年
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/watanabe19toru?lang=ja
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

１９８０年は、私も特別に思い入れのある年で、数年前から１９８０年の洋楽アルバムをＣＤで集めたりしています。以前にもスーパー・トランプとかサッド・カフェ、ザ・ベイビーズ、REOスピードワゴンの１９８０年のアルバムを紹介したことなどがありましたが（2011年8月19日）、その後もこつこつ溜めてきてますので、今後ちょろちょろと披露していきたいと思います。

とりあえず、上の写真はＪＢＬのcenturyを映したスティーリー・ダンの１９７３年のアルバム「エクスタシー」の裏ジャケなんじゃないかと思いますが、スティ－リー・ダンといえば、１９８０年を代表するアルバム「ガウチョ」を発表しています。シングルとなった「ヘイ・ナインティーン」はラジオでXTCの「リヴィング・スルー・アナザー・キューバ」（１９７９）とともに録音して繰り返し聴きました。洋楽をまともに聴き始めたばかりの頃にして、かなり早い段階でスティリー・ダンとXTCには出会っています。

　
Steely Dan　「Gaucho」 （１９８０）



２０１６年　７月２３日
なぜ、１９８０年代に表現活動をするなり多感に過ごした人達が、８０年代は不毛だったとか、８０年代が嫌いだったなどと言ってしまったのだろうか。私は、それだけはすべきではなかったと思う。
そして今、再び８０年代の揺り起こしは起こるだろう。別に「８０年代」というワードをことさらに口にする必要はないが。
もう、とっくに始まってる

　　　　　　　　　　　https://twitter.com/machizo3000?lang=ja
　　　　　　　　　

私が強烈に同年代を感じるのは、こういうツィート記事を見た時。

１９８０年前後のあの頃。

モリー・リングウォルドやアンソニー・マイケル・ホールに思い入れのある世代の人って、やっぱりあの時代に思いを馳せるしかないわけだし（あの二人の輝きを見つめた年代がそもそもかなり限られているのであって）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/watanabe19toru?lang=ja
　　　　　　　　　　　　　　　　

ピンク・フロイドといえば。「ザ・ウォール」ですよ、というある種の泡沫。

物凄いビッグ・ヒットとなったわけですが、今、フロイドを語ろうという人が「ザ・ウォール」について何かコメントするなどということがあるだろうか？

エディ・マネーの名が発せられただけで、非常に特別なことが起きた気がする。

だから何だというわけでもない。単なる或る特定の時代。

Eddie Money 「playing for keeps」 (1980)
↑ Click　When You Took My Heart - Eddie Money

ま、私はエディ・マネーの熱心なリスナーだったことはありませんが、恐らく彼の代表作というわけでもない１９８０年の「playing for keeps」というアルバムのジャケットは、当時の空気をまとったまま、脳裏に焼き付いています。


　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/cooff?lang=ja
　　　　　　　　　　　

「プリティ・ウーマン」監督のゲイリー・マーシャルが死去 享年８１　（２０１６・０７・１９）

私は「プリティ・ウーマン」（１９９０）も見ていないし、オリヴィエ・アサイヤスがゲイリー・マーシャルを高く評価しているのが話題になって、ゲイリー・マーシャルが映画作家としてシネアストの間で語られだすとかいうような妙な事態になった時も「へぇ」と思っただけでしたが、そもそもゲイリー・マーシャルといえば、１９８４年、マット・ディロン主演の「フラミンゴ・キッド」の監督として私は知ったのでした。（他にもゴールディ・ホーン＆カート・ラッセルの「潮風のいたずら」（１９８７）がある）

だがしかし、ゲイリー・マーシャルの残された作品は、今後、出来る限り見ていきたいと考えています。

　 ディロンとヘクター・エリゾント


　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Jackson Browne - Somebody's Baby (1982)

ひえ〜。ジャクソン・ブラウン 「誰かが彼女を見つめてる（Somebody's Baby）」（１９８２）のスタジオLIVEの映像！

当時、依頼で作ったポップ・ソングで、本人的には封印したそうなことをインタビューで語っていたのを読んだ記憶がおぼろげにあります。なので、Liveでは披露しない曲なんだろうなと思っていました。

後にアンプラグドで歌うLive音源がCD化されたりして、今では普通にキャリアの中の１曲におさまっているみたいですが。

もう、死ぬほど好きな曲で、大好きで、大好きです。あの頃といったら直ぐにこの曲が浮かぶ。

映画「初体験/リッジモント・ハイ」（１９８２）サントラ盤に所収


　　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/kentarotakahash
　　　　　　　　　　　　　　　

これは確かにXTCとも繋がる部分ありそう。興味あり。

　どこかにこのCDの入手しやすいところはないだろうか？
Ogle 「Ezeri」 (2016)



２０１６年　７月１８日
活動休止の休止

ムーンライダーズ　期間限定の「活動休止の休止」

　　　　　　　　　　　　 　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://amass.jp/74891/

ムーンライダーズがデビュー４０周年を記念して、期間限定の「活動休止の休止」をするそうです。
１０月からライヴハウス・ツアーが始まるとのこと。これは行くしかないだろうな。



７月１８日　The Girls Live #125

　　　　　　　　　　　「モーニング娘。に入って良かったこと」
　　　　　　　　　　　

譜久村　聖　「みずきは、ももち先輩に会えたことかな」
（たぶんハロメンでNo.1のももちヲタ。小学生時代に握手会でももちに頭を撫でられ、ハロプロをめざし、モーニング娘。に入って、ももちに認知される）




↑ Ｃｌｉｃｋ　こぶしファクトリー『サンバ！こぶしジャネイロ』　7月27日発売

こぶしファクトリー「サンバ！こぶしジャネイロ」のMVも解禁。
星部ショウ作詞・作曲で。もう若いうちからどんなジャンルの作曲にもどんどん挑んでいくUP FRONT所属の作曲家。たのもしい。

さりげなく「ｃha ｃha ｓing」の振付が入っているところにこぶしのBerryz魂が。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　Berryz工房 『cha cha SING』 (2012)
　　　　　　　　　　　　　　久し振りに見ましたが、これを見るとユーモアの知的水準高いな、とつくづく思う。


　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　鈴木愛理　「My alright sky」　 Buono! (2012)

最近Ｂｕｏｎｏ！をよく聴いております。鈴木愛理さんも先日の「ＧＮＯ」でＢｕｏｎｏ！をたくさん聴いているとおっしゃってましたが、８月２５日の武道館公演に向けて、Ｂｕｏｎｏ！の３人もエンジンがかかり始めたようです。定番曲以外の曲もやりたいとあれこれ考えているとのことでしたが、いずれにしろ名曲揃いです。どの曲が選ばれるにしても期待以外に無い。

２０１１年発表の「ｐａｒｔｅｎｚａ」は、定番曲とされる曲は多くは無いのですが、私はこのアルバムが非常に好きです。よりハード・ロックに寄せながら、やや通俗的なＰＯＰアレンジとなっているため、ありきたりな印象をうけるかもしれませんが、本格的にパワーポップにシフトしているため、３人のもう一つギア・チェンジを上げる感覚が初期衝動のざらつき感を生み出しているのです。

アレンジは少々こってり気味だとはしても、曲自体は非常に良い。また、たぶん今の２０１６年の気分で言えば、このトゥー・マッチさは当時より現在にフィットすると思います。

実は私は夏焼　雅さんの新グループにはこういうトゥー・マッチ感を期待してるんですけどね。それこそ、このアルバムの曲やダイヤレディー、ＤＩＹ「フォレフォレ ～Forest For Rest～」のようなやり過ぎなテンションを。

Ｂｕｏｎｏ！ 「ｐａｒｔｅｎｚａ」 (2011)

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　Ｂｕｏｎｏ！　「夏ダカラ！」



２０１６年　７月１６日
マジョリ画

ｍｉｙａ様のｂｌｏｇにupされていたマジョリ画なるものを見て、もしや？と思ったら、やっぱりそうだった。

７月１５日　♡流行り&コスメ紹介♡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/natsuyaki-miyabi-blog/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　https://mj-gift.shiseido.co.jp/
　　　


　　↑ Ｃｌｉｃｋ


岡村詩野 (監修) 『ギターポップ・ディフィニティヴ 1955-2015』 （Ｐヴァイン）

今までのギター・ポップ、ネオ・アコ本に比べ、このジャンルに限って言えば、従来とそれほど変わったアルバムがラインナップされているわけではないのですが、本のタイトルに「1955-2015」とあるように、ギター・ポップ、ネオ・アコのルーツを探るような形で１９５５年からというかなり過去にさかのぼっての音楽が一緒に紹介されているのが特徴です。

例えばこの中で紹介されていたのがクリフ・リチャード＆ザ・シャドウズ。勿論、イギリスにおいてビートルズ以前からビート系のバンドとして絶大な人気だったのは知っていますから、知識としてそこそこ聴いてはいるのですが、この本で「ペイル・ファウンテンズの原点といえる」などと書いてあるのを見つけると、まあ煽り半分の文章だとはしても、意外にそういう考え方を自分がしたことが無かった（ペイル・ファウンテンズに関してはバカラックやＬＯＶＥ、映画音楽などの素養は意識することがあっても、案外イギリスについてはすんなりビートルズ以降で考えてしまっていた）のに気付き、いや、これはありうるなと思ったのです。

実は私はモノクローム・セットについてもベンチャーズからの影響の大きさにとらわれていて、モノクローム・セットとシャドウズを並べてみるという意識が全くありませんでした。

こういう発見があるんだなと、この本の面白いところだなと思いました。

というわけで、シャドウズのアルバムを聴いてみたのですが。


Ｔｈｅ Ｓｈａｄｏｗｓ 「Ｔｈｅ Ｓｈａｄｏｗｓ」 (1961)

正直なところ音楽的にはペイル・ファウンテンズはやはり、バーズやＬＯＶＥなどのアメリカのガレージ系フォーク・ロックの影響が大きいことこそが肝だなと、むしろシャドウズとは差異を感じることの方が多かったのですが、逆に考えてバーズやＬＯＶＥに対してペイル・ファウンテンズはどこが違うのか？と考えると、イギリスの生真面目な気質がギター・アンサンブルの端正さにやっぱり現れていたかもしれないという気もしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　The Pale Fountains - Meadow of Love （１９８４）



２０１６年　７月１１日
投票行って．．．

ユーロ2016　フランス大会　ポルトガル　悲願の優勝！　1-0 フランス

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
エデルが決めてくれるとは！　９６年からファンやってますが、ついにこの日を迎えました。

ベンチにジョアン・ピントがいたのも嬉しかったなぁ。

個人的には今大会のポルトガルの最高殊勲選手はナニです。　ウルトラなプレーが連発で酔わせてくれたし、前線からの守備も効いてた。　もうすっかりベテランだと思っていたけど、まだ２９歳だって。



７月１０日
夏焼　雅　様
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/natsuyaki-miyabi-blog/entry-12179136557.html

もうすっかり、美女の画像貼り付けるだけで満足、みたいなことになってしまいました。



　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://eiganokai.blog.fc2.com/blog-entry-613.html



最近、「大魔神」とかウルトラマンとか（中日新聞にシナリオ作家の上原昭三氏へのインタビューが載ったりもしましたね　6月18日「帰ってきたウルトラマン/怪獣使いと少年」）、山田太一の「あめりか物語」とか、天地　茂主演の時代劇「闇を斬れ」（田沼意次、意知　親子が、不正に金を集め成り上がろうとし、庶民を苦しめ、対立する松平定信側の天地らに、政治のまつりごとはお前らなどにはわからん！とか言う）、そういうものを見る機会が多いのですが、何だかここへ来てこういう物語がまたまた有効になってきちゃったというか、これらの旧作ドラマなどが今、プログラムされているのって、放送する側にも何らかの意志は働いているのかしら？　




２０１６年　７月　９日
パンクとロカビリーとガイコツマイク　１００年後も色褪せない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　The Passengers 「Somebody To Love 」 （１９９０） ジェファーソン・エアプレインのカヴァー

元パッセンジャーズの森永淳哉（G）氏の２０１５年のインタビュー記事がありました。

https://www.barks.jp/news/?id=1000116305

好きなバンドでファンでしたが、パッセンジャーズのメンバーについては殆ど情報がなく、知らなかったので、今回インタビューの内容を読んで驚きの発見がたくさんありました。

森永氏が元々は埼玉のロックシーンの中に居て、木暮“シャケ”武彦や田所“ダイヤモンド☆ユカイ”豊らとしょっちゅうつるんでいたりして、NOKKOの兄（山田貢司）とバンド組んだりした関係で、NOKKOもいっしょに居たこともあったという（NOKKOがKeyを練習しないのでたちまちクビにした。その時は彼女が歌うのを聴いたことがなかった！）。

大野美樹さんが劇団四季出身だった！というのも全く知らなかったのでびっくり。

森永氏が「（大野の）歌は“劇団”なの」と言っていたのが面白かった。

２５年もたってから事情を知って、大野さんの歌い方に自分も納得、というね。

森永氏はジミー・ペイジからの影響が大きくて、それもあってかジャンルにも割と柔軟で、サザン・ロックやドゥービー・ブラザーズ、カントリーのギターなどに興味があり、当時日本では流行りではなかったが取り入れていたそう。確かにそこが他の日本のロック・バンドにはない、パッセンジャーズの個性になっていたと思います。



このところ、瀬川昌治、マイケル・チミノ、アッバス・キアロスタミなど著名な映画監督が次々と亡くなり、寂しいなぁという気分にもなりましたが、特にマイケル・チミノは私も大好きな監督で、まだ７７歳（大御所映画監督ならまだ十分現役ばりばりでいける年齢）だし、いつか復帰して、一気に名誉回復となるような傑作を作ってくれるのではないかと、待っていた存在でしたので、非常に残念です。日本では例によってある種の迎合操作により、マイケル・チミノの評価は下がっていますので、生きているうちにそんな傾向が引っ繰り返るようなことになればいいと思っていたのですが、やっぱり間に合いませんでした。

長編が７本しかないんですよね。「心の指紋」（９６）（大好きな映画です）が最後の長編作品となってしまいました。

Michael Cimino, 'Deer Hunter' director, dead at 77
Michael Cimino、1939年2月3日 - 2016年7月2日



　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　こぶしファクトリー 『バッチ来い青春！』

こぶしファクトリー　７月２７日発売の新曲「サンバ！こぶしジャネイロ／バッチ来い青春！／オラはにんきもの」のうち、「バッチ来い青春！」のMVが解禁となりました。

なぜなのかはわかりませんが、レトロマイク（ガイコツマイク）を野球場で使って歌うという、球場に来てまでジェ－ムス・ブラウンが忘れられないのでしょうか？　マイクの持ち方までそうなってるし。

「１００年後も色褪せない」という歌詞がじーんと沁みる。（２回も出て来んだよね、この歌詞）
最近は井上れいれい（玲音）さんの歌唱力の確かさに注目しています。良いです。

「サンバ！こぶしジャネイロ／バッチ来い青春！／オラはにんきもの」　７月２７日発売


７月　７日　GNOにBuono！
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Girls Night Out#24】新企画、Buono!トーク、小川・和田in高尾山、田中と岡田でローストビーフ 他


時々突き抜けちゃうぐらいの時がある和田さこ（桜子）の美少女感。　　　　　　　　　好きなのはパンクとロカビリ－と答えたくろっき（黒木料理長）。



６月１５日　【ハロ！ステ#173】

　↑ Click

最近のワン・ショットはこちら。って、ちょっと前のになっちゃうんですけど、６月の「ハロ！ステ」の映像でハロプロ研修生見てたら、何か多部ちゃんに似た感じの子がいたんですけど．．．　「えっ」て。

この研修生の新曲「Hello！まっさらの自分」は、いつCD化していただけるのでしょうか。



　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑　Click　Johnny Burnette Trio-Train Kept A Rollin' （1956)

そうだよなぁ。考えてみればヤードバーズまでに１０年掛かっちゃってんじゃん。

既にけっこう隔たってる。　ジョニー・バーネットまで戻らないと気付かないことがいっぱいある！




２０１６年　７月　２日
幸福の調子

「ミュージック・マガジン」誌７月号で「９０年代の邦楽アルバム・ベスト１００」というのをやっていたので、１００位まで目を通してみたのですが、自分がちゃんと聴いたアルバムがその中に１４枚も入っていて、そんなに選者の人たちと共通してる部分あったかと、意外には感じたのですが、まあマガジン誌はもう３５年ぐらい読み続けてはいるので、そりゃ影響受けてないわけないわなと認めざるを得ないし、眺めりゃ実際、これはミュージック・マガジン誌らしいベスト１００だなと思いましたわ。

私が聴いてたアルバムは以下の１４枚

２０位　竹村延和　「こどもと魔法」
２５位　羅針盤　「らご」
２７位　フリッパーズ・ギター　「カメラ・トーク」
２８位　ヤン富田　「MUSIC FOR ASTRO AGE」
２９位　ドゥーピーズ　「ドゥーピータイム」
３０位　小島麻由美　「セシルのブルース」
３８位　ピチカート・ファイヴ　「月面軟着陸」
４２位　ピチカート・ファイヴ　「女性上位時代」
５４位　ムーン・ライダーズ　「最後の晩餐」
６５位　小川美潮　「４　ｔｏ　３」
６８位　カーネーション　「Ｅｄｏ Ｒｉｖｅｒ」
８０位　雷蔵　「雷蔵参上」
９１位　鈴木慶一　「ＳＵＺＵＫＩ白書」
９９位　コンポステラ　「歩く人」
でも、逆に言えば、他の８６枚はろくすっぽ聴いてない、ということでもある。
それからムーン・ライダーズとコンポステラは自分なら他のアルバムを選びます。
想い出波止場は１００に入っていない「Vuoy」（１９９７）しか聴いていない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高橋ひろ 「君じゃなけりゃ意味ないね」 （１９９３）

９０年代の邦楽アルバムというので、ふいに頭に浮かんできたのがこのアルバム。

何故９０年代というキーワードに引っ掛かったかというと、高橋ひろという人が、例えば高野　寛のような８０年代らしいアプローチ（テクノやニュー・ウェイヴを通過）とも違うし、山下達郎や大滝詠一以降として９０年代型のビーチ・ボーイズを持ち込んだという気がして当時非常に新鮮だった記憶があるから。

ピチカート・ファイヴの小西康陽が雑誌「POP IND'S」でたぶん８９年頃にフェイヴァリット・アルバムでビーチ・ボーイズの「Ｓｕｎｆｌｏｗｅｒ」を挙げたのが“衝撃”としてあったと思うのですが、ビーチ・ボーイズの「Ｓｕｎｆｌｏｗｅｒ」を挙げるというのは、率直に言えば、山下達郎では“有り得なかった”ことだと思います。

それが良いか悪いかはいろいろ意見はあるでしょうが、ある種のビーチ・ボーイズのイメージというのは、悪く言えば山下達郎のような人が「ペット・サウンズ」を隠蔽してきた（暴言承知で強めに書きました）状況下で出来上がってきたのを、「ペットサウンズ」ありきの６０年代末から７０年代初期のビーチ・ボーイズに対する解釈を入れて来たのが高橋ひろのデビュー・アルバムだったと思います。

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　高橋ひろ 「いつも上機嫌」 (1993)

ベスト１００に選ばれていたアルバム以外で、私が思い浮かべたアルバムは、他にはこういうのあたりですかね。

チエコ・ビューティー　「BEAUTY'S ROCK STEADY」（１９９２）
こなかりゆ　「A Funny Egg」（１９９７）（ただし、これはミニ・アルバムです）
Ram Jam World　「3.rough and ready」（１９９７）
Noodles　「スローコースター」（１９９２）
こだま和文　「QUIET REGGAE」（１９９２）
浜田真理子　「ｍａｒｉｋｏ」（１９９９）
高橋幸宏　「Lifetime,Happy Time 幸福の調子」（１９９２）
ＳＭＩＬＥ　「SMILE-GO-ROUND」（１９９５）
原田知世　「a day of my life」（１９９９）
上原さくら　「Flower Soul」（１９９７）
福間未紗 「Darkness and Snow」（１９９９）
ザ・パッセンジャーズ　「ＥＸＩＴ」（１９９０）
Ｅｒｉ　「Ｏｎｌｙ」（１９９７）
ＫＯＴＯＮＥ　「ＤＡＹＴＯＯ」（１９９６）
華原朋美　「LOVE BRACE」（１９９６）
ルーマニアモンテビデオ　「rumaniamania」（１９９９）


６月２８日　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/kumai-yurina-blog/entry-12175399107.html


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


７月1日　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/shimizu--saki/entry-12176301284.html

べりきゅ〜！

Hello!Project KIDSオーディション合格から１４年が経過。　１５年めに入ったそうです。

それでも最年長の梅田えりかさんがやっと２５歳になったところです。　ベリキューは奇跡。



７月２日　　https://twitter.com/crimezanmai
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://www.cinemavera.com/preview.php

このラインナップで企画出来るって凄い。

上映できる場所があることもすごいけど、そもそも選定出来る人が、どいだけ映画見まくったらこんなセレクションになるのか？と思うよ。

「ひかげの娘」松林宗恵
「四季の愛欲」中平　康
「女ばかりの夜」田中絹代
「女番外地　鎖の牝犬」村山新治
「いとはん物語」伊藤大輔
「甘い汗」豊田四郎
「その場所に女ありて」鈴木英夫
「丼地」久松静児
「逆光線」古川卓己
「わが闘争」中村　登
「西鶴一代女」溝口健二
「何が彼女をそうさせたか」鈴木重吉
「人間に賭けるな」前田満州夫
「孤独の賭け」村山新治
「マダム」阿部　豊
「結婚相談」中平　康
「花影」川島雄三
「けものみち」須川栄三
（作品選定強力　遠藤倫子さん、のむみちさん）



２０１６年　６月２６日
ユーロ２０１６　ポルトガル勝ちました　（１－０　クロアチア）　レナト・サンチェス １８歳　新星来ました！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　Shye Ben Tzur, Jonny Greenwood and The Rajasthan Express 「junun」(2015)

イスラエル出身でインドにも滞在し、両国をまたにかけ活動するシャイ・ベンツルとインドの演奏グループ：ラジャスタン・エクスプレス、Radioheadのジョニー・グリーンウッドがコラボしたアルバム「JUNUN」は、コラボによって全く別の音楽を作り出すというよりは、おそらくシャイ・ベンツルの音楽にジョニー・グリーンウッドが寄り添う形でアイデアを付加したものだと思う。

一言で言えば、無理がない。

むしろ、化学反応で突然変異を作ろうという野心が無いゆえに見事な融合が成されている。Radioheadやジョニー・グリーンウッドの中にあるRockの要素がベンツルの描く音楽（作曲）に馴染むという方向を取る。

結果としてこの音楽は恐らく両者にとって芯からのブレが無い。私は非常にRadiohead的だとも感じました。

独特のグルーヴ感、私は中東の音楽に殆ど知識が無いので自分の知っている頓珍漢なところから引っ張り出してくるならばキング・サニー・アデがやっていたジュジュ・ミュージックのような音色を持った反復のリズムがジョニー・グリーンウッドのエレクトロニクス等を混ぜ込んだアレンジで明らかにRockとして成立しているところに感じるものがありました。

コラボとしてはシンプルだと思うのです。ジョニー・グリーンウッドもあくまでも自分の流儀でギターを弾くが、どこまでやっていいのか？というところはベンツルの音楽を壊さない上で、引き算の発想で抑えていると思う。つまりベンツルの音楽を“素材”と考えるような発想はしていないということだ。

　　https://www.youtube.com/watch?v=M5tLoceVlZU



６月２４日　うげっ！　小西康陽×鴨宮　諒　対談

『フリースタイル32 　60年代ポップ少年』

でも、やっぱりマニアなんだなぁ、この時代の人達って、と思う。鴨宮氏からスージー＆ザ・バンシーズとディジー・ガレスピー featuring チャノ・ポゾとかの名前が出てくるとか（チャノ・ポゾって、私、知りません）。

結局、成り立ちに興味を持って、過去へ旅しちゃうんだな。

　
MANNA 「blue in green」 (1992)



　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Henry Mancini 「The Classic Soundtrack Collection」

ヘンリー・マンシーニ「ナタリーの朝　オリジナル・サウンド・トラック」はCD化されていないと思っていたのですが、見つけました。

上の写真にあるBOX SETにのみ、収録されているんですよ。まさかまさかで、こんなところにひっそりと出ているとは。何でこんなことになっているのかわかりませんが、買うしかないでしょう！

しかもこのBOXはCD９枚組。アルバム１８枚分が入ってるんです。

収録作品は以下の通り。

『ピンク・パンサー』
『ピンク・パンサー2』
『ティファニーで朝食を』
『シャレード』
『ハタリ!』
『オクラホマ巨人』
『地上最大の脱出作戦』
『ハイ・タイム』
『追跡』
『暁の出撃』
『ピーター・ガン(TVドラマ)』
『料理長殿、ご用心』
『いつも2人で』
『アラベスク』
『グレートレース』
『ナタリーの朝』
『パーティー』
『時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日』

実際のところ、ヘンリー・マンシーニの代表作が殆ど入手出来てしまう。お勧めです。

　出来れば映画のDVD化もお願いしたいです。
↑ Click　「Me、Natalie」より「Free!」 (1969)



　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　プッチモニV 「ピラッ！乙女の願い」 (2009)

歌とは何だ？歌手とは何だ？と考えた時に、　　　中島早貴。なっきぃですよ。

どこで歌っても、誰と歌っても機能する、というか、絶対誰とも被らない領域にいる歌手なんです。

唯我独尊でありながら、ところが誰とでも合ってしまう。　私が思う歌手とは、こういう人です（夏焼　雅さんしかり）。

℃-uteでもガーディアンズ４でもDIY♡でもＨＩ－ＦＩＮでも、なくてはならない貴重なパートとなっているのですが、とりわけプッチモニＶの取り合わせ、相性というのは突出したものがあると思います。

真野恵里菜、中島早貴、萩原　舞。　通常、考えられない布陣です！　おそらくハロプロ！でしか発想できない組合せでしょうし、何も考えずに、ではなくて、ハロプロ！だから、考えたうえでのこの組合せであることは間違いありません。　最強です。

このユニットもかなりレアな状態でしか作品が残っていません。「最高」がどこに転がっているかわからない、いや、あらゆるところに転がっているのがハロプロ！です。

中島早貴がハロプロ！の発掘した最高レベルの歌手の一人であるのは確実です。

「プッチベスト10」 (2009)



ところで、カントリー・ガールズの「ＶＩＶＡ！　薔薇色の人生」が名曲過ぎるんですけども、このグループの楽曲クオリティの高さはどこまで天井知らずなのでしょうか？　たぶん年内中にガールズとしてのファースト・アルバムは発売されるのではないかと思うのですが、既に未ＣＤ化の新曲も４曲披露されており、その名曲率の高さからして、本年度のアルバムＢＥＳＴ１は決定したも同然です。

おそらくカントリー・ガールズの特色は、元々のオールディーズ・ポップスをベースにしながら、それを解釈してきた日本の和製ポップスの歴史を折り込んでいるところで、そこが従来のオールディーズ・リバイバルと決定的に違う。実際のところやってることはビル・フリゼルやジャド・フェアーのモスキートに近いと思います。まあ何しろ基本的にはロックン・ロールになっていると思う。

「ＶＩＶＡ！　薔薇色の人生」なんて信じ難いほどの遺産の情報量を扱いながら、シンプルにポップ・ミュージックに構築しつつロックン・ロールでもあるというとんでもない曲になってしまっていると思います。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　飯田久彦 「悲しき街角」　　1996

私の中でのロックンロールの概念に大きな転換をもたらした衝撃がこの飯田久彦のＴＶ番組出演でした。

当時、リアルタイムでこの番組を見て、「あっ、これでもロックンロールって成立してるじゃん！」ということに自分が気付いたというのが驚きでした。　飯田久彦は長らく音楽の制作側（当時、ビクター音楽産業のディレクター、プロデューサーなど）に携わっていて、９６年のＴＶ番組出演で歌ったのは、歌手を止めて以降、初めてというぐらいに珍しい事だった筈です（その後はオールディーズのイベントなどに出るようになりましたが）。

これがあったので、さらに２１世紀に入ってから坂本　九をロックンロールとして認識する動きが出た（８０年頃では考えられない概念でした。パラダイスキングを知ってる世代は５０歳、６０歳になってまでロックンロールを聴くような大人は少ない年代だった筈で、坂本　九→ロックンロールという概念は７０年代以降で一端途切れていたと考えられます）時も、自分は自然に理解できました。

それまで、例えば私は、９０年代ぐらいにブライアン・ウィルソンらに焦点を当てたＴＶ番組（勿論ソースは海外制作）でライチャス・ブラザーズのビル・メドレーだったかが、自分たちはロックンロールなので．．．と言った場面があって、「ん？　ライチャス・ブラザーズがロックンロール？　まじで言ってるのか？」ぐらいに思っていたのですが、今や、ものすごく腑に落ちる、という感じです。


デル・シャノンのカバー 「悲しき街角(Runaways)」 (1961)　デル・シャノンもロックンロールとしての再認識があったのは２１世紀に入ってからだと思う




２０１６年　６月１９日
Ｄｉｓ is POP

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Eagulls　「Ullages」 (2016)

イギリスのバンドでちょっと良いのを見つけました。Eagulls（イゴールズ）という２０１４年にはデビュー・アルバムを出していたみたいですが、今年に入ってセカンド・アルバム「Ullages」が出まして、私はこのセカンド・アルバムで初めて知りました。Leeds出身のバンドです。そう、MekonsやGang of Fourと同じですね。ま、関係ありませんが。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click 　Eagulls - "Possessed" 1/31/14 David Letterman

　https://www.youtube.com/watch?v=OXgf5FJfKBw

ニュー・オーダーにおけるピーター・フックのBassの“過剰”が、このバンドにも違った音でですがうねってるのを感じますね。で、ダブ処理風に入ってくるじゃないですか。こういうファクトリーの系譜と言える無機質なサウンドで久々にオリジナリティを持ったバンドだという気がします。　クールなイギリス流のファンクネスが心地よいです。

「Eagulls」 (2014)



６月１９日　　チョビンに新しい仲間ができました

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://www.instagram.com/p/BG1Y75mBjx0/

千奈美っぽさがあふれかえってんな　（千奈美は完全なるPOPマエストロだと思う）




つばきファクトリー 「つばきファクトリー SOUND+VISION Vol.1」 (2016)

あと、つばきファクトリーのミニ・アルバムが大傑作であることまでは判明しているのですが、もう少し、確認したいことがあるので、それがわかってから何か書いてみたいと思います。

たぶんヴォーカル・グループとしては現在のハロプロの中ではNo．１の声を持っていると思う。
「１７才」が全く予想外に素晴らしくて、ヤバイってなって、まいりました。



２０１６年　６月１８日
ジョージ・マーティンーサディスティック・ミカ・バンド－オフコースーRCサクセション

６月１３日　　ジャミラが好きな相川茉穂さん（アンジュルム）
　　　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/mugigohanlk
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　あいあい（相川茉穂さん）「ウルトラマンが一番いい人みたいな、正義っていう考え方はまず間違っていると思っていて、、、」
　　　　　　　　　　　　　　　佐々木莉佳子・竹内朱莉・相川茉穂　ラジオ日本 「アンジュルムステーション1422」（第177回）

ゴモラが二体？


６月１５日
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/sugaya-risako-blog/entry-12170929255.html

この時が来るのが、ここまで嬉しいとは思っていませんでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６月１５日　　　https://twitter.com/kanonfukuda

まろは、やっぱり天才だな！って思うフレーズが時々出ますね。



　「インサイド・マン 原子力潜水艦の標的」 トム・クレッグ監督　１９８４年　

知らない間にトム・クレッグ監督の傑作！「謀殺の標的」がタイトルを変えてDVD発売されてるじゃありませんかー。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　



６月１７日　斉藤瞳（exメロン記念日）さんと、アンジュルム、こぶしファクトリー選抜
http://personarity.fmniigata.com/hitomisaito.php?itemid=16683

　　　　　　　　　　　

斉藤さんが地元新潟でラジオやるようになってから、ハロー！のメンバーが行く機会が増えてます。
こういうのもちょっとした歴史。
こぶしはBerryz工房とメロン記念日の曲をLiveでめっちゃ歌ってる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　メロン記念日×THE COLLECTORS 　「青春・オン・ザ・ロード」 (2009)

今でいう「初恋サイダー」のように。いつかはアイドル曲としてアンセム化するんじゃないかと夢見た曲。
これはハロー！では歌えるんだったっけ？



最近、チェックするラジオ番組が増えました。

CBCラジオ『まりあん♥LOVEりんですっ♥』　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　TBSラジオ「伊集院光とらじおと」　木曜日

ま、「伊集院とらじおと」木曜日を聴いてるのは時々ですけどね。（時々柴田理恵さんの代わりに嗣永桃子さんがピンチヒッターで出るようになったから。これは伊集院のリクエストだったみたいですけど）



『レコード・コレクターズ 2016年 07 月号』 （（株）ミュージックマガジン）

『レコード・コレクターズ』誌の７月号はビーチ・ボーイズの特集で、それはそれで面白かったんですが、亀渕昭信氏と萩原健太氏の対談で６０年代から現在までに至るビーチ・ボーイズの評価の変遷を時間軸的にリアルタイムを知る人で辿ることが出来ることの意義は大きいなと思いつつ、今回のBEST１００が「やっぱり、これは今の感覚で選ばれていると思うよ」（亀渕）と言われても、選定者２５人で１９７０年生まれが一番若いってほどで軒並み５０歳以上というこのアンケート結果でいいのか？と疑問も沸かないではないですが、もう一つ、ポール・マッカートニーを高く評価する軸を近年、ビーチ・ボーイズに絡めてくるケースが多く、しかもポップスのマエストロとしてというよりは、ポールもキリング・ジョークのユースと実験的なアルバムを制作している背景などもあってか、エクスペリメンタル・ミュージックとしての面もふまえてポール・マッカートニー、ブライアン・ウィルソンを語る流れがあるような気がするのが今回も出てきていて気になります。

“（実験的な面もそなえた）ポール・マッカートニーとブライアン・ウィルソンの比較”という考察にとらわれて、結局６０年代末から７０年代のビーチ・ボーイズの作品（いわゆるブライアン以外のメンバーが主導をとることもあった時期）が、ビーチ・ボーイズの本筋ではなく違和感がある、ということであまり言及しないという、昔ながらの“元の木阿弥”みたいなことになっている気がしました。

ポール・マッカートニーを高く評価するって、９０年代“MONDO”評価の時代にけっこうワールド・スタンダードの鈴木惣一郎氏が唱えたのがきっかけで、あちこちから声が上がるような現象が起きた印象を私は個人的に持っているのですが(勿論それは世界的趨勢でもあったのですが）、それがビーチ・ボーイズと絡めて語られるようになる方向へ集中していくのは何か違うのではないか？と思います。


それよりも７月号は凄い記事が載っていて、ジョージ・マーティン追悼ということで、東芝、ファンハウスなどで沢山の有名アーティストを送り出してきた新田和長氏（株式会社ドリーミュージック 取締役 エグゼクティブプロデューサー / 元日本レコード協会副会長）のインタビューが刺激的でした。

ある意味、この人を共通項にして、ジョージ・マーティンと赤い鳥、オフ・コース、サディスティック・ミカ・バンド、RCサクセションがつながってしまったわけです。

有名な方でしょうから、業界では常識のようなことかもしれませんが、申し訳なくも私は初めて知ることばかりで、驚愕です。

新田和長氏は、元々はカレッジ・フォークの有名グループであるリガニーズのメンバーだった人ですが、あの頃のカレッジ・フォークの人ってやはり皆つながっているというのがあって、森山良子、モダン・フォーク・フェローズ（景山民夫が在籍していたグループ）、フォーク・クルセダーズ、フォー・セインツなどが常に交友がある。ここで都倉俊一が在籍するザ・パニックメンというグループも登場します。（都倉俊一のファースト・ソロ・アルバムを新田氏がプロデュースしている）


リガニーズ 「海は恋してる」 （1968）　　　　　　　　新田和長さん　　　　　　　　　　　　　ザ・パニック・メン 「想い出の小径」 （1968　都倉氏（左端））

新田氏のことが知りたくなったので調べたらこんなインタビュー記事を見つけました。
「レコード・コレクターズ」の記事と続けて読んだら、内容が濃すぎて凄いもの見つけた、という気分になりました。

　http://www.musicman-net.com/relay/90.html

　http://blog.mora.jp/2015/12/04/memories11.html

新田氏は大学卒業後、東芝に入りプロデュース業に携わり、ジョージ・マーティンに弟子入り志願。何度も断られた後、認めてもらい、相談したりするようになります。そうした活動の中で、加藤和彦や村井邦彦とのつながりも出来、サディスティック・ミカ・バンドがクリス・トーマスにプロデュース依頼する際には、加藤、高中正義、高橋幸宏と４人でロンドンに行っています。オフ・コースと赤い鳥は、デビューのきっかけとなったコンテストの時に、オフ・コースと契約（ジョニー・ソマーズとビートルズの曲を演奏したらしい）。赤い鳥は村井邦彦氏と契約するが、後に村井氏の計らいでレーベル移籍によりこちらも新田氏の傘下に入って「竹田の子守唄」をヒットさせる。そして、別のコンテストではRCサクセションを発掘。RCサクセションは「泥だらけの海」、「宝くじは買わない」、「ぼくの好きな先生」の３曲をやったという。

サディスティック・ミカ・バンドとオフ・コースとRCサクセションを結びつけるって、感覚としては違和感あるじゃないですか。でもある部分、濃いつながりがあるというのは今までいろいろな本や記事を読んで感じるところはあったわけです。そこはでも加藤和彦がキー・パーソンなんだろうなと思っていたし、必ずしも音楽的に結びついているわけではないという考えでもいました。

クリス・トーマスと新田和長氏

オフ・コース 「おさらば」 （1972）
（ビーチ・ボーイズ「グッド・ヴァイブレーションズ」をヒントにしたという！！） 　なっ、なるほど！

しかし、今回、新田氏のインタビューを読むことでジョージ・マーティン（ビートルズ）でつながる部分が出て来たのです。新田氏は実際ジョージ・マーティンからのアドバイスや、新田氏自身がジョージ・マーティンから受けている影響を、これらのグループの録音に反映させてもいる。音楽的につながるキーパーソンがわかったというのは非常に大きいです。

リガニーズの人から、こうなっていくのかぁと、６０年代末から７０年代前半頃の日本の音楽がうねりながら変化していく様に思いを馳せてしまいました。

面白かったです！



２０１６年　６月１０日
モベキマスってなに？？

６月８日　https://twitter.com/kentarotakahash?lang=ja

　　　　　　　　　　　　

私も自分の中で大きかったのはビル・フリゼールです。私はNakid Cityと並行する形でフリゼールのアルバムを聴くようになりましたが、最初に聴いたのは「Lookout for Hope」(1987)だったと思います。

ただ大きかったのは89年の「Before We Were Born」でアート・リンゼイが参加したこと。（アートとピーター・シェアラーのアンビシャス・ラヴァーズでの参加だった）

元から私はフリゼールを“変態(＝ヘンタイ)”（ECMとNakid Cityの間を往還できる奇天烈なギター・プレイがおかしくて仕方なかった）というキーワードで考えていたのですが、アート・リンゼイが加わったことで最早、完全に“このグループ”という感触が身についた。相当おかしい人だと思いました。

John Zone 「Nakid City」 (1990)　　 Bill Frisell 「Where In The World?」 (1991)

その後、傑作「Is That You?」(1990)を発表しますが、ここでもウェイン・ホーヴィッツの参加というエポックがありました。ウェイン・ホーヴィッツもNakid Cityのメンバーであり、ソロ・アルバムでは85年に「This New Generation」を発表していたが、日本ではNakid Cityからの流れでフリゼールと同じく90年以降のタイミングで国内盤が出ました。サウンド自体はエレクトロニクスを多用する音でしたが、インダストリアルな肌合いの中に民俗音楽的なアプローチが混在する奇妙な音楽であり、フリゼールがルーツ音楽やアメリカーナの方向へ関心を動かしていった流れに影響を与えていたと思います。

Wayne Horvitz 「This New Generation」 (1985)　 Bill Frisell 「This　Land」 (1994)

私がこの傾向に対して興味を持ったのは、アメリカのロックンロール、ブルース、JAZZなどの起源をさらに遡ろうとする意図と同時に非常にそれが“変態”的な嗜好性を持っていたことに重要なポイントがあります。

自分の場合はあまりアカデミックに音楽のルーツを探ることには好奇心を注ぐことはなく、現在の眼から遠い過去の音楽に思いを馳せることにようメタモルフォーゼのような異常な音楽が生み出されることが面白かったのだと思います。

ビル・フリーゼルはそうして91年に「Where in the World?」を出し、徐々にカントリーやブルースの領域にも“捩じ曲がった触手”を伸ばし始めます。

それまではルーツ音楽とかアメリカーナという言葉を用いた時に思い起こすアーティストは、例えばザ・バンドであるとかライ・クーダーのような存在だったと思います。これもある意味アカデミックに研究する音楽ではなくて、非常にオルタナティヴに変形（変態）していく音楽だったわけですが、実はあまり好きではありませんでした（ライ・クーダーは気になるところもあったのですが、ザ・バンドはよくわからなかった。今でも好きではない）。

ただ、近年になって、私は自分がライ・クーダーをわかるようになってきた、のではなく、ライ・クーダーがビル・フリゼールらがやってきたことの影響なども受けながら変わってきたのではないかと思っており、近年のライ・クーダーの作品はよく聴いています。普通に一般的な“通り”としては、明らかにライ・クーダーの方が大御所であり、パイオニアであり先行するリーダーで、ビル・フリゼールの方が弟子筋みたいな位置づけになると思いますが、私はやっぱり、パンク/ニュー・ウェイヴ以降の発想を通過してきたNakid City以降の流れが、現在の“変態的なアメリカーナ”の面白さを形作ってきたのであり、ライ・クーダーもその影響無しには、現在には到達していなかったのではないかと思います。

今回、ポール・サイモンの新譜が話題を呼ぶとともに、今のアメリカの先鋭的なミュージシャンなどが最新技術の音を駆使しながら１９世紀にまで遡る音楽のルーツも視野に入れつつ、大きなアメリカーナ的発想に向かっている傾向があるのがクローズ・アップされてきている気がします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ポール・サイモン 「STRANGER TO STRANGER」 (2016)　 　　　　ライ・クーダー 「アイ・フラットヘッド」 （2008）

ポール・サイモンはもとより、昔からこのような発想に近い位置で作品を作り続けて来た人で、先駆者ですが、私は実はサイモン＆ガーファンクル時代も含めて、ポール・サイモンを聴いたことが限りなくゼロに近いくらいに無い。サイモン＆ガーファンクルさえアルバム１枚を手にしたことすらないのです（曲をパラパラとラジオで聴いただけ）。

ですが、高橋健太郎氏の文を読んで、興味が沸いてきて、聴いてみようということになりました。

http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/11244

気になったのは、今度の新譜「STRANGER TO STRANGER」の制作の発端にハリー・バーチの名前が出て来たところです。私は、詳しくはないのですが、ハリー・バーチといえば聞き覚えがある。以前に読んだ『アメリカ実験音楽は民族音楽だった―9人の魂の冒険者たち』に名前があったからです。

柿沼敏江 『アメリカ実験音楽は民族音楽だった―9人の魂の冒険者たち』 フィルムアート社 (2005/01)

この本は出会うべくして出会ったというか、こういう本を待っていた時に出て来た本でした。実験音楽と民族音楽という一見相容れない、反語に等しいぐらいの言葉がイコールでつながるのを意識したのは、私の場合、本より先。　ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』以後のアルバムに出会ったのがきっかけです。これも９０年代のことになると思います。以前にも何度か書いてきましたが、７０年代後半から洋楽を聴きだした人間からすると、ビーチ・ボーイズの６０年代後半から７０年代前半のアルバムは容易に手に入らない代物である上に、一般的にメディアに話題として上ってこない、無視及び抹殺されたアルバムでした。８０年代あたりには、これらのアルバムは聴くことが出来ない状態だったのですが、９０年代以降に再発が始まります。またもう一つの流れとして“MONDO”というムーブメントのようなものがあり、日本でも本が出ました。このMONDOというのが実験音楽とヘンタイ音楽と民族音楽を結びつけたのです。そして、その性格を色濃く持っていたのが、ビーチ・ボーイズの７０年前後期のアルバムでした。

The Beach Boys 「Friends」 (1968) Charles Ives 「Set of Pieces」

個人的にはその後、ジム・オルークがチャールズ・アイヴズを難しい現代音楽としてではなく、フォスターやガーシュインを語るのと同じようなポピュラー・ミュージックとして解釈する楽しみ方を語っている文章などを目にしたことも影響が大きく、それらによってヴァン・ダイク・パークスの解釈も自分の中で変わってしまったのです。こうした経緯から、私にとってはアメリカーナというのは、ビーチ・ボーイズを外せないという考えとともに、アメリカの実験音楽は民族音楽であるという発想とモンド、変態（ヘンタイ）の感覚が結びついています。はたして。ポール・サイモンはどうなのか？という興味が膨らんでいったのでした。

ポール・サイモンの新譜を聴いて。自分としてはまだ簡単に結論は出ませんが、非常に興味深いサウンドであることは確かです。しばらく聴きこんでみようと思います。（正直、今のところは、ちょっと言い淀んでしまう感想ではあります。　逆にポール・サイモンの音楽には全く淀みが無い。そこがどうなのかな？っていうところが、私がビーチ・ボーイズに見出している部分の有る無しの違いというところなのかなって気がしています）



最近、モベキマスってのがすごく気になってきて、「道重さゆみのモベキマスってなに？？」という過去映像を探してきて見たりしています。

　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　20111006「道重さゆみのモベキマスってなに？？」第1回「和田彩花・福田花音」

２０１１年９月３０日に高橋　愛さんがモーニング娘。を卒業し、モベキマス始動の時点（モベキマスという言葉自体は２０１０年１月の『Hello! Project 2010 WINTER 歌超風月〜モベキマス!〜』で始まっているが、正式なユニットは２０１１年９月、卒業予定の高橋を除く形で発足している）でハロー！プロジェクトは、新垣理沙（１０月で２３歳）、道重さゆみ（２２歳）、田中れいな（２２歳）、真野恵里菜（２０歳）の４人までが２０歳以上。次の清水佐紀が１１月で２０歳になるという状況でした。

そして１0月６日に「道重さゆみのモベキマスってなに？？」が始まっており（全８回）、１１月１６日にシングル「ブスにならない哲学」を発売。１１月２３日に読売ランドにてLiveが開催されています。

この時のハロプロ・リーダーは新垣里沙で、道重さゆみはTVでモーニング娘。のスポークスマン的役割で存在が大きくなっていましたが、嫌われキャラから変化が出てくるエポック的な番組とも言える「いきなり黄金伝説　１ヶ月１万円生活」は１１月１７日の放送から始まっています。（「黄金伝説」の収録は、高橋　愛の卒業コンサートを挟む９〜１０月あたりに行われたと思われます）

道重が「モベキマスってなに？？」の番組内（何回目かは忘れましたが）で、モベキマスに対して、何でこの時期なの？とやや憤慨気味に話していたのですが、この時期はハロー！が大きく変わる激動のさ中で、実際のところ動きにくい状況にあった（モーニング娘。には、高橋　愛卒業と同時のタイミングで９月２９日に１０期の４人が加入したばかり。スマイレージは８月にサブ・メンバー加入５人が発表。小川紗季が８月末に卒業し、９月にはサブ・メンバーから一人が離脱。１０月にはサブ４人の正式メンバー入りと、前田憂佳の年末での卒業が発表された）。

ちょっと混乱したような状況の中で、若いメンバーが一気に増えるのと、ベリキュー、モー娘６期（この二つはほぼ同期）がいよいよハロー！の一番上に立つ時期を迎えていたわけです。

ここで道重さゆみが冠番組（ハロプロ内の、ではありますが）を持って、ハロー！のメンバーと次々顔合わせする趣向もこの時期に非常に意味があったと思うし、ももちが「道重さん、よく知ってますね」と驚いていたように、ハロー！の中で一番メンバーの情報を持っているのは間違いなく道重さゆみだったのだろうと思います。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　↑ Click 　ハロー！プロジェクト モベキマス 『ブスにならない哲学』 (Group Lip Ver.)



２０１６年　６月　５日
音階⇒パーカッション

Broadcastがジュールズ・ホランドの番組に出演している映像を見つけました。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click BROADCAST - Come On Let's Go - Live Jools Holland BBC 2000

そういえば、Maison book girlって、Broadcastをちょっと想起させるところがあるなと思っていて、しばらくBroadcastの曲をいろいろ聴いていたのですが、思っていたほど似てはいませんでした。

ただ、パーカッシヴな音をウォール・オブ・サウンド的に扱うBroadcastのサウンド・アプローチとMaison book girlはやっぱり通じるものはあるような気がします。Broadcastはかなりフィル・スペクター及び６０年代のポップ・ミュージックをモチーフにもしているので、そこはMaison book girlには殆ど感じられませんが、メロディの組み方だけみると、共通するところもあるんじゃないか？

「Come On Let's Go」を聴きながら、そんなことを思いました。

　　　　　　　　　　　 Maison book girl 「summer continue」 (2016)
Stereolab 「Cobra And Phases Group Play Voltage In The Milky Night」 (1999)

その後、まてよ、Maison book ｇｉｒｌの音にやっぱり記憶がある。そう思って思い出していたら、ステレオラブの「Ｆｕｓｅｓ」が浮かんできました。そうだ、これだ！と。

ま、しかし、だからどうだ？ということはないのです。Maison book girlのオリジナリティは際立ったものがあり、似てる似てないとかいう話をことさらあげつらうつもりはありません。

https://www.youtube.com/watch?v=rUJhx4rz9k0

それでもステレオラブとも音楽的に通じるものがあるのも十分考えられるのではないでしょうか？

音階をパーカッシヴ的に構成するというか、音階をパーカッションとして解釈する？というようなメタな変換の試み。

今やBroadcastもステレオラブも活動としては停止に近い状況に対して、イギリスでもアメリカでもフォロワーはいないと思われるし、日本でおそらくBroadcastもステレオラブも知らない（のではないかと思われる）製作者によって、このユニークな試みが連続性を持って進んでいるのは面白いんじゃないかと思います。
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　Maison book girl - こどもの日だもん！@渋谷CLUB QUATTRO Part.3 20160505　

Maison book girlの作曲、アレンジャーはクラシックの素養はあるのですが、英米のポスト・パンク/ニューウェイヴ期の洋楽についてはあまり接していないような発言がどこかのインタビューであった記憶がありますが、どうなんでしょうね？　本当に知らないのかな？　私はちょっとそこが謎なんですけども．．．

Maison book girl / lost AGE



６月２日
【Girls Night Out#19】矢島＆上國料の箱根旅、ノニ、チャオベラ茄子の煮びたし 他

ロケでやっぱり雨を降らせてしまった矢島さん　　　　　　　　　　　　　ノニを飲み過ぎの中西香菜さん（ANGERME）　体からノニの匂いが？

https://www.youtube.com/watch?v=CYdC5njH9Wg　　　　　　　　　相川「中西さん酸っぱいですなんて言えないです」



　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　「Ladies and Gentlemen」 The Bangles

ジャケットを見て６０‘ｓのガールズ・ポップ・コンピレーションかと思ったら、よく見ればバングルスのCD。

以前にも出ている初期レア音源集と同じタイトルのようなので、再発廉価盤？の類いでしょうか。

思わずジャケ買いしてしまいそうです。６月２４日の発売。　Love「Seven & Seven Is」のカヴァー（Live）が入っていますね。




２０１６年　６月　４日
マルクス兄弟など３人　　〜ジェリー・ルイスは入ってるんでしょうか？　入ってないんだろうな〜

今、読んでる本

『ジェネシス 　眩惑のシンフォニック・ロック』　(KAWADE夢ムック 文藝別冊)　 （河出書房新社）

巻頭の岩本晃市郎×片山　伸 対談にあるように、ジェネシスって、一般的にプログレの大御所たちといっしょに名を連ねてはいるのだけど、７０年代においては、日本ではあまり知られていない存在だったのではないかという印象を持っていました。私は洋楽を聴き始めたのがせいぜい７９年からなので、ジェネシスに出会った時は、もう「そして３人が残った」状態で、ピーター・ゲイブリエルはソロとしてむしろ独立した存在としての印象の方が強かった。　だから、その後ある程度過去を遡ったりはしたんですけど、実はジェネシスってよく知らないのです。で、しかも８０年からは世界的に大ヒットしちゃうじゃないですか。そうなると今度はプログレではなくポップ・バンド扱いになっていく。

プログレッシヴ・ロックとしてのジェネシスについては興味があるんです。私にとってのジェネシスって、ほぼライブ・アルバムの「セカンズ・アウト」が全て、というぐらいこのアルバムに集約されてしまっており、スタジオ録音のテイクでは殆ど聴いていないんですね。

自分の中ではジェネシスというと、スティーブ・ハケットの存在が一番大きくなっているのですが、トニー・バンクスも好きで、今ちょっと、最初に出したソロ・アルバム、買おうかどうしようか迷っているのです。聴いたことはあって、けっこうポップだったりはするのですけど、それでもやっぱり気になる。

この本にはトニー・バンクスにも論考した文章など入っているので、それを読んで、参考にしてみようかなと思っています。

ジム・オルークのインタビューが載っているのも気になります。この人はクイーンとかボストンも好きな人で、アメリカのインディー・シーンに居た人にしては、インディー野郎の神経を逆なでするような趣味を吐露して「意外だねー」というような所を突いてくるのですが、ジェネシスもそんな感じですね。ジェネシスに対してどんな考えを持っているのか、読み進むのが楽しみです。

「セカンズ・アウト(眩惑のスーパー・ライヴ) 」 ジェネシス (1977)
私にとってはジェネシスの全てといっていいアルバム。いまだに、聴くたびにそのドラマティックなサウンドの展開に興奮する。

「ア・キュリアス・フィーリング」 トニー・バンクス （1979）
今、買おうか迷っているアルバム。（今年に入ってCD＋DVDのデラックス版の国内盤が出たのです）
好きなのは間違いないのです。でも迷うのは、今一つ、これを好きな自分というのを自分の中で相対化できないんですよ。これを好きと言ってはいけないんじゃないか？と思う自分がいるんです。

「ディフェクター」 スティーヴ・ハケット (1980)
非常に好きなギタリストの一人。今でも精力的に活動していて、むしろ近年になってファンの規模は大きくなっているんじゃないかなと思うほどに人気は高い。　この人の音楽もポップなんです。ポップなんですけどね、The Lodgeとかハットフィールド＆ザ・ノースのポップ性に通じるものがあって、妙に引っ掛かるのです。

このアルバムも学生のころからずっと聴き続けています。　これも今年に入ってCD３枚組のデラックス・エディションが出る予定のようです。


南波一波 『ヒロインたちのうた ~アイドル・ソング作家23組のインタビュー集』 (CDジャーナルムック) (音楽出版社)

今、巷で話題の（まあ、その界隈では）、南波一波さんのインタビュー集です。とにかく、とりあえず、星部ショウさんへのインタビューだけは、買って直ぐ読みました。　あとは、楽しみながらチビチビ読んでいこうかと思っています。　星部ショウは実在した！というので、ちょっとがっかりもしたりね（星部ショウ＝つんく♂　説なんてのもあったので）。でも実在したことで、ハロプロらしさを継承できる才能が新たに存在しているということがわかって、期待が大きくなりましたね。


小林信彦　『古い洋画と新しい邦画と 　本音を申せば』 (文藝春秋)

小林信彦の『週刊文春』連載エッセイ。第１８弾になるそうです。

もう八十も超えて、それでもいまだに大竹まことのラジオ番組に出演したりとか、すごいです。

これもチビチビ読んでいきたい本ですが、相変わらず、狙いどころというか、他人が行かないところを突いてくるあたりがスリリングです。読み始めたところで、ルーベン・マム－リアンをチェックし直しているという文章が出てきて唸りました。こういうのを四十代、五十代とかでやる人はいないのか？と、思ったりもするのですが。


あとは、ハヤカワの文庫で、テッド・コズマトカ 『ボーン・アナリスト』、扶桑社新書の菅野　完 『日本会議の研究』とか読み始めたばっかりですが、とにかく読書のスピードが落ちてきているので、いつになったら読み終わるかなぁーというのが不安です。頑張って読まんとな。



６月２日　新潮社創業120年記念トーク「筒井康隆ワールドの過去・現在・未来」
こういうの、行きたいよなぁ〜

　　　　　　　　　　　https://twitter.com/lakagu_soko
　　　　　　　　　　


　　　　


　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/prse
　　　　　　　　　　

まだ読んでいないので、読んでみます。



今日のOne Shotはこちらで
野村みな美（こぶしファクトリー）さんのｂｌｏｇより、野村さん、一岡伶奈さん、段原瑠々さんです。

　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/kobushi-factory/entry-12167433971.html
　　　　　　　　　　　　　　　



２０１６年　５月　３１日
モーニング娘。’16コンサートツアー春～EMOTION IN MOTION～鈴木香音卒業スペシャル　at 武道館

ズッキらしい笑顔で。　　　卒業おめでとうございます。

二日続けてのハローの卒業コンサート中継。BSスカパー様には感謝しかありません。
ラスト終了を告げる会場アナウンスを待って、お客さんが拍手した後、「かのんサイコー」のコールまで、きっちり放送してくれる姿勢が本当に素晴らしい。結局そういうところだよね。

　　　　　　　　　　　　　　　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000319-oric-ent.view-000
　　　　　　　　　　　　　　　

それにしても、鞘師が抜けたあとの１２人モーニング娘。‘１６が、ほぼふくちゃん（譜久村　聖さん）のフル回転になっていてびっくりしました。　もうほぼほぼ全部、ふくちゃんだったんではないでしょうか。

いや、もうちょっとまーちゃん（佐藤優樹さん）とどぅー（工藤　遥さん）が何とかせんといかんでしょ。
（とか言いながら、自分にとっては、ふくちゃんの出番が多いのは嬉しい限りで、実は何の問題もないのですが）

何か、いろんな意味で雑然としていて、モーニング娘は大変だなぁと思ったりもしたのですが、ある意味、原点回帰的なモーニング娘らしい姿なのかなとも感じました。モーニング娘だけ、やっぱりどこか違うんじゃないかな。


　　　　　　　　https://twitter.com/motomotohide
　　　　　　　

本氏、ベリのラストコンサート以来のハロ参戦だったのですね。




２０１６年　５月　３０日
アンジュルム コンサートツアー 2016春　『九位一体』　～田村芽実卒業スペシャル～　at 武道館

めいめい　出しきってた。すごいことになってました。

到達点の高さをまざまざと見せつけたコンサートでした。
卒業おめでとうございます。

立派な卒業コンサートで後輩を送り出せて、「ほっとした」と言ったあやちょのここまでの苦労は想像するに余りある。
メンバー増員とグループ名の改名を花音と二人で二期の四人に発表した時の映像（あの何ともいえない空気）を思い出しました。
あそこからここまで来たんですね。

　　　　　　　　　　　　　　　

むろたんが最後に「田村さんの歌もダンスも私が受け継ぐ」と宣言したのにびびった。
この恐れを知らぬ感じ。
たぶんこれがあやちょイズムから生まれたアンジュルムの精神なんだろうなと思いました。

あとは、莉佳子がやっぱりサイコーだった。



２０１６年　５月　２９日
タニヤ・ドネリーの新譜が出ています　（まだ未入手）

タニヤ・ドネリーのNew Albumが出ていますね。このところチェックしていなかったので気付かなかったのですが、２０１３年頃から配信でミニ・アルバムを出していたのかな？　今回、これまでのシリーズを集めて一つのアルバムにまとめたみたいです（３枚組！）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Tanya Donelly 「Swan Songs Series」 (2016)

前作のオリジナル・アルバム「This Hungry Life」が２００６年で、その後も誰かとコラボみたいなことはちょこちょこやっていましたが、活動が徐々に縮小されていくような感じで、このまま消えて行っちゃうのかなとか思ってました。　マリア・マッキーやケイトリン・キャリー（元ウィスキー・タウン）、クリスティン・ハーシュなど、才能のあるアーティストが活動を縮小させていくのは残念です。ギリアン・ウェルチも活動は続けていますが、今はパートナーとの従の立場で控えめに活動している感じで、すごくもったいないと思う。

時々はチェックしているつもりでしたが、２０１３年からタニヤ・ドネリーの動向を見失っていたとは、自分の不明にも驚きましたけども、とにかく音楽的に一端のリタイヤがあったわけでもなく、現在まで一線で続けていてくれたことが驚きでもあるし、嬉しかったです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　　Belly - Dusted / Full Moon - Finsbury Park 1993



ギター・サウンドの構築において天才的なミュージシャンです。バンド全体のサウンドとしてVo、ドラムを含めてのギター・サウンドを追及する。最初のスローイング・ミュージズの時点でツイン・ヴォーカルにおけるハーモニーを意識していたのはポップ・ミュージックへの造詣の深さもありますが、ギター・サウンドを構成する音の一部ととらえている発想があったのじゃないかと思っています。姉のクリスティン・ハーシュの方は、本質的にはブルース系の人で、弾き語りで持っていけるようなタイプですが、妹のタニヤは音を構築する人で、この二人の異質な音楽性（勿論、ポスト・パンク/ニューウェイヴ期の音に接している共通性も備えている）を上手く利用し、クリスティンのハスキーな声も音像としてギターの弦の音との融合を考えていた（ある意味、ギターが３本あるぐらいの感覚）。その完成形として「リアル・ラモーナ」という究極のギター・アルバムを作り上げました。

自分のバンドを立ち上げたBeｌｌｙでもメンバーとのハーモニーを絡めたギター・サウンドを追い求めました。

↑ Click 　Throwing Muses - Counting Backwards (1991)
個人的には、ギター・バンド・サウンドの究極の形の一つ。　金字塔となる曲


↑ Click 　The Breeders – Safari (1992)
Ｐｉｘｉｅｓ、スローイング・ミュージズ、パーフェクト・ディザスターズのメンバーからなるスーパー・バンド。
ただし、タニヤ・ドネリーは自身のバンドを立ち上げる為にデビュー・アルバムにて脱退。ブリーダーズはその後、大ブレイクした。


↑ Click 　Belly - Super-Connected (1995)
マリア・マッキーやスローイング・ミュージズらの後にアラニス・モリセットなんかが出てくるわけですが、私はこういうのを“インディー・シーンを吸い上げてメジャー・シーンに出てくる構図”と考えています。まあアラニス・モリセットとかに恨みがあるわけじゃありませんが、その音楽を代表するのは誰だ？っちゅう時に挙がってくる名前が、間違ってるなと思うことは、ちょくちょくあります。


↑ Click 　Tanya Donelly - Heart of Gold (2007)
ニール・ヤングのカヴァーです。聴いた時に実にタニヤ・ドネリーらしい厚みだと思いました。アレンジとしてはポップなのですが、甘さに止まるかというとそういうことはなくて、淡々とした奥行きが出るというオリジナルな解釈になっていると思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　

バンドを解散し、ソロになって徐々にシンプルにソング・ライティングに注視するようになり、弾き語りに近づいていく傾向となりましたが、元々が複数の音を構築するタイプの人なので、ギター１本という方向までには達しなかったというところがアメリカのミュージシャンにはちょっと珍しい感じで、最近の活動でもあまり一人で活動するということはなくて、バンドを率いてアンサンブルを重視しているように感じます。

クリス・ステイミーもそうですが、ソロになってくると、ギター１本持って現場へ向かうというのが気楽だし経済的にもなるだろうという状況で、それでもアンサンブルにこだわり、バンド志向を持つ人って貴重だし、そこでまだやりたいことがあるってのが素晴らしいなと思います。



５月２８日　℃-ute岡井千聖、声帯結節で休養発表「一日でも早く復帰できるよう頑張る」
　　　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/satelliteJ19
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　http://www.oricon.co.jp/news/2072445/full/

岡井ちゃんが「頑張る！」って言ってる姿が目に浮かぶ。　℃-uteってステージではあんなにプロゲッショナルなパフォーマンスしているのに、素に戻ると１０年前のまんまで、もうまたメンバー一丸となっちゃうんだろうな、いじらしいなぁと、笑いながらも泣けてくる。


５月２８日　この間素敵な素敵なお菓子屋さんを見つけたの♩　　chinami.tokunaga
　　　　　　　　　https://www.instagram.com/p/BF9BlHhhjyN/
　　　　　　　　　

実に千奈美っぽい。　千奈美見たような気分になる。


相変わらずカントリー・ガールズのLiveDVDが自分の中でヒット中。何か非常に稀有な完成度のライブ映像だという気がする。すごいバランスで成り立っているのが目に見えてわかる。コンサートが始まったばかりのシーンで、これ以上ないってくらい明るい曲で最年少の小関　舞さんが泣いてしまうこの初々しさと、ももちのパフォーマンスにおけるアイドルの振付けとしての前人未踏の領域に入った成熟度（ももちの体の動きは柔らかさと的確な位置でピタピタ止まる正確性が、いまだかつて誰もここまでの完成へ持って行ったアイドルはいないんじゃないかと思えるほど完璧で美しい。）が同じ舞台上で存在していることの奇妙なバランス。　何度見ても飽きない。

また、何度見ても森戸知沙希さんはよくわからなくて面白い。ものすごいハードボイルド感が出ている。Berryzっぽい、「そこまでいかない」感。　他のメンバーはわりかし役割がはっきりしているのですが、森戸さんだけは困ったところでことごとく重責を受け持っている気がする。Liveでこれほど重要な位置にいるとは予想外でした。カントリー・ガールズはなにげにダンスもハロプロ・トップレベルの稲場愛香さんがいて、さらにもう一人という感じで森戸さんが控えているのも豪華な感じがある。派手に踊るタイプではないグループなので、かえって踊りの型の美しさを見せるのにごまかしが効かないのですが、この二人がいると、本当にきれいですよね。

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　カントリー・ガールズ　「BYE BYE 最後の夜」



２０１６年　５月　２７日
Gloｒy　Gloｒy



steel pole bath tub 「Miracle of Sound in Motion」 (1993)
Sundays 「Reading Writing & Arithmetic」 （1990）
Glenn Mercer 「Incidental Hum」 (2015)
I Don't Cares 「Wild Stab」 (2016)
Joan Of Arc 「Firecracker In A Box Of Mirrors」 (2016)

最近、聴いてる音楽。というか、紹介遅れてしまいましたが、けっこう前からずっと聴いているんですけど、お馴染みのメンツでもあるし、このアルバムだから特別どうこうというのはあまり無かったりもしまして。好きは好きです。良いアルバムですし。

フィーリーズのグレン・マーサーが出したアルバムはインスト・アルバムです。ギター、キーボード、ドラム等、自分で演奏しています。枯れた弾き語りとも無縁、ヴィンテージっぽい高級感のある音からもかけ離れており、そういうところを回避する人なんだなと思いました。イーノの「Here Come The Warm Jets」をカヴァーしています。

ｔｈｅ ｉ ｄｏｎ‘ｔ ｃａｒｅｓは、ポール・ウェスターバーグとジュリアナ・ハットフィールドが組んだユニット。ま、いかにもな組み合わせで音の方も意外性皆無ですが。非常にシンプルなサウンド構成になっており、ポールのソロ・アルバムという趣きになっているところをさらにもうひと超えして、リプレイスメンツに戻ってしまったぐらいのレイド・バック感あります。ただ、そこが良い。

ジョーン・オブ・アークも変わらないというか、しかし音像はＶｏも含めて斬新で、２０年ぐらいのキャリアになるということですが、その頃から極めてユニークな音楽のまま、結局正当な評価は得られぬまま、ほぼ無名でここまで来てしまっています（本来、レディオヘッド級の突出した音楽性は持っていると思うので、同等の評価はあってしかるべきだった）。

Ｓｔｅｅｌ Ｐｏｌｅ ＢｕｔｈＴｕｂは中古で安かったので買って聴いたら、やっぱり良かった。こういうバンドは今、アメリカにはいないのでしょうか？　もう最近はアメリカの新しいバンドなんて殆ど聴いてませんけど、何かが変わってしまったんだろうなぁ、この手の音が廃れてしまったのには、どこかに分岐点があったような気がしますが。

もう１枚はサンデイズ。これは昔、イギリスで新たなムーブメントみたいな感じで出て来た時に、まあ品行方正で手堅くまとめたポップ・サウンドだなとか思って全く相手にしてなかったんですけど（当時、評価がはっきり分かれましたよね、こういうの）。１０年ぐらい前だか、ふと耳にしたら、凄い良くて、過去の自分が浅はかだったなと恥じた経験があります。中古で最近手に入れ、愛聴しています。当時、わからなかったんですけど、手堅いんじゃなくて、極めて優れたバンドだったんですよ。音設計のレベルが高い。あの頃、まだ音響派と呼ぶようなムーブメントはまだ発生していませんでしたが、録音技術を駆使しながらアコースティック的な奥行きを作り出していたのは非常に早かったのではないかと思います。フォークトロニカのはるか以前。しかも“おとなしい”と揶揄されたサウンドには、よく聴くとむしろシューゲイズのささくれだった音像が既に出来上がっていたのがわかります。サンデイズに対する一般的な評価は完全に誤っていたと思うし、再評価が必要なバンドだと思います。


ａｕヘッドライン「アイドルもういっちょ！　田口夏実、小川麗奈　編」　５月１６、１９、２２日




　　　　　　　　　　　田口夏実ちゃんと小川麗奈ちゃんのどっちが悪いのか？
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　五戸アナ「（リーダー：広瀬彩海の意見）　田口夏実ちゃんの方が悪いんじゃないかと。」
　　　　　　　　　　　　　　　たぐっち「何ですと！？」

「何ですと」という言葉、久し振りに聞いたわ。

　



三浦大知と満島ひかり　（５月２０日）
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Ｃｌｉｃｋ　　Folder　「Glory Glory」 (2000)

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　三浦大知＆満島ひかり、Folder以来１６年ぶり共演！チャプリンと黒柳徹子を熱演　ドラマ『トットてれび』

　　　　　　三浦「ひかりに言われたら僕は何でもやりますので」
　　　　　　満島「大知が変わっていなくてホッとしました。小学生のときみたいな気持ちになって、『あ、ここ沖縄アクターズスクールかな』と思った」

Ｆｏｌｄｅｒ って、モーニング娘。より前に活動していたとかぼんやり記憶していたのだけど、デビューは殆ど同じだったんだね。（Ｆｏｌｄｅｒ １９９７年８月。モーニング娘。 １９９７年１１月）
当時は圧倒的にＦｏｌｄｅｒやＦｏｌｄｅｒ５の方が好きだったな。因みにメンバーの中では、なっちゃんが一番可愛いかった。

５月２７日　https://twitter.com/erina_mano
　　　　　　　　　　　　




２０１６年　５月　２１日
「もしも・・・」という名曲があるのですが

モーニング娘。‘１６　牧野真莉愛さん、5月２３日（月　夜８時）「Happy Monday Baseball」に日本ハムのプレゼンターで出演決定！

　　　　　　　　　　　http://www.bs-sptv.com/baseball/
　　　　　　　　　　

BSスカパー！にて毎週月曜日放送（夜８時）の「Happy　Monday　Baseball」に牧野さんがゲスト（ベッター）ではなく、楽天－日ハム戦のプレゼンターで登場！　これは楽しみです。解説も元中日、楽天の山崎武司で申し分ないですな。

ANGERME　相川茉穂さんにも外の仕事　季刊誌『SF特撮　ビジュアルマガジン宇宙船』連載！
http://ameblo.jp/angerme-ss-shin/entry-12162095065.html

　



カントリー・ガールズの単独では初となるライヴDVD「カントリー・ガールズ　ライブツアー２０１５秋冬」を見ましたら、ここまでとは予想しなかったところで名盤の域に達していて感動しました。

　「カントリー・ガールズ ライブツアー2015秋冬」　名盤！！

おそらく、他のグループのLiveDVDでは出会うことが無かっただろうと思うのが、初のLiveツアーのファイナルの日だというまだ初々しさがあふれている（最年少の小関　舞さんがLiveが始まった直後に感動で泣いてしまうハプニング）中で、非常に完成度の高いパフォーマンスを見せているところです。

嗣永桃子さんという、この年齢レベルでは驚異的なキャリアを持つベテランを擁し、新人グループにして早い時期に統率の取れたまとまったチームに仕上がっているのは良し悪しがあるとしても、Berryz工房特有の“そこまでいかない（完成を欲しない）”精神の継承により、仕上がりと初々しさが絶妙のミックスになっているのが他にはないカントリー・ガールズの魅力になっています。さらにもう一つ大きな要素として、元のグループであるカントリー娘。の楽曲を、カントリー・ガールズとして出発した時点で既に備えていたことで、楽曲のクオリティ－が総じて異常に高い。このLiveツアーまでで２枚のシングル発表（両A面で４曲。しかもそのうちの１曲は事情により一時的に封印されています）しかしていないにも関わらず、２０曲近くのセット・リスト全ての曲がBESTアルバムぐらいの質の高さ、バリエーションがあるのです。

また、このLiveDVD、カメラワークがものすごくいい！　光線の入り具合、色、アングル、全てが冴えわたってます。ライヴハウスの狭さで制限を受けてしまうのではなく、逆に利用して、ロー・アングルやアップ、サイリウムが大きく映りこんでしまうのも大胆に取り入れて生々しさがあります。

　　　　　　　
　　　　　　　　　「もしも・・・」 カントリー・ガールズ （モベキマスのカヴァー）　DVD買って見てね

モベキマス「もしも・・・」　　　名曲ですよねぇー。　これ企画もののシングルのB面曲で、しかも何タイプかある盤の一つにしか入っていない、うっかりすると気付かないとこに紛れ込んでいるようなナンバーですからね。　ほんと、ハロプロすげぇーわ。

もはや、ももちの曲といってもいいのでは？というぐらい歌い出しの部分がやっぱり印象強くて、これをカントリー・ガールズが持ち歌にするっていうところ、会社の音楽に対する思い、姿勢、理解の深さが伝わってきます。音楽に対する造詣の深さ、教養ってこういう部分だと私は思っています。



２０１６年　５月　１５日
「泡沫サタデーナイト！」のTV　スタジオ・パフォーマンスが圧巻！

　　
Pen(ペン) 2016年 5/15号 [いとしの歌謡曲。] （CCCメディアハウス）

雑誌「Pen」(No.405)で「いとしの歌謡曲。」という特集をやってました。

松本　隆のインタビューや、割と三十代ぐらいの、ちょっと年代的にはシフトしてきた感じの人選で、かなりたくさんのライターやミュージシャンが文章を寄せていて、雑誌の特集としてはかなりヴォリュームがあると思います。まず雑誌の表紙にジャケット写真が並べられているのですが、はっぴいえんどから太田裕美の流れを軸としながら、小沢健二や矢沢永吉、SPEEDなんかを折り込み、南野陽子、水谷　豊、松田聖子「白いパラソル」の選択で来るあたりがユニークというか、一歩時間を進めた感じで面白いんじゃないかと、非常に興味が沸きました。

基本的には“７０年代初頭、「はっぴいえんど」という存在が、歌謡曲の礎を築いた」”と、記事中にある文章で見事に言い切っているところが素晴らしく、ま、歌謡曲をそれ一言で断定されるのはちょっと違う（いや、だいぶ違う）とはなるでしょうが、これぐらいの論調で書ききってもらった方が、中途半端な記事を読むよりもずっと面白いと思います。

実際、見出しとして大袈裟かと思いきや、松本　隆氏は自分たちが歌謡界に持ち込んだもの（録音に金も時間も使う。歌い手の実力も考えず曲のクオリティを追及する）についてはっきり答えており、それまでの歌謡界は違ったということを記憶として刻んでいるわけです。

今後、この認識が一番中心のところで浸透していくとしたら、それが歌謡曲にとって幸福なのか不幸なのかは、自分にはまだ危惧する感じはありますが、これって職業作家（専門の作詞家、作曲家）への再評価があった近年に対して、いわゆるミュージシャン（シンガーソングライター）が歌謡曲を向上させたという、一昔前の認識に戻るという逆転現象を指してもいますよね。そこを単なる覇権争いで終わらせないように考えていく試みの最初なのかもしれませんが、これはひょっとすると歌謡曲のネオの時代の準備（例えば曾我部恵一や在日ファンクの浜野謙太、いきものがたりの水野良樹らが歌謡曲を意識した音楽づくりを進めていくこと）なのかもしれませんね。

ただ、私はニュー・ミュージック、ロック系のミュージシャンが歌謡界に入っていったことが、駄目な歌謡界を向上させたとは考えていないので、はっぴいえんどが歌謡曲の礎を築いたという意見には賛同する気持ちは全くなく、自分の中では「歌謡曲＝ロックンロール」説みたいなことを考えています。

（ちあきなおみの「黄昏のビギン」（１９９１年。水原ひろしのカヴァー）を中納良恵（エゴラッピン）が選んでいた当たり、今回の流れをちょっと象徴している気がしました。）



ワン・ショットはこちら。カントリー・ガールズのDVD Magazine Vol.3のCM映像より
　　　　　　　　　　　　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=UZSUPRoyjhA
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　山木「ぴーちっち、あっちだよ、ぴーちっち」　桃「あ－はははぁぁ〜」



「泡沫サタデーナイト」、TVでのスタジオ・パフォーマンスもそろそろ放送されてきてるみたいですね。

今回メンバーの特徴が明確にクローズ・アップされているので、今のモーニング娘。のメンバーが一人もわからないという新規の視聴者にはこの中から特にこの３人！　見つけてほしいなと思います。

満面の笑顔の石田亜佑美さん。歌唱力でおっ！となる小田さくらさん。恐らく特別な歌手であるということに気付いてもらえるんじゃないか？という佐藤優樹さん。　この３人が現在のモーニング娘。‘１６の中心ではないかと私は思うのです。　（勿論、人によって意見は異なると思いますが．．）

　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　モーニング娘。'16『泡沫サタデーナイト！』

あと、この「泡沫サタデーナイト！」はベースのビートが、The Batsに象徴されるキウイ・ビート（だんご状に転がるようなビート）にそっくりで、たまらなく好きです。



２０１６年　５月　９日
「The Girls Live ＃１１５」でのANGERME 「次々続々」がすさまじいクオリティだった！

５月６日　「アプカミ＃１５」
モーニング娘。'16「泡沫サタデーナイト！」MV裏側 、アンジュルム「次々続々」サウンドメイキング（平田祥一郎インタビュー）、吉川友MV解禁他
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　

ANGERMEの新曲「次々続々」は、CD買ってInstrumentalも聴いていて、カッコいいなとは思っていたのですが、EDMサウンドということもあり、調べもせずに勝手に大久保　薫氏の編曲だと思い込んでいて、少したってから平田祥一郎氏だと気付きました。

「アプカミ」で編曲の内容を解説してもらえるという、このプログラムのスペシャル感。さすがですね。ものすごく面白かったです。

ただ、この同じ画面にチーフの橋本氏やディレクターの山尾氏がおさまっていると、この辺の“スタッフの面白がり方”がハロプロのサウンドを一味違ったものにしているのだろうとも想像されるわけです。

実際、平田氏が今回のアレンジに関しても、それなりにハロプロ仕様でエグイ感じの音をあらかじめ加えて提示しているのに、（画面には不在でしたが）音楽ディレクターのたいせい氏から、「もっとヤバイ感じにしてくれ」と無理な要求が来ると、やり取りの様子を語り、橋本・山尾両氏はうなずいて、それがたいせい氏の口癖だと言う。そこの音を聴かせてもらうと、やっぱりバランス的に常軌を逸している領域に突っ込んじゃってるんですよね。　そこがアレンジャ－だけで決まるんじゃなくて、ディレクターらスタッフのカラーも反映して変わってくる部分なんじゃないかと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　

「次々続々」は、とりわけ先週放送された「The　Girls Live」でのパフォーマンスがすさまじい出来で、スタジオ録画であるにも関わらず、ライヴ並みの迫力や殺気が出ていて、TV放送としては歴史的な記録になっていると思います。個人的に注目しているのが、和田彩花さん（あやちょ）の狂気に似た凄味に共通する何とも言えないカリスマ性を帯びた感じを上國料萌衣さんが纏っているところです。ANGERMEと並行する形で３人か４人くらいの別ユニット作ったら面白いんじゃないかなという気がするのですが．．．

ハロプロは逸材を埋もらせてしまう失敗を過去にけっこうやっているので、上國料さんについては早く気付いて何らかの展開を考えたほうがいいんじゃないかと思います。

（「The Girls Live #116」でも「次々続々」演ってました。そちらも良かったですが、やはり#115のパフォーマンスの方が迫力あると思います）



ちょっと待った！　こぶし、Liveで「かわいい彼」演ってるのかっ！！
　http://helloprocanvas.ldblog.jp/archives/48378120.html

4月16日　「こぶしファクトリー ライブツアー2016春 ～The Cheering Party！～」公演のセットリスト

01.チョット愚直に！猪突猛進
02.HAPPY!Stand Up[Berryz工房]
03.かわいい彼[メロン記念日]
04.胸さわぎスカーレット[Berryz工房]
05.すっちゃかめっちゃか～[Berryz工房]
06.記憶の迷路[High-King] 広瀬野村
07.愛のスキスキ指数 上昇中[Berryz工房] 浜浦田口井上
08.君の友達[Berryz工房] 藤井小川和田
09.あいたいけど…[Berryz工房]
10.TEKI （こぶしファクトリー新曲）
11.ドスコイ！ケンキョにダイタン
12.押忍！こぶし魂
13.ラーメン大好き小泉さんの唄
14.ライバル[Berryz工房]  
15.一丁目ロック！[Berryz工房]
16.桜ナイトフィーバー
　-Encore-
17.念には念（念入りVer.）

しかもHigh-Kingに「愛のスキスキ・・・」とか「あいたいけど・・・」とか、どいだけマニアックやねん。　スゴすぎるわ！

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click 「かわいい彼」　メロン記念日(2004)



　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　↑ Click　モーニング娘。'16　『泡沫（うたかた）サタデーナイト！』　（５月１１日　発売）
　　　　　　　　　　　　　　　作詞・作曲:津野米咲（赤い公園）　編曲:鈴木俊介　ストリングスアレンジ:クラッシャー木村

「泡沫サタデーナイト！」は５月１１日　発売。MV付の初回生産限定盤Aをまず一番にGET推奨。

とにかくMVが最高。だーいしの炸裂、NGなしズッキ、抜群のビジュアル飯窪はるなん、安定のビジュアルどぅー、今回目立つ真莉愛、一瞬の歌唱でかっさらってくさくら、見どころ多い。
「アプカミ」で撮影風景見てたら、撮影スタッフが一緒になって踊って煽ってた。



２０１６年　５月　５日
Happy Monday Baseball

以前にひょっとしたら紹介したことがあったかもしれませんが、自分もすっかり忘れており、

今回、発見した気分でいます。

１６Tambourinesの動画を見つけたのです！　メンバーが動いている画が見られるなどとは、かつては全く想像すらできませんでした。

第一存在を知っている人すら稀だったのですから。感無量であります。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　How Green Is Your Valley? by 16 Tambourines (1990)

The Feltでさえ動いてる姿が殆ど拝めない状況だというのに．．．

ついでにRuby Blueも探してみたのですが、動いている映像がありませんでした。レベッカ・ピジョンがソロになってからの映像はけっこうあるのですが．．．　やっぱり見たいのは初期のRuby Blueなんでね。

Ruby Blue 「Stand Together」 (1989)



毎週月曜日にBSスカパーで放送されている「Happy Monday Baseball」（夜８時　MC:大谷ノブ彦（ダイノジ））が面白くて、最初の放送から必ず見ています。自分はプロ野球に関してはTVで観戦することも無くて、毎朝新聞で結果を見るぐらいですが、その程度の知識でも十分面白く、笑えます。

今のところは毎回UP-FRONTから野球好きの娘（アンジュルムのタケちゃん、モー娘の真莉愛など）がゲストで参加しており、実際、牧野真莉愛さん（愛知県出身で熱烈日ハムファン）なんかは知識ハンパじゃなくて、完全に話についていっててビビリます。



大谷「牧野さん、中日が地味ってところはちょっと思い当たるところがあるんじゃないですか？」

真莉愛「愛知県に帰ったら、友達とみんな、ナゴド行こうみたいなこと言ってるんですけどぉ」

大谷「じゃあ、そのまま中日ファンになっちゃえばいいじゃないですか？」

真莉愛「いやでも私は、幼稚園に新庄選手のユニフォーム着て行ってたんで」

大谷「何で。　新庄選手と中日、何が違うんですか？」

真莉愛「いやぁ、そ、それは〜．．．」

大谷「中日は・・？」

真莉愛「（笑）じ、じ．．　ジぃ？」

滝沢「誘導尋問だ！　駄目だよ、今の」

大谷「そうだよね。愛知県出身だから駄目だよね」

堤下「言わない方がいい。愛知県の人は。」

真莉愛「中日といったら、ドアラが私好きなんです」

里崎「(人間じゃない。)　選手じゃないじゃないですか！」





最近聴いているのは、

Carrie Rodriguez＋The Sacred Hearts 「Lola」 （２０１６）
ラッキーオールドサン 「Caballero」 （２０１６）
Freakwater 「Scheherazade」 （２０１６）
Sauna Youth 「Distractions」 （２０１５）
Aquadolls 「Stoked on You」 （２０１４）　といったところ。

Carrie Rodriguezはもうチップ・テイラーと離れてしまったのかどうか知りませんが、ソロの活動だけになってきても時々聴いています。ビル・フリゼルとの仕事は続いていますしね。出たばかりのこの新作でもバンドを名乗って参加しています。ベースでViktor Kraussの名も。プロデュースがリー・タウンゼントですから、まあそのコネクションに食い込んでいるというのが実際のところです。カントリーというより、フリゼル寄りになってきて、ノンジャンル的な越境JAZZともかなり重なってきています。アメリカの原風景を違和感なく現在に立ち上げてしまうことで見えてくるもの。私はこいうところがアメリカの突破口だと思っているので、非常に気になります。

ラッキーオールドサンは去年のファースト・アルバムを経て、ミニ・アルバムで２０１６年に勝負を賭けるという感じながら、何とも地味な二人の弾き語り風なシンプルな楽曲が殆どで、自ら話題になるのを放棄してるのかと思うような戦略で、ミュージック・マガジン誌でも凡庸な７点をもらっていましたけれでも、まあ、実際のところあの雑誌では、一番面白い音楽はたいてい７点扱いです！　久々に強度を感じるサウンドの大物新人で、私はすっごく注目しています。一番驚くのは日本の音楽の歴史の踏まえ方が第一に考えられていて、洋楽志向がむしろ影を潜めているところです。その意味において日本においてどの新シティ－・ポップス派と呼ばれるようなものよりも最も大滝詠一に近いところにいる、というところです。

もう本当に何の期待もしていなかったところにFreakwaterの新譜です！　イレヴンス・ドリームデイの新譜が出た時も驚きましたが、同じタイミングでFreakwaterも始動してくる（Voのジャネット・ビーンが両バンドの共通メンバー）とは。健在な内容ではありましたが、結局イレヴンス・ドリームデイにしてもFreakwaterにしても、この間に台頭する音楽が生まれなかったために未だに有効なままで、再始動する余地が存在したというところがアメリカのいささか貧しい音楽事情を示しているような気もします。

サウナ・ユースは英国ブライトン出身のバンド。イギリスらしいしょぼさがタイトに硬質な光束を成しているところが最大の魅力です。アメリカだとここまでの“硬質なしょぼさ”が出せません。フラットメイツが新しい女性Voを立てながら復活しているという不可思議な現象（何しろ日本人の感覚からするとフラットメイツってタル－ラ・ゴッシュやショップ・アシスタンツらに比べ、さらにマイナーな存在だった）のもと、イギリスのガレージ・サウンドは滅びていないんだなというのを確認しました。

一方で、アメリカではこのカリフォルニアのバンド。こちらはデイヴ・リー・ロスの「カリフォルニア・ガールズ」をテーンエイジャーが演ったらガレージになっちゃったという内容です。何となくカリフォルニア、LAのバンドというと、インディー系でもどことなくハリウッド的こなれ具合が出来ちゃってて芸能の匂いはしてしまう（アメリカのティーンエイジ青春TVドラマ主題歌？みたいな）のですが、これがあるからアメリカだ！ということにもなる。女の子Voの声はちょっと気怠くて、Mazzy Starのホープ・サンドバルを連想させたりもするのですけど、サウンドの方は良い意味でもうガッタガタのカリフォルニアの青いバカ（みうらじゅん氏から拝借）という感じ。そして時に声がオルタード・イメージのクレア・グローガン嬢みたいになる。けっこう最高の部類だと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　 Aquadolls
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click 　The Aquadolls - Tweaker Kidz at Burger A Go Go (2014)


ワン・ショットは、今日、中野サンプラザで行われた（5月5日）『Hello! Project研修生発表会2016～春の公開実力診断テスト～』から
　http://www.oricon.co.jp/news/2071142/photo/16/
　　　　　　　　　　　　　　　　　

審査員の一人として参加していた熊井友理奈さんから、ベスト・パフォーマンス賞を投票数最多獲得同数で選ばれた二人、笠原桃奈さん（１２歳）、清野桃々姫さん（１１歳）が表彰される場面。

何気に後ろに、本日ゲストで出演していたカントリー・ガールズの嗣永桃子さんも写っていて、ハロプロの桃さん３人が揃い踏み。
熊井ちゃんと桃々姫（ももひめ）ちゃんの身長差とか、いろいろ違和感を感じる「研修生発表会」。




２０１６年　４月　２９日
そんな高度なことが出来るの？　みやびちゃん（桃）

４月２８日　「みなさんへ」　稲場愛香（まなか）　（カントリー・ガールズ）
　　　　　http://ameblo.jp/countrygirls/entry-12154950716.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

ハロプロの中で特に最近活躍が目立つ子だったので、まさにこれからという時に病気による休養は辛いだろうな。
とにかく早く良くなるように祈っております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　


レスリー・ダンカンのオリジナル・アルバムが今年に入って「Moonbathing」（１９７５）、「Maybe It's Lost」（１９７７）と続けてCD化されるという快挙が起きています。

全く話題になっていないというところに日本の音楽ジャーナリズムの駄目さ加減がよく出ております。

一方、CD化に踏み切る小規模なレコード・レーベル（セレスト有限会社）には感謝しかありません。

　　　
Lesley Dunckan 「Maybe It's Lost」 (1977)　　 Lesley Dunckan 「Moonbathing」 (1975)

あと１枚、残っております。この３ｒｄアルバムのCD化も、何卒お願いいたします！

　
Lesley Dunckan 「Everything Changes」 (1974)


驚いたことにJean-Paul Sartre Experienceの３枚組CDが出ていますよ！


Jean-Paul Sartre Experience  「I Like Rain: the Story of the Jean-Paul Sartre Experience」 （２０１５）

以前に出たBatsの３枚組のように過去作品を中心に集めたアンソロジーものだと思うのですが、何しろJean-Paul Sartre ExperienceなんてFlying Nunのコンピレーションものぐらいでしか聴いたことが無いというぐらい、なかなか音源が手に入らないバンドでしたし、ニュージーランド勢の中で名前だけは必ず出てくるのに全体像がつかめない状態でしたよね。

ちょっと実験的でアンチポップ的な音楽をやるバンドという印象をうっすら持っていたのですが、聴いてみるとけっこうメロディアスでいい曲も書いています（特に初期）。スネイキー・フィーリングスばりのハイセンスなメロディーもあるじゃないですか。

　https://www.youtube.com/watch?v=rGEzffIJyl8

この頃の非常に当てもなくやってる感じがやっぱり好きですね。イギリスやアメリカのニュー・ウェイヴ、ネオ・サイケやグランジ、シューゲイズなどの影響を受けながら、どこか無理矢理わけわからないことをやろうとして一切計算が出来ず収拾がつかなくなっているまさに文字通りのオルタナティヴなサウンドを孤島で繰り広げていた感じがいまだに例のない特殊なシーンを作り出していたというのを再認識しました。

落としどころがない、というのが魅力だったんですよね。今、こういう闇雲な音楽が無くなっていると思うのです。


ニュージーランドというと、また久し振りに聴きたくなってくるのがVerlaines。大好きなんです。

このバンドもであった頃にはLive映像を見ることが出来るなどとは想像できませんでした。

「C.D. Jimmy Jazz and Me」はやっぱり何度聴いても高揚する。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　↑ Click　The Verlaines - C.D. Jimmy Jazz and Me　（２０１１年のセッション）

そういえば、去年はChills！が久し振りにオリジナル・アルバムを発表しまして、これが良かったのです。
また近いうちにあらためて何か書いてみたいと思いますが、それから近くはオーストラリアから、あのGo-Betweensのロバート・フォスターも去年ソロ・アルバムを出していたのに今年になって気づきまして、買って聴いてみたらこちらも聴きごたえのある佳作でした。こちらもそのうちに紹介したいと思います。

　　　　　　　　　
Chills 「Silver Bullets」 （２０１５）　　　　　　　Robert Forster 「Songs To Play」 （２０１５）

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　↑ Click　Robert Forster (The Go-Betweens) - Let Me Imagine You （２０１５）


さてさて、今週のワン・ショットはお馴染み「Girls Night Out」から。

ゲストはカントリー・ガールズの嗣永桃子さんと森戸知沙希さん。

　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　↑ Click　【Girls Night Out#14】モー娘。’16石田&小田in京都#2、アプガ新井とビタスイ田﨑で料理、嗣永桃子の代謝を高めるレシピ 他！

　　森戸ちぃーさんの食レポ
森戸「普通のクッキーより食べやすいです。」
嗣永「普通のクッキーをディスるんじゃないよ。（笑）」
夏焼「（笑）ディスったね、今。」



２０１６年　４月　２６日
浜ちゃん大佐のBDイベント　セトリが胸熱

熊本地震の救援募金活動、UP-FRONTでも行っていますのでとりあえず貼っておきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/shimizu--saki
　　　　　　　　　　　　　　　


熊本の情報は、私は主にカジシン（梶尾真治氏）と大西一史熊本市長のTwitterから得ております。

カジシンは熊本在住でSF小説を執筆している作家（『黄泉がえり』など。私は日本のSFでは、ヨコジュン、かんべ、堀晃、カジシン、森下一仁．．．この世代が一番好きだし思い入れがあります）、
大西市長はXTCファンの間ではXTC好きな市長として以前からちょっと知られていた人。

　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/kajioshinji3223
　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/K_Onishi?lang=ja
　　　　　　　　　　


ま、しかし、カジシンのTwitterに気付いたのは香山二三郎氏のTwitterを見たからでした。

香山氏のベリヲタぶりは相変わらずでした。

　　　　　　　　　　　　https://twitter.com/kayamayama
　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

先日、こぶしファクトリーの浜浦彩乃さんのバースデイ・イベント（ソロ）が行われ、

そこで歌われたセットリストがNETに載っていましたが、長い下積み経験を持つ研修生出身の浜ちゃん大佐ならでは（？）の

濃い～セレクションで、リストを見るだけで胸熱となりました。

ベリヲタで知られる子だけに、今回の全１０曲の中にはBerryz工房のみが複数曲で４曲！入っており、

しかも、ベリヲタにとっての必殺のコア・ナンバー「秘密のウ・タ・ヒ・メ」、「安心感」に加え、

誰も予想しなかったんじゃないかという「Ah Merry-go-round」（清水・嗣永曲）をチョイスするあたり、

浜ちゃん大佐にベリヲタ（ももち推し）としての業の深さを見た、という気がします。

１部

OSOZAKI娘（真野恵里奈）
秘密のウ・タ・ヒ・メ（Berryz工房）
パン屋さんのアルバイト（スマイレージ）
co・no・mi・chi （Buono!）
キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜 （℃-ute）

２部

co・no・mi・chi（Buono!）
アイサレタイノニ… （モーニング娘。）
Ah Merry-go-round（Berryz工房）
安心感（Berryz工房）
お願い魅惑のターゲット （メロン記念日）

３部

OSOZAKI娘（真野恵里奈）
アイサレタイノニ…（モーニング娘。）
TODAY IS MY BIRTHDAY（Berryz工房）
パン屋さんのアルバイト（スマイレージ）
キャンパスライフ〜生まれて来てよかった〜（℃-ute）

浜ちゃん大佐ならBerryzの「コイセヨ！」を歌うのを聴いてみたいなとか妄想が膨らみました。
あのレナウン娘感が、彼女なら出せる気がします。


　　　　　　　　　　　　　　　　♡引き続き・・・♡浜浦彩乃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　http://ameblo.jp/kobushi-factory/entry-12153865766.html?frm_src=thumb_module

　　　　　　　　　　　　　　　




２０１６年　４月　２４日
It's Immaterial　に名盤発掘のチャンスを

洋楽の８０‘ｓというと、イギリス出身のものでもカルチャー・クラブやデュラン・デュラン、ワムなんかは直ぐ挙がってきますが、アメリカで受けてアメリカ経由で一般に浸透しているという感じもありますし、ただ、必ずしもアメリカがまず第一にあるというわけでもなく、イギリスでも売れて、アメリカでも売れた、つまりはそうやって世界に普及したというものが残ったのかな？という気もします。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Jimmy Somerville 「Smalltown Boy」 (Bronski Beat　１９８４)

ブロンスキ・ビート、コミュナーズのジミー・ソマーヴィルの歌っている映像を久々に見まして、あの時期の代表的な歌手といえば、この人は外せないよなぁとあらためて思いましたけども、恐らく一般的な話題としての洋楽８０‘ｓというくくりからはこぼれ落ちてしまう。

しかし、いい加減洋楽８０‘ｓについて語る時のカルチャー・クラブ、デュラン・デユランって音楽史的には不毛だな（カルチャー・クラブやデュラン・デユランは勿論価値のある音楽ではあるのですが、ここを語っておけば説明として十分足ると思われてしまう８０’ｓの括り方には非常に不毛を感じます）

一方で、ポップ・グループやPIL、スリッツ、ディスチャージ、クラス、スロッビング・グリッスルあたりを挙げていくのも、そこからも何かスポイルされている部分が残ってしまっている感があって、どの視点からも微妙に見放されてしまっている音楽が割りをくっているような気がするのですが、ジミー・ソマーヴィルなんかは、そのような“どこからもちょっと距離を置かれてしまう”存在になっていると思うのです。

ただ、ジミー・ソマーヴィルって、８０年代の音楽を語る時に、忘れてはいけない大きな存在の一人だと思うし、イギリス国内では、その意識は語り継がれているんじゃないかなと、２０１４年のLive映像を見て実感出来た気がしました。

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　↑ Click　Distant Cousins 「Boo Hoo Hoo」 （１９８９）

ディスタント・コウシンズ（カズンズ）は、イギリスでもヒットしたというほどの実績はなく、非常にマイナーな存在ですが、このバンドは、当時、イギリスのインディー・ロックを聴いていた人にはそれなりに馴染みがあります。

ペイル・ファウンテンズが解散し、バンドを再編してSHACKを名乗った時に、所属したレコード・レーベルがGhetto Recordsといい、ここにディスタント・コウシンズ（カズンズ）もいたのです。他にこのレーベルにいたのが、ライトニング・シーズ（イアン・ブロウディ）、STUMPなど、アコースティックな部分を要素として持ちながら、多様な音楽に分散していて、ユニークな集まりになっていたので、注目されました。ディスタント・コウシンズ（カズンズ）も黒人女性がVoで、例えばワーキング・ウィークやルース・エンズ、マット・ビアンコみたいなソウル、JAZZ的な音を想像すると、ネオアコから派生していくアコースティックな感触を重要な核として含んでいて、異色なサウンドだったと思っています。こういう音楽があったことも、ちゃんと掘り起こしていかないと、８０年代が単純で紋切り型なとらえ方をされてしまいそうだということに危惧を感じないこともない。

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　↑ Click　It's Immaterial 「Driving Away From Home」 （１９８６）

イッツ・イマテリアルなんて、NETの時代になってYou Tubeなどでアートっぽい作りのMVが見れるようになったのが本当に90年代以降になってからの時代の恩恵だなと感激したものですが、それぐらい音源以外の情報に乏しい存在で、謎ばかりだったのに、今や動いているスタジオLiveなどの映像すら見ることが出来てしまう。こうなると、８０年代のイギリスの音楽を考える時に、いろいろ新たに修正を加える必要があると思うぐらいの発見があることもあります。